誰もが知っているハーブであるペパーミントは爽やかな香りで気持ちをスッキリさせてくれますよね。爽快感をもたらしてくれるペパーミントの香りは夏場に活躍する制汗剤やボディーソープなどの日用品に良く使われています。
このように香りの印象が強いペパーミントですが、ペパーミントの事をただ単に薄荷の香りのハーブと思っていませんか。実はペパーミントは爽快感をもたらしてくれるだけでなく身体の不調を改善したり、日常生活に役立つ効果を隠し持っているのです。
見逃せないのが夏に役立つ効果で、ペパーミントがあればうだるような夏の暑さに嬉しい冷感をもたらしてくれます。ペパーミントが使われた日用品や清涼菓子は豊富にありますが、その効能を得る為には精油の購入や食用出来るハーブの利用がおすすめです。そこで今回はペパーミントが注目されている理由についてお伝えします。
胃腸の不調をペパーミントで緩和出来る
ペパーミントの爽やかな香りには食べ過ぎ飲み過ぎによる胃もたれを和らげる効果があります。それはペパーミントの香りの元であるメントールに次いで、多く含まれている成分であるメントンが胆汁の分泌を促し、消化不良の改善を助けるからです。
消化を助ける為、胃腸が弱り食欲不振に陥っている時もペパーミントの香りを嗅ぐ事で改善が見込めます。胸焼けやむかつきも抑える為、二日酔いや乗り物酔いにも効果あり。特に乗り物酔いは症状が出る前に香りを嗅いでおけば予防も可能です。更に、鎮痛、鎮静作用もあるので、胃痛や頭痛を抑えてくれます。
ペパーミントで花粉症症状が和らぐ
メントールが配合されているリップを鼻の下に塗ると花粉症の症状を抑える事が出来るという話を聞いた事はありませんか。ペパーミントの主成分でもあるメントールには抗アレルギー作用や抗炎症作用がある為に花粉症症状や鼻炎の緩和が期待できるのです。
また、シネオールと言う鼻粘液の排出を促してくれる成分も含まれていますから煩わしい鼻詰まりの解消も見込めます。他にも咳止めや去痰の効果があり喉の痛みやイガイガを緩和してくれるので、風邪の初期症状が気になった時にペパーミントの精油を焚けば症状が悪化する前に抑える事が可能ですよ。
夏はペパーミントを有効活用しよう
ペパーミントの効能は夏に大活躍するものばかり。ペパーミントの成分のメントールはスッとした香りと共に、ひんやりとした冷感をもたらしてくれます。実際に体温が下がるわけではないので発熱の際の解熱や熱中症対策には活用出来ませんが、日焼けした肌の炎症とほてりを抑えるにはもってこい。
ペパーミントの精油を数滴、キャリアオイルと精製水で希釈すれば日焼け後の肌に気持ち良い化粧水の完成です。出来上がった化粧水は冷やしてから使うとより効果的で、ハンカチやタオルを浸して首の後ろや脇の下に当てれば体感温度をぐっと下げる事が出来ます。浴槽やシャンプーに垂らせば夏場のバスタイムも気持ちよく済ませられますよ。
うつ症状にも効果ありのペパーミントの効能は
気分転換や集中する為にミントのガムを噛む事がありますよね。ペパーミントの香りにはリフレッシュ効果の他にも集中力を高める作用があるのでボーッとしてしまう時に思考をクリアにしてくれます。ペパーミントの芳香浴は仕事や勉強の効率が落ちていると感じた時や運転中にも有効で、眠気覚ましにも効果的。
更に、ペパーミントのリフレッシュ効果は精神面の疲労回復にも繋がります。鬱々とした気持ちを取り除いてストレスを軽減させ、無気力やうつ症状から立ち直らせる力があるのです。気持ちを安定させる働きを持つので、憂鬱な気持ちの時だけでなく興奮状態にある時、苛立ったり緊張している時にも効果があります。
ペパーミントは食用でもメリットがある
ペパーミントは元々食用が可能なハーブです。デザートや飲み物の飾りや香り付け、ガムやのど飴、口臭タブレットなど多くの食品に使われていますよね。もし家庭でペパーミントを栽培しているなら、摘んだペパーミントをよく洗ってミネラルウォーターに浸けるだけペパーミント水が出来ます。
ペパーミント水はそのまま飲んでも美味しいですが、炭酸水や紅茶、ジュースで割っても美味しいので飽きた時は試してみて。他にもペパーミント水は口臭対策のマウスウォッシュ代わりに使えます。もし、ミネラルウォーターで作ったペパーミント水では口の中がスッキリとしない場合や、咳止めや風邪予防、喉の不快感対策をしたい時はペパーミントをお湯で濃く煮出したものでうがいをするのがおすすめです。
胃腸の不調の改善効果や抗菌効果による口臭予防もこのようにしてペパーミントの成分を摂取すれば香りを嗅ぐより高い効果を得られます。フレッシュハーブを栽培していなくてもハーブティー用のドライハーブが出回っていますから、ペパーミントを栽培していない人は市販のドライハーブで試してみて下さい。
このように、ペパーミントが香りが良いだけでは無い優秀なハーブであることが良くわかりました。気持ちをスッキリさせてくれるだけでなく、胸焼けや胃もたれの不快感、風邪対策に花粉症の症状緩和など軽度の体調不良の改善が出来るので、常備薬代わりに精油を1本持っていると、とても便利。
ペパーミントの香りを嗅げば体感温度が4℃も下がると言われていますから、少しでも涼しく過ごしたい夏場にも重宝します。気分転換にちょうど良い爽やかな香りにはうつ症状を改善に導く程の効果があるので、運転中やリフレッシュに使うだけでなく、大きなストレスに悩まされている時ややる気がおきない時にも活用して下さいね。
ペパーミント水のように口の中に入れる時は精油ではなく食用出来るフレッシュハーブやドライハーブを使いましょう。ペパーミントはハーブを育てた事がない人でも簡単に栽培出来ますからペパーミントの効能に魅力を感じたなら育てるのもおすすめです。