ハーブティー初心者も安心して飲める厳選種

様々なハーブとハーブティーのイメージ
ハーブティーは体と心に嬉しい効果が期待できるお茶というイメージが強い反面、ハーブ独特の変わった風味が人によっては好みでない場合があったり、副作用やアレルギーに注意しなくてはいけない種類もあるため、ハーブティー初心者には少し試しにくい特殊なお茶というイメージもありますよね。

例えばコンビニでよく市販されているカモミールティーやジャスミンティーはハーブに詳しくない人でも知っている定番のハーブティーで手軽に購入できる点からも安心して飲めますが、ドライハーブで飲むとなると初心者にはわからないことがたくさんあるので一気にハードルが上がります。

しかし、ドライハーブなら好みの濃さのハーブティーを飲むことが出来るメリットもありますし、何よりドライハーブでハーブティーを淹れた方がハーブの持つ素晴らしい香りと効能を最大限に発揮することが出来るのです。ハーブティーのことをたくさん知ると自分に合ったハーブティーをブレンド出来るようにもなりますが、最初はやっぱり飲みやすくて安心して飲めるハーブティーから試すのが一番。そこで今回はハーブティー初心者も安心して飲める厳選してお伝えします。

クセが少ないルイボスティーで健康づくり

ノンカフェインの健康茶と言うイメージが強いルイボスティーですが、実は南アフリカ共和国のセダルバーグ山脈にのみ自生している「ルイボス」の葉から作られるハーブティー。ルイボスティーはミネラル豊富でノンカフェイン、抗酸化作用やダイエット効果、血行促進効果のあるポリフェノールがたくさん詰まっていたり、整腸作用によってお腹の中から体を綺麗にしてくれたりと正に健康茶と呼ぶに相応しい効能を持っていて煮出して飲むとより高い効果を得られます。

味は僅かに甘みがあるものの後口がスッキリしているため食事中のお茶として飲みやすい一方、クセが少ないので他のハーブやフルーツとブレンドされることも多く、リラックスタイムや甘いお菓子のお供にもぴったり。

何より妊娠中でも安心して飲むことが出来て、飲み過ぎなければ副作用も無いのがルイボスティーの魅力!ルイボスティーは食物繊維が豊富ですから飲みすぎるとお腹が緩くなることがありますが、あくまで飲み過ぎによる一時的なものなので自分に合わせて飲む量を調節すればお腹を下すこともありません。

一般的にルイボスティーとして売られているのは赤い茶葉のものですが、中には緑の茶葉の「グリーンルイボスティー」もあり、こちらは少し緑茶のような香りがします。発酵されていないグリーンルイボスティーの方が飲みやすいとの声も多く、赤い茶葉のルイボスティーに比べ10倍もの抗酸化作用が期待できると言われていますので初めてルイボスティーを飲むならグリーンルイボスティーから試してみてはいかがでしょうか。

 

ローズヒップティーは美容に役立つ栄養が豊富

美容効果の高いハーブティーは幾つもありますが、初心者には副作用がなくて工夫次第で飲みやすくなるローズヒップティーがおすすめ。ローズヒップはバラの実のことで、この実にはレモンの20倍程のビタミンCと熱に弱いビタミンCを守る成分が含まれているためホットで飲んでもたっぷりビタミンCを得られます。

ローズヒップティーと言うとビタミンCばかり注目されがちですが、牛乳の約9倍のカルシウム、ほうれん草の約2倍の鉄分を含み、他にもβカロテンやビタミンCの吸収を助けるリコピン、食物繊維など女性に欠かせない栄養がたっぷり含まれているので美容のためにハーブティーを飲むならぜひローズヒップティーをチョイスして。

また、ローズヒップティーとブレンドされることの多いハイビスカスティーも美容に良いハーブティーですが、ハイビスカスティーの方が酸味が強いので初心者には甘い香りで酸味も比較的優しいローズヒップティーの方が飲みやすいです。

