花言葉が怖い!友達に教えたくなる7つの花々


花言葉に怖いメッセージがあると、もちろん寒い気持ちにはなるものの、その裏にあるストーリーや由来などが気になることも多いですよね。もちろん、幸せな花言葉と可愛らしい花々も素敵なのですが、花言葉に怖いものがあると惹きつけられるもの。

花言葉に怖いメッセージを持つ花々は、その多くがを持っていたり、神話や逸話で悲恋や悲しい物語を含んでいることも少なくありません。さらにその花姿が強烈なものも確かにあり、花には少ない黒や深い赤色なども…。

花言葉が怖いだけに、花束やフラワーギフトとしても選ばれないことが多く、日頃の暮らしからも離れがちですが、そんな花言葉が怖い花々…、たまにはスポットを当てて詳しく知りたくなりますよね。

そこで今回は、花言葉が怖い花々と、その恐ろしいメッセージが生まれた理由や逸話、伝説などのストーリーをお伝えします。

イトスギ(サイプレス)のギリシャ神話

花言葉が怖い花々のなかでも、そのものズバリ「死」の花言葉を持つのがイトスギ。これはギリシャ神話から由来しています。

【 花言葉が怖い!イトスギのギリシャ神話 】

★ 狩人アクタリオンは、イトスギの成谷間で、女神アルテミスの水浴びを見てしまいます。

・ 怒ったアルテミスは、アクタリオンをシカに変えてしまいます。シカの姿に変えられたアクタリオンは、自分が連れていた50頭の猟犬に食い殺されてしまいました。

なんとも恐ろしい話…。このギリシャ神話を知れば、イトスギ(サイプレス)の花言葉が怖いことも頷けます。

トリカブトのギリシャ神話

そもそも毒草としてとても有名なトリカブト。それだけに、花言葉が怖いことも理解できるのですが、やはりイメージ通り、トリカブトの花言葉は「死」と「復讐」、そして「あなたは私に死を与えた」。

ただ、この花言葉が怖い理由は毒が原因であるだけではなく、ギリシャ神話にもあるストーリーが描かれているのです。

【 花言葉が怖い!トリカブトのギリシャ神話 】

★ 地獄から抜け出そうとする者を捕らえて食べる、三つの頭を持つ地獄の番犬、ケルベロス。この番犬ケルベロスが、ヘラクレスに生け捕りにされ、地上に連れ出されるギリシャ神話があります。

・ 番犬ケルベロスが太陽の光に驚いて吠えた時、唾液が地面に飛び散り、その唾液からトリカブトが生まれた、というものです。

トリカブトが根に毒を持つことから、このようなギリシャ神話が生まれたのですが、この内容を見ると「復讐」の意味合いも理解できるのではないでしょうか。

 

ドクニンジンとソクラテス

その名の通り毒性の強いドクニンジンも、怖い花言葉「死をも惜しまず」と言うメッセージを持っています。ドクニンジンだけに怖い花言葉であることは、トリカブトと同じく納得できるのですが、ここにもソクラテスの伝説があります。

【 花言葉が怖い!ドクニンジンの伝説 】

★ そもどもこのドクニンジンは、ソクラテスの処刑に使われたことで知られているのです。そのため、茎にある赤い斑点は、ソクラテスの血と呼ばれています。

・ ソクラテスは死刑を言い渡された後も、逃げることが可能な状態にありましたが、信念に基づいて死を受け入れました。

そのため、花言葉が怖いものであっても「死をも惜しまず」である事には、そんなソクラテスの信念が表れているのです。

 

スイレンと精霊、ニンフ

水辺に咲くスイレンの花言葉も怖い「滅亡」と言うもの。これは、スイレンがギリシャ神話で森林や水辺に宿る精霊、ニンフの生まれ変わりとされているから…。

【 花言葉が怖い!スイレンの伝説 】

★ 精霊ニンフは、ヘラクレスに捨てられナイル川に身投げをしますが、その後ニンフがスイレンに姿を変えたとされているのです。

・ ナイル川にたくさん咲いていることから、白いスイレンは「ナイルの花嫁」と呼ばれています。

確かに「滅亡」と言う花言葉は怖い印象を受けますが、ニンフの物語を知ると、どこか物悲しい言葉にも聞こえてくるのではないでしょうか。

 

