栄養満点で、夏野菜の代表格でもある、トマトの育て方を覚えて、自宅で新鮮な状態で収穫する事が出来たら、嬉しいですよね。トマトをサラダやお弁当に使えば、あの鮮やかな真っ赤な色味がアクセントとなって、見る人の目も楽しませてくれます。
実は、トマトの育て方は乾燥させながら作る事がポイントで、水やりをあまり必要としません。その為、お仕事や家事で忙しい方や、頻繁に家を留守にしてしまう方でも、比較的簡単に栽培出来るのです!
そこで今回は、家庭菜園初心者の方でも簡単にスタートできる、美味しいトマトの育て方についてお伝えします。ぜひ正しい苗の選び方や、植え方のポイントを押さえ、丈夫で新鮮なトマトを収穫してみましょう!
接木苗は自根苗よりも、病害虫に強いというメリットがある
まずは、トマトの育て方において必要な物を用意しましょう。
・トマトの苗
・プランター
・野菜用の土(肥料が混ざってある物がおススメ)
・底石
・支柱
トマトは、種から育てる事も出来ますが、一度に大量に作る必要が無いのであれば、プランターを使って苗から育てる方がスピーディーに栽培出来ます。
トマトの苗には、種から育てた自根苗と、トマトを別の植物と繋げた接木苗の、2つのタイプがあります。特に、接木苗は自根苗よりも高価である分、繋がれた植物の性質により、病気や害虫に強いというメリットがありますので、家庭菜園で美味しいトマトを作りたい方は、この接木苗を選ぶと安心です。
根を広く張る植物ですので、幅が25センチ、深さ30センチ以上の大きめのプランターを使って栽培する事が、トマトの育て方のポイントです。また、成長に合わせて支柱立てもしますので、長さ2mほどの物をあらかじめ用意しておくと便利でしょう。
自根苗は寝かせ、接木苗はそのままの向きで植え付けをしよう
トマトの苗は、4月から5月に植えましょう。トマトの育て方は以下の通りです。
1. プランターの底に、底石を入れる。
2. プランターに野菜用の土を入れ、植え穴を掘る。
3. ビニールポットから苗を取り出し、植える。
4. 底から流れ出るくらいに、たっぷりと水を与える。
トマトの苗は、茎から根を出す性質がありますので、寝かせた状態のままで植えると、根が生えやすく、スムーズな成長を促す事が出来ます。自根苗を購入したら、ポットから取り出した際に、横向きに植え付ける事で、収穫量を増やしましょう。
反対に、接木苗を購入した場合は、接ぎ木の効果を活かす為に、苗を寝かさずに植える事が、トマトの育て方におけるポイントです。
植え付け後はプランターの底から流れ出るくらいに、たっぷりと水を与えますが、基本的に、トマトは乾燥させながら育てた方が、甘くて美味しい実を付けますので、プランターは日当たりの良い場所に置きましょう。夏であっても、1日に1度水を与えればOKです。
脇芽摘みや、支柱立てをして、トマトの成長を促そう
トマトの育て方における大切なお手入れが、「脇芽摘み」という作業です。トマトの主枝に養分が行き届きやすくして、成長を促す為に、葉の付け根から出てくる脇芽を取る必要があります。
手でつまみ、外側に倒すようにして折るか、ハサミを使って切り取り、脇芽を摘みます。トマトは成長する度に、どんどんとこの脇芽を増やしていきますので、余計な芽が生えていないか、こまめにチェックする事が大切です。
風通しを良くする事で、病気や害虫の被害を予防する事にも繋がります。また、トマトの生長を観察して、主茎が伸びてきたら、1株につき1本、支柱を立てましょう。茎と支柱を、きつくならない程度に紐で結び、しっかりと固定してあげる事によって、強風の対策にもなります。
ガクが反り返ったら、トマトを収穫しよう
トマトの育て方を順調に実践出来ていれば、花を咲かせて50日程で、収穫が出来ます。トマトの実がヘタの近くまで赤くなり、ガクが反り返ったら、ベストタイミングですので、ガクの中央部分を手で押さえ、もぎ取るようにして収穫しましょう。
トマトはミニトマトとは違って、枯れるまで収穫をする事が可能ですが、あまり放置してしまうと、病気や、害虫による被害に遭いやすくなりますので、タイミングの良い所を見計らって、新鮮なトマトを楽しみましょう。自分で作ったトマトを料理に使えば、達成感でより美味しく感じる事間違い無しです!
今回は、初心者の方でも簡単にスタートできる、美味しいトマトの作り方について、お伝えしました。トマトを育てる際は、大きめのプランターを使い、支柱立てや脇芽を摘む作業をして、成長を促すと、収穫量がグンとアップします。
また、あえて乾燥させながら育てる事で、甘さ・旨味をぎゅっと実に閉じ込め、より美味しいトマトを作る事が出来ますので、ぜひ試してみてください。
自根苗と接木苗とで、植え付ける際の向きも工夫する事が、トマトの育て方のコツです。自分が購入した苗の特性を活かし、たくさん実を付けるようにサポートしてあげましょう。
記事を読み、自分で育てたトマトを新鮮な状態で食べてみたいと感じたら、ぜひ今回取り上げた方法を実践してみてください。