観葉植物は育て方も手軽で、初心者さんでも長持ちさせることができるため、ガーデニングとしてだけではなく、お部屋をおしゃれに彩るインテリアとして好む方が多いですよね。
ただ、観葉植物は育て方が簡単とは言っても、やはり植物ですから、お水もあげなければなりませんし、病気や害虫の心配もあります。
観葉植物の育て方に限らず、植物にはそれぞれに特徴があり、その特徴を理解していれば、家に迎え入れたお部屋の観葉植物は、長くキレイに青々とした緑を保ってくれるはずです。
面倒にも思えるかもしれませんが、初心者さんでも忙しくても、ちょっとしたポイントを押さえれば、キレイに長持ちしてくれます。
そこで今回は、植物に慣れていない人でも手軽に長く愉しめる、観葉植物の育て方のポイントをお伝えします。
観葉植物の育て方☆
ズボラさんが押さえたい基本の手入れ
観葉植物を置きたい場所を決める
観葉植物の育て方で最も重要なポイントは置き場所です。ただ、ひとくくりに観葉植物の置き場所を決める訳にもいきません。それぞれの品種によって、育ちやすい環境は変わってくるのです。
【 観葉植物の育て方☆置き場所を決めるポイント 】
★ まず気を付けたいのは「日当たり」なのですが、全ての観葉植物において日当たりの良い場所に置けば良い、と言う訳でもありません。日当たりには以下の四つの基準があります。
① 良く日の当たる場所
② 「明るい日陰」… 例えば、レースのカーテンを通して日が当たる場所を差しています。
③ 日陰 … 日陰と言っても、ある程度蛍光灯などの灯りは届く場所を一般的に言い、リビングよりは玄関のイメージに近い場所です。
④ 「暗い日陰」 … 日陰以上に暗い場所を指し、例えば窓のない(小さい)トイレなど、光が当たっても白熱球のみだったりします。
家の中を見ながらこの四つの場所にそれぞれのスペースを分類し、置きたい場所に適した観葉植物を選ぶことが、最も大切な観葉植物の育て方のポイントなのです。
さらに風通しの良い場所を選んで置き場所を決めれば、もうバッチリ!とも言えます。
初心者さんに人気の観葉植物
前項のように、場所によって観葉植物を置き分けることがポイントではあるものの、初めてだと「どの観葉植物を選べば良いのか…。」それ自体迷うこともありますよね。
【 観葉植物の育て方☆それぞれの場所に適した植物 】
① 日の当たる場所に適した観葉植物
・ 日当たりの良い場所を好む観葉植物はたくさんありますが、とくに「ユッカ」や「セローム」などが人気です。
② 直射日光を避けた、カーテン越しに適した植物
・ この場所は人気の種類が多く、「バキラ」や「ベンジャミン」「サンスベリア」や「ドラセナ」などが有名です。
また最近では、この場所に適した観葉植物としては、近年ガジュマルの木も注目されるようになりました。
③ 玄関先の日陰などに適した植物
・ 日陰を好む観葉植物は深い緑よりも黄緑に近い種類が多いのが特徴です。
人気の種類としては、ドラセナでも「レモンライム」や、「モンステラ」、「プミラ」などがあります。
④ 全くの日陰(暗い日陰)を好む観葉植物
・ この環境で育つ植物は「耐陰植物」と言われ、近年ではシェードガーデンとしても注目されるようになりました。
おすすめの耐陰性植物は、ポトスや「ケンチャヤシ」、「テーブルヤシ」などがあります。
初心者さんが間違えやすい水やり
観葉植物の育て方に限らず、園芸初心者さんに多い水やりに関する間違えが、水のあげすぎです。毎日水をあげることが手入れ、と勘違いしがちなのですが、水をあげすぎるのも良くありません。
【 観葉植物の育て方☆水やり 】
★ 購入する際には、その観葉植物の水やりのポイントを聞くことが一番ですが、最も多いのは「土が乾燥していたら、鉢底から水が溢れるように水をあげる」と言うものです。
・ また、球根などが土から出ている観葉植物の場合には、そこに水を掛けると腐ってしまうこともあるので、葉をよけて土に直接水を差します。
水をあげすぎて、常に土が湿った状態になると、根が腐って枯れてしまうことが多いため、乾燥気味を好む観葉植物は多くです。室内では受け皿に鉢を置きますが、鉢の水もこまめに捨ててください。
観葉植物の「葉水」
観葉植物の水やりでは、他にもいくつかの注意点があります。まず根腐れを防ぐためには、特に夏場の場合には早朝か夕方を目安に水あげをしてください。日が当たる日中は水が温かくなってしまうからです。
【 観葉植物の育て方☆葉水 】
★ さらにバキラなどで多い手入れが、霧吹きで葉の表面に水を吹きかけてあげる「葉水」です。
・ 植物は葉の気泡からも水を吸収し、種類によっては根っこよりも、この葉水からの水やりを好みます。
さらに、空気を吸いやすくするために、葉の気泡をキレイにするため、濡れ布巾などで定期的に葉を拭いてあげるのも、効果的な手入れです。
初心者さんが苦手な害虫対策
前項でお伝えした葉水や、濡れ布巾で葉を拭く手入れですが、実はこれは観葉植物に付く害虫対策にも効果的なので、ぜひ定期的に行ってください。
【 観葉植物の育て方☆害虫対策 】
★ 乾燥を嫌うハムシは、白い糸状の虫で、葉の裏側に多く隠れています。葉水と葉の拭き掃除をしながらチェック、駆除してしまうことができます。
・ 駆除剤が苦手な方もいるかもしれませんが、観葉植物は口に入れるものではないので、初心者であればキンチョールや「ダントツ水溶液」で駆除してしまうと楽チンです。
いかがでしたでしょうか、今回は初めてでも長く楽しむことができる、観葉植物の育て方のポイントをお伝えしました。観葉植物の育て方とひと口に言っても、たくさんの種類があります。
その中にはジャングルが原産のものもあれば、ヨーロッパのものもあるはずなので、やはりそれぞれの特徴は押さえておかなければなりません。
購入時には店舗スタッフに特徴を確認して、置き場所や肥料の必要性(観葉植物には肥料をあまり必要としないものも多いです。)など、その植物ならではのポイントを押さえておくと安心ではないでしょうか。
さらには室内で育てる観葉植物の場合、10℃を下回らなければ越冬ができる種類も少なくありません。ぜひ、風水にも役立つ観葉植物の育て方を理解して、長くお家に迎え入れてみてください!
まとめ
観葉植物を育てる基本のポイント
・それぞれの植物の特徴を理解する
・植物の特性に見合った置き場所を選ぶ
・風通しの良い場所で育てる
・水は乾かし気味に育てるものが多い
・受け皿の水はこまめに交換する
・葉水を与えて、濡れ布巾で葉を拭き掃除
・最初は駆除剤を利用して害虫駆除を行う