家庭菜園で育てたトマトの味は格別ですよね。暑さと乾燥に強いトマトは、初心者の方が初めて育てる野菜に最適。4~5月頃になるとホームセンターに、様々な種類のトマト苗が並ぶので手に入りやすく、手軽に栽培を始められるのも大きな魅力です。
そんな身近な存在であるトマトは、たくさんの栄養素を含んでいます。代表的な栄養素として体内の活性酸素を減らしてくれる、リコピンやβカロテンが知られていますが、2012年には血糖値を下げる効果・アルコール分解を早める効果も発見されているんです。
栄養も豊富で料理にも使いやすいトマト、せっかく育てるなら品種の特性や栄養を生かして料理したいですよね。そこで今回は、トマトの品種ごとに向いている料理や、トマトの栄養素を上手く活かせる調理法をお伝えします。
家庭菜園でトマトを育てる☆
料理や目的別、おすすめ品種
トマトソースに最適、サンマルツァーノ
サンマルツァーノは、トマト缶に良く使われるイタリアントマトの品種。加熱すると酸味が消えて甘みが増す・肉厚でゼリー状の部分が少ないので、水っぽくなりにくい、とトマトソースに適したトマト!
【 家庭菜園のトマトで、トマトソース! 】
★ トマト缶を買わなくても、サンマルツァーノと玉ねぎ・にんにくを煮込むだけで手作りトマトソースが出来上がりです。
・ たくさん収穫できたらまとめて作って冷凍すれば、いつでも使えるのも便利!
他にもイタリアントマトにはシシリアンルージュという品種もあり、サンマルツァーノ同様に美味しいソースが作れます。
ピクルスにはペアートマト
トマトの明るい色は、手作りピクルスに彩りを添えてくれます。
【 家庭菜園のトマトで、ピクルス 】
★ 家庭菜園のトマトでピクルスを作るなら、カラフルなミニトマト(プチトマト)の大きさがちょうどいいサイズですが、その中でも面白いのが洋ナシの形をしたペアートマトがおすすめ!
・ お店ではレッドペアーやイエローペアーといった品種名で売られています。
珍しい形とレッドやイエローのカラフルな色合いはまさにピクルス向き、見ているだけで食欲がそそられるのも魅力。育てやすく、初夏から晩秋まで長く収穫できるペアートマトだけに、ぜひ家庭菜園のトマトに試してみてください。
ドライトマトを作るならアイコ
すっかりおなじみの品種になったアイコ。育て方も簡単で人気の品種です。糖度が高くジューシーな味わいはどんな料理にしてもおいしいのが魅力ですが、その中でもおすすめの料理がドライトマト!
ドライトマトは肉厚でゼリー部分の少ない、アイコの特長を活かすにはもってこいです。
【 家庭菜園のトマトで、ドライトマト 】
★ 作り方はシンプルで、アイコを半分に切って切り口を上にして並べ、天日に干して完全に乾けばそれで完成!
・ お天気によってはオーブンで(基本は低めの120℃ですが量により調節します)1時間程焼いて仕上げれば出来上がります。
家庭菜園で育てたトマト、ドライトマトが完成したら、パスタ料理やオイル漬けにしても楽しめますし、保存容器に入れて冷凍すれば翌年まで使えておすすめです。
どんな料理もお任せ、ホーム桃太郎
トマトと言えばまず思い浮かべるほど有名な桃太郎。家庭菜園でトマトを育てるには、初心者には育てるのが難しいと思われがちな、大玉トマトの種類ですが、実は家庭菜園向けのトマトが、「ホーム桃太郎」なのです。
家庭菜園向けのトマト、ホーム桃太郎は形が崩れにくいので、サラダ・炒め物・オーブン料理まで調理法問わず活躍してくれる頼もしい品種です。
【 家庭菜園のトマトで、炒め料理 】
★ トマトの赤色に含まれるリコピンやカロテンは、油と合わせることで体内への吸収率を高める作用があることに注目!
・ 炒め物にすれば食感と共に、体に嬉しいリコピン効果も得られます。
自分で育てた桃太郎が、豚肉や旬の野菜と共に食卓に並んだらきっと格別においしいこと、間違えありません。
サラダにもお弁当にもトマトベリー
家庭菜園で育つトマトのなかでも、イチゴのような見た目から名前の付いたトマトベリーは、ミニトマトの一種。トマトならではの青臭さが少ないので、トマトが苦手な方にもおすすめしたい品種です。
そして驚くべきはトマトベリーの糖度。通常の大玉トマトの糖度が4~6なのに対し、トマトベリーにはなんと8~10の糖度が!この糖度を知ったら生で味わいたくなるのも当然です。
【 家庭菜園のトマトでサラダ 】
★ 形の愛らしさと彩りを活かして、サラダやパーティー料理に使ってもキレイですし、お弁当に入れればランチタイムが待ち遠しくなりますね。
フルティカでおいしいジャム作り
家庭菜園のトマトとしても人気のフルティカは、中玉トマトの中でも高い糖度を持つ点が特徴的。この糖度を活かして、おいしいジャムを作るアイデアはいかがでしょうか。
【 家庭菜園のトマトで、ジャム作り 】
★ 湯むきしたフルティカを角切りにして、砂糖とレモン汁を加えて煮詰めれば、トマトジャムの出来上がり!
・ トマトの湯むきが面倒な時は、一度冷凍してから自然解凍すれば、するっと剝けます。砂糖の量はトマトの3割~4割が適量ですが、味を見て加減すれば自分好みのジャムになります。
家庭菜園でトマトを育てる際、フルティカは赤・オレンジ・黄色のカラーがあるので、ジャム作りにはこの色!と決めて苗を購入すれば、ワクワクしながら育てられるはずです。
いかがでしたでしょうか、家庭菜園でトマトを苗から育てて収穫し、おいしい料理にして食卓に並べた時の喜びを想像するだけで、笑顔になるはず!花を咲かせ小さな実が出来る様子を見ていると、ひとつひとつのトマトが愛おしくなってきます。
家庭菜園でのトマト、良い苗選びの条件として茎が太くまっすぐで濃い色をしているかが大切。購入時に時間をかけて良い苗を探すことが、おいしいトマト栽培への第一歩です。
家庭菜園でトマトを育てるなら、雨を避け太陽の光にたっぷり当たるよう工夫するのがコツ。夏には甘くて真っ赤なトマトを収穫することができます。家庭菜園やトマト栽培初心者の方は、病気に強く丈夫な接ぎ木苗を購入するのもおすすめ!
もちろん家庭菜園のトマトではなくても、今は野菜直売所や道の駅でも、いろいろな種類のトマト苗が手に入ります。旅先で珍しい品種を見つけたら、買ってみるのも楽しいものです。
家庭菜園のトマト作りに慣れたら、数種類のトマトを栽培し、獲れたての味を食べ比べてみるのも家庭菜園のトマト作りの醍醐味のひとつです。
まとめ
家庭菜園のトマト、料理別おすすめ品種
・ソース作りは加工向きのサンマルツァーノで
・ペアートマトでカラフルピクルス
・ドライトマトでアイコを長く味わう
・どんな料理にも活躍するホーム桃太郎
・食べて美味しい見て楽しいトマトベリー
・フルティカで甘いトマトジャム作り