蘭をプレゼントされたらまず押さえるべき、育て方9つの注意点

蘭をプレゼントされたらまず押さえるべき、育て方9つの注意点
お祝いごとの贈り物として定番のお花の一つに胡蝶蘭があります。実際、開店祝いや就任祝い、新築祝いなどで頂いた方も多いのではないでしょうか。胡蝶蘭は見た目が華やかなのに、香りも少ないことなどから贈り物用として定着しています。また花言葉が『幸福が飛んでくる』ということでお祝いにぴったりなんです。

しかし、せっかく頂いたお花を枯らしてしまうのはもったいないし、相手の方にも悪い気がしますよね。胡蝶蘭は大切に育ててあげると、2~3か月も綺麗なお花を咲かせてくれる素敵なお花なんです。

今回はプレゼントされた蘭を長く楽しむための育て方の注意点をお教えしたいと思います。蘭をプレゼントされたらまず押さえるべき、
育て方9つの注意点

 

蘭をプレゼントされたらまず押さえるべき、
育て方9つの注意点

 

ラッピングからすぐはずす

せっかく綺麗にラッピングされたものをはずすのは持ったい無いような気もしますが、蘭のためには最初の水やりの時点で取り外すのがベストです。そのままの状態で水をあげてしまうと、鉢の中が蒸れてしまい、カビや根腐れを引き起こしてしまいます。

綺麗な花を長く楽しむためには、頂いた日のうちにラッピングを取り、ある程度湿度を逃がしてあげてください。リボンだけ鉢にかければ頂いたものだとわかりやすいので、そのようにされる方も多いようです。

 

最適な置き場所

屋内に飾る際は、風通しが良く、十分に明るい場所に置いてください。窓際など直射日光を浴びてしまう場所は葉焼けを引き起こす原因になるので避けた方が良いです。どうしても、窓際に置く際は遮光カーテンで直射日光を浴びないようにしましょう。

屋外に飾る際も同じように風通しが良く、明るい場所に置きましょう。この場合の遮光の方法としては遮光ネットを使用すると良いでしょう。また50㎝程の台の上に置くと、通気も良く、害虫から守ることが出来ます。

 

水やりの頻度

蘭は毎日水やりをするとカビが生えたり、根腐れの原因になってしまいます。株の大きさや温度、湿度などで水やりの頻度は変わってきますので、一概に何日に一回とは言えません。

毎日、きちんと観察して土の表面が乾いて2日後に水やりを行うのが良いでしょう。水を与える際はちょろちょろと少しずつではなく、鉢の底から水が流れ出てくるくらいにたっぷりあげてください。たっぷりあげることで、鉢の中に新鮮な水が行き渡り、空気も入れ替えることが出来ます。

 

環境管理

胡蝶蘭は熱帯の植物なので寒さが苦手です。最適な温度は18℃~30℃くらいです。またある程度の湿度も必要になるので、部屋が乾燥している時は水やりの回数を少し増やしたり、霧吹きを使って葉を少し濡らすようにしてください。風通しが良い場所と言っても、扇風機やエアコンの風が直接当たる場所は避けるようにしましょう。

そして蘭の花はとても繊細なので、風になびくカーテンやお子さんやペットが触らないよう注意してください。

 

花が咲いたら

胡蝶蘭は他の花に比べて長い期間花を楽しむことができます。花は根元に近い方から先端へ向かって順に咲き、初めに咲いた花は満開になるまで60日以上も咲き続けます。綺麗に咲いた花もしおれてきたら、その都度取り除くようにしましょう。

名残惜しい気もしますが、花を咲かせ続けることは株の栄養分を思った以上に消費してしまいます。次の花を綺麗に咲かせるためにも、ちょっとした時間に観察し、半分ほどしおれてきたら取り除いた方が良いです。

 

翌年も花を楽しむために

胡蝶蘭は適切な管理をすれば、翌年も花を咲かせてくれます。病気の感染予防のために、必ず手を洗ってください。また園芸用のはさみを火あぶりにし、殺菌してから作業を始めましょう。

株を長く育てる際は、根元から2~5㎝で切ります。こうすることで株に栄養が蓄えられ、秋ごろ花芽が出て春には花を楽しむことが出来ます。またすぐに開花させたい際は根元から2~3節目で切ります。カットした下の節から新たに花芽がでてきやすくなります。

 

おススメの植え込み材

花が咲き終わった寄せ植えは一株ずつに分けます。また二年以上植え替えていないものも植え替えが必要となります。蘭の健康を保つために、植え替えは年に一度4月頃に行うようにしましょう。植え込み材は今までミズゴケが主流でしたが、根腐れを起こしやすいようです。

現在は『プレミアムサブソレート(プレサブ)』という培養土を使う人が増えています。この植込み材は肥料の吸収が良く、根も良く張るので他のものに比べると栽培がしやすいようです。

 

植え替え方法

今回はプレサブでの植え替え方法を紹介します。花が終わったら全ての花芽を切ります。ポリポットから株を取り出し、付着しているミズゴケや根腐れしている部分を取り除き、元気な葉と根だけ残してください。

新しいポリポットに一掴みのプレサブと15粒程の肥料、一掴みのプレサブの順で入れます。次に中心部に株を入れ、プレサブを敷き詰めます。この時に間があかないように固く押し込んでください。一週間は根に菌が入らないように水はあげないようにしましょう。

 

葉焼けしてしまったら

葉焼けは強力な日の光によって葉が焼けてしまった状態の事です。色が抜けたように白くなったり、焦げたように黒くなります。葉焼けを起こした時はすぐに室内の日が当たらないところに移動させてください。

正常な緑の葉が多く残っていれば、そのまま状態を見ていて大丈夫です。緑の葉があまりない場合は、細胞が壊死していたり、ウイルス感染を引き起こしたりします。そのような状態の時は殺菌剤を使うか、葉焼けの部分を切ってしまう方が良いでしょう。

 

いかがだったでしょうか。

蘭はていねいにお世話すれば、それに応えるように長く花を咲かせ、私たちを楽しませてくれます。せっかく頂いたお花をすぐに枯らしてしまうのはもったいないですよね。プレゼントした方も長く大切に育てていると知ったらとても嬉しいでしょう。そこからまた、話も弾み関係もより深まるかと思います。

蘭に限らず、植物を育てることは細やかな観察やお世話がいりますが、それ以上に花が咲いた時の喜びは大きいですし、私たちの心も豊かにしてくれるはずです。

 

まとめ

蘭をプレゼントされたらまず押さえるべき、育て方9つの注意点

・まずはラッピングをはずす
・通気性が良く、明るい場所に置く
・水やりは土が乾いてから行う
・温度・湿度には気を付ける
・花がしおれたら取り除く
・花芽の切り方はいつ花を咲かせたいかで変わります
・おススメの植え込み材は『プレミアムサブソレート』
・植え替えの際は隙間がないようにする
・直射日光は葉焼けの原因になる


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