野菜の育て方のポイントを知って、あまり時間を掛けなくても、手軽に定期的に野菜を収穫できたら、節約と趣味を兼ね備えることができて一石二鳥ですよね。主婦であればちょっと嬉しくなるのではないでしょうか。
ただ、本格的に畑を借りて野菜栽培を楽しんでいる体験談などを聞くと、手軽に育てることができないような気がして、ついつい躊躇してしまいがちです。
けれども実際には、ベランダやキッチンで気軽に栽培を楽しんで、家計の足しにしたり、料理をワンランクアップしている奥さんはたくさんいます。
そのポイントは暮らしにあった野菜選びと、その特徴を理解した手入れです。そこで今回は、初めて家庭菜園にチャレンジする時、手軽に進められる野菜の育て方のポイントについてお伝えします。
野菜の育て方、基礎知識☆
初めてでも収穫できるポイント
育てやすい野菜から始める
家庭菜園初心者であれば、これからも続けていくことが大切なので、まずは育てやすい野菜選びがなによりのポイントです。
【 初めての野菜の育て方☆野菜選び 】
★ 野菜は大まかにレタスなどの葉野菜、にんじんやさつまいもなどの根野菜、ナスやトマトなどの果野菜に分けられます。
・ このなかでも初心者におすすめの野菜の分類は、葉野菜か果野菜、特にファーストトライの定番と言えば、果野菜であればミニトマト、葉野菜であればベビーレタスやハーブ類が挙げられます。
特に果野菜は実がなって収穫の実感がより高く、次のステップへの意欲も沸きおすすめです。そのなかでも栽培キットも販売されているミニトマトは依然が続いています。
ただ、実は収穫はできるものの、育て方によって味がどんどん変わる野菜なので、「美味しく食べる」なら違う野菜もおすすめです。
【 初めての野菜の育て方☆簡単 】
★ 果野菜系で最も簡単と言われているのが、オクラやシシトウ、枝豆の三種、まずはオクラから挑戦するのも良いかもしれません。
環境に合った野菜選び
ここで根野菜をあまりおすすめしないのは、根野菜の場合には根の部分を生長させるため、準備するプランターの深さが必要になるためです。
プランターでも充分に育てられはしますが、最初に用意するには全てが大きくなり、大掛かりに感じてしまった…、と言う感想もちらほらと聞こえます。
【 初めての野菜の育て方☆環境に合わせて選ぶ 】
★ その点、プランターで育てやすい果野菜や葉野菜なら、気軽にベランダで栽培が楽しめる上、キッチンでの水耕栽培にも挑戦できるのです。
・ ただ、最近ではプランター栽培用に品種改良された、小ぶりの根野菜も出回り始めるようになりました。プランターでも育てられる育てやすい野菜としては、にんにくや玉ねぎがあります。
その他、大根やジャガイモも比較的育てやすいプランターで育てられる野菜、ジャガイモは続けて栽培すると病気を起こしやすい「連作障害」があるので、毎回土を全て入れ替えることも必要です。
すぐに収穫できる野菜に挑戦!
ここまで果野菜と根野菜で、育てやすい野菜をお伝えしましたが、まず挑戦しておきたいのが、葉野菜、特にレタスです。
【 初めての野菜の育て方☆すぐに収穫できる野菜 】
★ キャベツやカリフラワーなどになると中級者向き、初めてでは時間も手間も掛かるので、レタスや春菊などから挑戦してみてください。
・ 初心者であれば市販の「野菜の土」などを利用して、プランターに間隔を空けて種を撒き、水をプランターの底から流れ出るまであげてください。
例えば水菜であれば乾燥を嫌うため、プランターの土の上に新聞紙を敷いて乾燥を防ぐなどを施すと、芽が出やすくなります。
多くの野菜が風通しと日当たりを必要とするので、蒸れないよう、しっかりと間引きをして育てるのも、葉野菜を育てるポイントです。
ベビーレタスなどであれば、芽が出てから何と20日間程度で収穫ができたりもしますので、最初の野菜に選んでみてはいかがでしょうか。
キッチンで楽しむ水耕栽培
このように、例えばベランダで手軽にプランター栽培を始めようと思ったら、その環境に合わせた野菜選びが最大のポイントです。
ベビーレタスなどの葉野菜→トマトなどの果野菜→プランター栽培用に品種改良された根野菜と進めていくと、ムリなく家庭菜園を広げることができます。
【 初めての野菜の育て方☆水耕栽培 】
★ ただ、そのどれもがまだ手間暇掛かりそう、と感じるのなら、まずはごくごく気軽な水耕栽培を始めてみてはいかがでしょうか、節約目的の家庭菜園なら、おすすめの栽培方法です。
・ 例えば、白ネギの下部分だけを捨てずに残して、水に浸け育てたり、カイワレダイコンなども毎日の水替えさえ守れば、すぐに育って適宜収穫することができます。
初めての野菜の育て方、二十日ダイコン
では最後に収穫が早く育てやすいことで有名な「二十日ダイコン」を例に取って、野菜の育て方をお伝えします。
【 初めての野菜の育て方☆二十日ダイコン 】
① 二十日ダイコンの場合は春と秋撒きがあります。プランターにウォータースペースとして数センチ下まで、市販の野菜用の土を入れてください。
② そこに1cmくらいを目安に一本の筋を入れ、そこに種を撒き(これをスジ撒きと言います。)、土を上から覆って軽く押さえたら、優しく水をあげます。
③ 7日間ほどして芽が出始め、双葉に生長してくれたら、風通しを良くして蒸れないようにするため、間引き(芽が群れている部分で小さいものを摘むこと)をしてください。
…これだけで、二十日ほどすれば元気に育ってくれるので収穫です。大きさを見て早めに収穫すれば、もう料理ができちゃいます!
いかがでしたでしょうか、今回は初めての野菜の育て方のなかでも欠かせないポイントについてお伝えしました。ここまで読んできて気付いた方も多いかと思いますが、やはり野菜選びが最も大切です。
自分の力量と育てる環境に合わせて、ぴったりの野菜を育てることから始めると、だんだんと野菜を育てるコツや知識も身に付いてきます。キャベツやカリフラワーなどの大物は、その後でも良いかもしれません。
特に絶対に必要ではないものの、活用すると料理がワンランクアップするような香辛料系の野菜は、育てやすくておすすめです。
大葉や葉ネギなどの日本料理に活躍する食材の他、バジルやレモングラスなどの洋風、アジア料理などで役立つものも、育てやすい定番野菜となります。
プランターなら気温や天気に合わせて場所を移動できますので、最初はプランターでの野菜の育て方から、どんどん広げてみてはいかがでしょうか。
まとめ
初めてでも成功する野菜栽培のポイント
・初心者の最大のポイントは野菜選び
・最初はプランター栽培が手軽でおすすめ
・プランターでは果野菜、葉野菜が育てやすい
・根野菜でもプランター用に品種改良されたものがある
・すぐに収穫できる葉野菜から始めてみる