セージを育てて食卓に☆お手軽栽培と使い方、7つの豆知識

セージを育てて食卓に☆お手軽栽培と使い方、7つの豆知識
セージは、ソーセージの語源ともなっているシソ科のハーブです。肉料理のハーブ・セージは、料理をおいしくするだけではなく、女性にうれしい効果がいっぱいの、いろいろな使い方ができる、万能ハーブとして人気!

ちなみに、セージはその種類だけでも500種以上もありますが、料理に使われるのはおもに「コモンセージ」で、ビロードのような手触りの葉が特徴です。他にコモンセージの変種で、葉の色が違う「ゴールデンセージ」や「トリカラ―セージ」も、料理のハーブや薬草として利用されています。

観賞用では、紫色の花穂が美しい「ラベンダーセージ」や、公園の花壇でよく見かける、真っ赤な花のサルビアなどもセージの仲間です。このセージ、お手軽に庭やベランダで育てて、日頃の料理に使いこなし、料理を簡単にワンランクアップ!したいですよね。

そこで今回は、初心者でもできるセージの栽培の仕方や、ぜひ使ってみたくなるセージのさまざまな使い方を、お伝えします。

 

セージを育てて食卓に☆
お手軽栽培と使い方、7つの豆知識

 

芽が出るのが楽しみ!セージの種まき

セージは初心者にも育てやすいハーブ。自分で育てると、香りのよい生の葉をいつでも使うことが出来ます。観賞用のセージは食用に向かないので、薬効があり食用に使えるものを選びます。

【 セージの種まき 】

★ 適した時期は春3~4月ころ、または秋9~10月頃!

バーミキュライトなど種まき用の土を育苗用のポットに入れて、3~5粒ほど種を蒔いたら種の上に薄く土をかけ水を与えます。

このとき、ジョウロなどで水をかけると種が流れてしまうので、霧吹きで土の表面にまんべんなく水をかけます。種まき後1週間ほどで、可愛らしい芽が出ます。

 

植え替えてより大きく!定植のしかた

1か月くらい経ち、本葉が出てきたら、セージの苗を植え替えます。庭に植える場合は、水はけがよく陽の当たる場所を選ぶのが大切なポイント!

セージは酸性の土を嫌うので、植え付けの2~4週間前に苦土石灰を混ぜて土を中和し、1週間前には化成肥料を混ぜておきます。

【 セージの植え替え 】

★ 株が大きく育つのに備えて、30㎝ほど間隔をあけて植え付けます。

・ 鉢を使う場合は、直径30cmほどの植木鉢に苗を1本ずつ植えます。

植木鉢の3分の2ほどまでハーブ用の培養土などに肥料を混ぜて入れ、苗を置いたら周りに土をかぶせていってくださいね!

 

手入れも手軽、丈夫なセージ

【 セージの水やり 】

★ 鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら水を与えます。

・ 庭への地植えの場合、夏は乾かないよう適度に水やりをしますが、冬は多少乾き気味のほうが根が傷みません。

肥料は、固形肥料か液肥を状況に応じて与えます。1年目は成長が遅く株も小さめですが、2年目以降良く育って株が混みいってきたら、枝を剪定して、株が蒸れないよう風通しをよくするようにします。

 

セージグリーンの葉を収穫、保存もかんたん

美しい灰緑色のセージの葉の収穫・刈り取りは、芳香成分が豊富な天気のいい日の午前中が適しています。

【 セージの保存 】

★ 刈り取った枝を束ねて乾燥させ、枝から外した葉は密封容器などで保存します。

・ 生の葉はそのまま使うほかに、オリーブオイルやビネガーのビンに入れておくと、良い香りのハーブオイル・ハーブビネガーとして利用できます。

 

普段の料理にも使えるセージ

セージは、すっきりした香りが肉の味と調和し、料理がおいしく仕上がります。

【 セージを料理に使いこなす 】

★ 餃子を作るときに、ローズマリーやタイムとともにセージをひき肉に混ぜ込むと、普段の餃子とはひと味違う風味を楽しめます。

・ またセージは、意外にも天ぷらでおいしく食べることが出来ます。摘み取った生の葉にてんぷら粉を付けてからりと揚げ、塩で食べます。

 

うれしい効能のセージティー

女性向けの効能がたくさんのセージのハーブティー、女性ホルモンに似た作用を持っているので、更年期障害や月経前症候群など、女性特有の不調に効果があります。

【 セージのハーブティー 】

★ 淹れ方は大さじ1杯の生の葉か花をポットに入れ、カップ1杯の熱湯を注ぎ良く蒸らします。

・ ドライのセージを使う場合は葉の量を少なめにします。

ただし、母乳の分泌抑制効果もあるので、妊娠中や授乳中のかたは飲むのを避けてください。また、薬効がとても強いため、高血圧、てんかん、発熱中のこどもも同様に飲まないようにしてください。

 

ホワイトセージの香りでリフレッシュ

セージの香りには心を穏やかにし、幸せな気分にしてくれる効果があります。

【 セージの香りを楽しむ 】

★ 香りを楽しむのに使われるのは、クラリセージなどのアロマオイルがポピュラーですが、ホワイトセージの葉をそのまま焚いて、香りを楽しむという使い方もあります。

もともとはネイティブアメリカンの人々が、儀式の前に空間の邪気を払うために用いた方法で、ホワイトセージの煙はあらゆるものを浄化すると信じられていました。

★1枚の葉に点火し、耐熱皿などに置いて煙を立ちのぼらせると、上品な香りが広がります。

その際は、周りに燃えやすいものを置かないなど、火の扱いには十分注意しましょう。

 

セージの育て方や使い方は、いかがでしたでしょうか。日本にセージが伝わったのは明治12年ころのことで、薬用植物として植物園で育てられていました。

古代ギリシア、ローマの昔から、中国・ペルシャ・ヨーロッパなど世界中で人々が利用してきたセージ。私たちも普段の生活や料理にもっと手軽に使って、豊富な効能を役立ててみたいですね。

寒さや虫に強く育てやすいのも、ハーブ栽培初心者にうれしいセージの特徴です。自分で種を蒔き、芽が出たときの嬉しさもたまりませんし、暮らしの中で緑を育てるのは、それだけで心も豊かにしてくれます。

セージは家庭愛を象徴する植物でもあるとか。家にセージがひと鉢あると、手軽に摘み取り利用できて、生活をより楽しく豊かにしてくれそう!ぜひ、本記事をきっかけに、セージを暮らしに取り入れてください!

 

まとめ

セージを栽培して料理に使う、簡単な方法

・春3~4月ころ、秋9~10月頃に種蒔き!
・30㎝ほど間隔をあけて植え付けする
・土が乾いたらの水やりで、手入れも簡単
・収穫したら乾燥させ、容器に保存
・ローズマリーやタイムと共に、肉に混ぜ込む
・セージのハーブティーでキレイに元気になる
・ホワイトセージに火を付けて、お部屋を浄化


連記事
タイトルとURLをコピーしました