ブロッコリー栽培はプチトマトなどと違い、家庭菜園のなかでも難しいイメージがありますよね。実はそれは、大きな間違え!実は初心者でも、ポイントさえ押さえれば簡単にブロッコリー栽培ができちゃいます!
確かにブロッコリー栽培にはコツがいりますが、お弁当に食卓の彩りに、とても便利な野菜です。サラダや蒸しもの、スープなどに入れて食べても美味しくて便利なだけに、一度は挑戦したい野菜ではないでしょうか。
3月下旬、8月下旬に種植えをして、約2か月ほどで収穫できるブロッコリー栽培。涼しい気候を好み暑さは苦手ですが、収穫も早い品種を選ぶだけで失敗がグンと減ります。初めてのブロッコリー栽培なら、害虫の少ない秋口がおすすめ!
確かに連作障害などの特徴もありますが、それもプランターなら土を入れ替えるだけのこと。ちょっとしたコツさえ分かれば、ブロッコリー栽培が簡単にできるのなら、早く挑戦したいですよね。
そこで今回は、初心者でも失敗しないブロッコリー栽培のポイントをお伝えします。
ブロッコリー栽培に挑戦!
初心者も安心!7つのポイント
ブロッコリーの良い苗を選ぶ
ブロッコリー栽培を初心者が行う場合、苗から育てるのが安心です。失敗のないブロッコリー栽培のためには、まずは良い苗選び!
【 ブロッコリー栽培:苗選び 】
・ 苗は本葉が4~6枚付いたもの。
・ 茎が太く、しっかりしているもの。
・ 濃い緑色!
・ 害虫被害にあっていないもの。…を中心に、チェックしながら選んでください。
ちなみに、種から植えるときは種を5~6粒程度植えて、発芽したら3本くらいに間引き。その後、本葉2枚で2本にして3~4枚で1本に間引きしていけば、元気に育ちます。
ブロッコリー栽培に適した環境とは
ブロッコリー栽培するときにプランターサイズは標準タイプ(60cm程度)より大きいサイズのものを選んで用意!あまり小さいと育ちにくくなるのです。
【 ブロッコリー栽培:プランターと土 】
★ 基本は大きいサイズで、1株だけ植えるのなら大き目の深鉢でも大丈夫です。
・ 初心者なら市販の培養土を利用するのが簡単!
プランターで植える場合は鉢の縁から3~5cm程度にして土を入れます。ブロッコリー栽培では、植える2週間前には土づくりを完成させることもポイントです!
ブロッコリーの苗の植え方
【 ブロッコリー栽培:苗の植え方 】
★ プランターで育てる場合は、20cm以上の株間を確保するのが大切。
・ 植えた後は土を軽く根の周りにかぶせて、軽く手で押さえて完成!
ただし、風の強い日だと苗が倒れてしまう場合があるので、植え始めは風が当たらないように工夫をするか、無風の日を選ぶと安心です。
ブロッコリー栽培での水やり
【 ブロッコリー栽培:水やりの方法 】
★ ブロッコリーを植え付けた後はたっぷりと水を与えて!
・ その後は、土の表面が乾いたときにたっぷりと水あげをするのが、ブロッコリー栽培での目安です。
ブロッコリーは湿度に弱いのが特徴。日々の手入れのなかで土をチェックし、乾いた時期を見計らい水あげをしなければなりません。与えすぎないように注意し、もちろん雨をしのげる環境も整えれば、バッチリです。
追肥とその頻度
ブロッコリー栽培をプランターで行う場合は、化学肥料を10g程度土に混ぜて株元に与えれば、追肥ができます。
【 ブロッコリー栽培:追肥 】
① ブロッコリー栽培を始め、植え付けから2~3週間後に、1回目の追肥を行います。
② その後は、2~3週間に1回花蕾ができるまで与えます。
・ 畑に植えた場合には、葉が10枚くらいの頃化学肥料を追肥し株寄せ。
③ それ以降は20日おきの追肥です!
最後の追肥は、花蕾ができた時。度々の追肥が必要ですが、ブロッコリー栽培の追肥は、長い時間も掛からないので、細やかに追肥をしてみてください。
収穫時期とタイミング
ブロッコリー栽培で最も楽しみなのは収穫ですよね。
【 ブロッコリー栽培:収穫時期 】
★ 収穫のタイミングは花蕾で見分けます。花蕾が10cm~15cmが目安!
・ 花蕾の下10cmのあたりをはさみかナイフを使って、切り取って収穫します。
ただし、花蕾は短期間で成長するので、収穫適期を逃してしまわないように注意が必要。つぼみとつぼみの間に隙間が出来てしまい、形が崩れて味が落ちてしまうのです。
【 ブロッコリー栽培での収穫のコツ 】
★ 収穫するときは切り口が太陽のほうを向くように斜めに切ってください。
・ 水平に切ると、雨水がたまり腐ってしまったり病気の原因になるのです!
病気と害虫対策
ブロッコリー栽培で注意しておきたいのが病気と害虫。ブロッコリー生育初期で葉が柔らかい時期は害虫被害によく合います。アブラムシ、ヨトウムシ、アオムシ、コナガなどアブラナ科の植物を好む害虫に注意!
【 ブロッコリー栽培:害虫対策 】
★ 見つけ次第すぐに除去!一晩で苗が全滅することもあるので、注意深く観察することが大切です。
・ また害虫被害にあった葉は黄色く変色してしまうので、その葉は早めに取り除いて病気が広がらないようにしてください。
ブロッコリーに発生しやすい病気は、雨が多い時期や湿気が多い時期になりやすく、軟腐病、黒腐病が発生しやすいのが特徴。特にプランターで栽培するときは、鉢底に鉢底石などを敷き詰めておいて、排水をしっかりと行うことが、何よりの病気予防です。
いかがでしたでしょうか、ブロッコリー栽培は初心者でもポイントさえ押さえれば、簡単に育てることができます。ちなみに、ブロッコリー栽培で一番大切なのは、追肥とその量。
元肥は植え付ける前にしっかりと行っておき、追肥を適期に適量必ず与えれば、大きなコツは押えています。
花蕾が実をつける前に、どれだけ茎を大きく出来るかが、大きな実を収穫できるかの分かれ目なので、肥料に注意しておけば、初心者でもうまく育てることができるのです!
ただし、湿気が苦手なブロッコリーの性質には充分に注意しなければなりません。水やりのタイミングや風通しには、細かな注意を。害虫被害にもあいやすいため、日々の観察が収穫に繋がります。
特に手間をかける必要はありませんが、毎日観察することが大切なのです。うまく育てることができて、収穫出来たらとても嬉しいブロッコリー!育てる過程も楽しんで、栽培してください!
まとめ
初心者でも失敗しないブロッコリーの育て方
・本葉が4~6枚付いた、しっかりした苗を選ぶ
・標準以上の大きいプランターに培養土を入れる
・苗植えでは、20cm以上の株間を確保する
・植え付けから2週間後、花蕾まで2・3週間に一回の追肥
・花蕾が10cm~15cmになったら、収穫のタイミング
・害虫はすぐに駆除!通気性良くして病気対策