アネモネの花言葉☆花に込められた哀しい恋の伝説とは

アネモネの花言葉☆花に込められた哀しい恋の伝説とは

アネモネの花言葉は、儚くて切ない意味合いの言葉ばかりだと知っている人は少ないかもしれません。しかし、アネモネをテーマにした歌の歌詞を見てみると失恋のエピソードだったり、叶わぬ恋のエピソードのものが多いのです。

それは、アネモネの花言葉がハッピーな意味ではなく、恋愛に関して哀しい意味を持つためなのです。

しかし、アネモネの花は3月から5月頃の春の季節に咲き、また、見た目も可愛らしいのが特徴です。色は、赤や白、青や紫など色鮮やかなものばかりで、とても哀しい気持ちを連想させるようには思えません。

それでは、アネモネの花言葉はなぜ儚くて切ない意味合いの言葉ばかりなのでしょうか。アネモネの花言葉の由来となった哀しい恋の伝説を交えて、アネモネの花言葉に関するエピソードをご紹介します。

 

アネモネの花言葉☆
花に込められた哀しい恋の伝説とは

 

儚さや哀しさを感じさせる、アネモネの花言葉

アネモネの花言葉はいくつかあります。その花言葉は「儚い恋」、「薄れ行く希望」、「はかない夢」、「真実」、「嫉妬のための無実の犠牲」、「恋の苦しみ」、「見捨てられた」、「見放された」などです。

可愛らしい形の花なのに、アネモネの花言葉は、聞いているだけで悲しくなるような意味のものばかりです。特に、恋愛に関して叶わぬ恋を連想させるようなものが多いのです。

 

色によって異なるアネモネの花言葉

アネモネは、赤、白、青、紫、ピンク、オレンジなど様々な色の花を咲かせます。その色の違いによって、アネモネの花言葉は異なります。

赤は、「君を愛す」という情熱的な意味で、白は、「真実」や「希望」という前向きな花言葉があります。さらに、青は「信じて待つ」、ピンクは「待望」などアネモネの花全体の花言葉と比較するといい意味合いのものばかりなのです。それでは、アネモネ全般の花言葉はなぜ哀しい意味の言葉ばかりなのでしょうか。

 

アネモネの名前の由来

アネモネの花言葉の意味が哀しい恋愛を連想させるものばかりである理由を知るにあたって、まずアネモネの花の名前の由来を知っておきましょう。アネモネは、「anemone」という綴りで、ギリシャ語の言葉で「風の子」という意味合いがあります。

具体的には、「anemo」が風という意味を持ち、「one」が子や娘という意味を持っているのです。アネモネは、春に咲く花で、大きさも小ぶりなので春の風に吹かれて揺れる様子から名付けられたと言われていますが、一方で、ギリシャ神に登場する風の神ゼフュロスと恋に落ちるアネモネという名前の女神が語源だという説もあります。

どちらの説が有力かははっきりとしませんが、哀しい恋愛にまつわる花言葉があることや、子や娘という意味が含まれることから、ギリシャ神話が名前の由来である可能性が高いでしょう。

 

涙や血がアネモネの花になったという説

アネモネは、ギリシャ神話に登場する美少年アドニスの死を悲しんだ女神アプロディーテーが流した涙が花になったという説とアドニスが亡くなった時に流した血からできた花だという説があります。

女神アプロディーテーは、キューピットに胸を矢で射られてしまい、その胸の傷が痛んでいる時に美少年アドニスに恋をしたのですが、美少年アドニスは、ある日イノシシに突かれて死んでしまうのです。その時に女神アプロディーテーは恋するアドニスの死を悲しんで涙を流したと言われています。

そんな哀しい恋の物語から生まれた花というのですから、アネモネの花言葉が哀しい恋愛を連想させるものばかりだというは納得です。

 

悲劇のヒロインが花に姿を変えられたという説

アネモネの花言葉の由来として、もう一つ有力なエピソードがギリシャ神話の風の神の話です。春から初夏にかけて風を運んでくる神ゼフュロスは、アネモネという女神と相思相愛の関係でした。

しかし、アネモネの姉である春と花の女神フローラは神ゼフュロスの事を愛していて、2人が相思相愛であることに気づき激怒します。そして、邪魔な妹アネモネを追放してしまうのです。

ゼフュロスは、春と花の女神との関係を悪化させることはできないと判断して、泣く泣く妹のアネモネの姿を花に変えてしまったのです。このエピソードは、アネモネの花の名前の由来にもなっていますし、アネモネの花言葉の意味を象徴する様な内容の話です。

 

如何でしたでしょうか。アネモネの花言葉は、哀しくて儚い恋愛を連想させるものばかりですが、その理由はギリシャ神話に登場する二つのエピソードが由来しています。どちらのエピソードが正しいかどうかはわかりませんが、どちらにしても叶わぬ恋の内容です。

しかし、アネモネの花は恋愛に関して縁起が悪いとは言い切れません。どちらのギリシャ神話のエピソードをとっても、登場人物達の純粋な恋心や真っ直ぐな気持ちがあります。そのため、色別に存在するアネモネの花言葉は、いい意味合いの言葉が多いのでしょう。

アネモネは、春の風に吹かれて揺れる可愛らしい花ですが、今度見る機会があったら、今回ご紹介したアネモネの花言葉に関する話を思い出して、純粋な気持ちや無垢な気持ちを取り戻してみてはいかがでしょうか。

 

まとめ

可愛い姿からは想像できないアネモネの哀しい花言葉の理由

・アネモネの花言葉は恋愛関連の切ない意味ばかり
・アネモネの花言葉は色によって異なるがどれも切ないものばかり
・アネモネの名前の由来も儚い意味が込められている
・ギリシャ神話で涙や血からできた花がアネモネだった
・伝説で悲劇のヒロインが姿を変えられたのがアネモネ


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