ガマズミから感じる「怖い女性」

ガマズミの花言葉も怖いもの。…特に男性には怖く感じるかもしれません。それは「無視したら私は死にます」。彼氏を束縛したがる、怖い女性のようなイメージを受けます。けれども実はこのメッセージ、恋人に向けられたものではないのです。

【 花言葉が怖い!ガマズミと友情 】

★ ガマズミは、友情や繊細さのシンボルとされていることから、このように花言葉も怖いものになりました。

そのため、友人との繊細な感情を表現していて、男女の恋愛関係というよりは、友達へ向けられたメッセージだったのです。

 

黒い花々が持つメッセージ

花言葉が怖い花々となれば、冒頭でもお伝えしましたが、ギリシャ神話や逸話などに怖いものがある場合や、花そのものに毒があることが多いのですが、もうひとつ、花姿そのものが由来している場合も…。

特に花の色が不気味、と言う理由で花言葉が怖いケースはいくつかあります。その最も有名な花々が、日本では映画にもなったクロユリ。そして黒バラです。

【 花言葉が怖い!クロユリと黒バラ 】

・ 映画の題名になるなど、花言葉も怖いクロユリには「呪い」と言うメッセージが…。

・ 真紅のバラと対照的な黒バラの花言葉も怖いもので「憎しみ」や「恨み」があります。真紅のバラとの三角関係で恋に破れた花のようではないでしょうか。

ただ、クロユリの花言葉は怖いだけではなく、「恋」というものも…。メッセージは恐ろしくても、決して花には罪はないので、もしも見かけたら「恋」の花言葉を思い出してみてください。

 

その他の花言葉が怖い花々

確かにクロユリや黒バラは、その強烈な色合いから、見た目でも花言葉が怖いのも頷けますが、日頃慣れ親しんでいるガーデニングで人気の植物や、野原で見られる草花にも、実は花言葉が怖いものがいくつかあるのです。

【 花言葉が怖い!アイビーとフキノトウ 】

他にも様々ありますが、例えば…

・ アイビーの花言葉で怖いものでは、「死んでも離れない」

・ フキノトウの「処罰は行わなければならない」の花言葉も怖いもの。

とは言え、一方でアイビーには「永遠の愛」という花言葉もついています。こちらの花言葉を先に知っていると、「死んでも離れない」と言われても、それだけ自分を愛してくれているのね、と嬉しく思えるような気もします。

 

花言葉が怖い花々…。その由来や伝説も含めてお伝えしました。クロユリや黒バラのように、花姿が黒い色目などの強烈なものは、ストーリーを知らなくても納得しますが、スイレンなどになると驚くかもしれません。

もっともっと華やかな花々にも、驚きの花言葉を持つものも多くあります。例えばダリアはその昔、フランスを中心にバラと並んで愛でられた華やかで美しい華ですが、「裏切り」の花言葉を持ちます。

さらには子どもの頃、花冠を編んだりして遊んだ記憶が多いシロツメクサにも「復讐」と花言葉は怖いもの!食用ですがパセリに至っては「死の前兆」なのです。

ただし、花言葉が怖いもののなかには、本文でお伝えしたアイビーのように、一方で幸せなメッセージを持つものも少なくありません。そのために、前述したダリアも、結婚式のブーケなどに人気なのです。

本記事でお伝えした意味や由来が気になる伝説や花言葉、ちょっとした話題にしてください。

まとめ

花言葉が怖い花々

・イトスギ(サイプレス)「死」
・トリカブトの「あなたは私に死を与えた」
・ドクニンジンは「死も惜しまず」
・スイレンの「滅亡」
・ガマズミ「無視したら私は死にます」
・クロユリ「呪い」
・黒バラ「憎しみ」と「恨み」
・アイビーの「死んでも離れない」
・フキノトウ「処罰は行わなければならない」


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