それでもローズヒップティーの酸味が強いと感じる人は好みの濃さに淹れたローズヒップティーに蜂蜜をひとさじ入れれば随分と飲みやすくなりますよ。抽出を終え出がらしになったローズヒップにも栄養が残っているので、そのまま食べたりヨーグルトやシリアルなどに混ぜて食べることで美肌に役立つ栄養を残さず得られます。ただ、ローズヒップティーも飲みすぎるとビタミンCの過剰摂取による下痢や吐き気などの不快感を引き起こすことがあるので適量を心がけましょう。

 

ラベンダーティーで毎日を穏やかに過ごす

リラックス効果が高いことで知られるラベンダーはハーブティーにして飲むことでリラックス効果や安眠効果はもちろん、体を温めて緊張を解してくれます。ラベンダーティーの血行促進効果は体の冷えを取るだけではなく肩こりや疲労にも有効なので日頃の疲れを和らげて次の日に備えることが可能です。

他にも偏頭痛の鎮静や下痢や便秘など消化器系の不調の改善に加え、生理不順の改善やPMS・更年期障害による気持ちと体の悩みにも効果を発揮します。さて、ラベンダーと言えば芳香剤に使われることが多いため、飲んだことがないと香りに心配があるかもしれませんが、芳香剤のような強い匂いがするわけではなく落ち着きのある自然な優しい香りがするので安心して下さい。

ただ、味に関してははっきりとした味がないため花の香りのお湯を飲んでいるように感じるかもしれません。逆に言えば他の味を邪魔しないので、味が物足りない場合は紅茶やホットミルクを作る時に加えると少し贅沢なラベンダーティーやラベンダーミルクティーになります。

 

マスカットの香りのエルダーフラワーで感染症予防

古くからヨーロッパで「万能の薬箱」と呼ばれていたエルダーフラワーは、ハーブティーとして日頃から飲むことで鼻炎や花粉症などアレルギーによる症状を含む呼吸器系の不調を緩和したり、風邪や感染症予防ができる他、体内の毒素を排出する効果もあるのでむくみ解消にも重宝します。

香りや味も初心者が親しみやすいマスカットのような爽やかさのある甘い香りとえぐみの無い優しい飲み口で、エルダーフラワーだけでも十分飲みやすいのですが、蜂蜜や生姜、レモンなどを加えれば香りや味に変化を持たせることも出来ますよ。

エルダーフラワーの香りには気持ちを落ち着けて緊張を解すリラックス効果もあるので、就寝前のハーブティーとしても優れています。エルダーフラワーのハーブティーも副作用がなくて妊娠中でも飲めるハーブティーと言われていますが、薬効が高いハーブティーでもあるので過剰摂取は避けましょう。

 

香り長持ちのレモンバーベナで疲労回復

レモンの香りのハーブティーも幾つかありますが、レモンバーベナのハーブティーは妊婦さんでも安心して飲めて、副作用がないと言われている初心者向けのハーブティーです。レモンバーベナティーはレモンのさっぱりした柑橘の香りと酸味が感じられるものの、苦味や渋味が少ないので飲みやすく、食欲増進効果があるので夏バテや二日酔いの時に役に立ちます。

更に、レモンバーベナティーの鎮静作用は風邪の初期症状の緩和やストレスによる胃痛や頭痛を抑えてくれるので、疲れ気味な体を助けてくれます。鎮静作用によって生理痛を抑える効果もありますし、血行促進効果もあるため冷えを抱える女性にもおすすめです。

また、レモンバーベナは香りが飛びにくいハーブなので、他のハーブティーに比べ長い間保存していても香りの良いハーブティーが楽しめるのも魅力的。香りにストレスを和らげるリラックス効果があるので気持ちが落ち込んでいる時や眠りにくい時、香りが長持ちするレモンバーベナのハーブティーならゆっくり時間を掛けて飲むことが出来ますよ。

飲み方もホットとアイスのどちらでも楽しめるのはもちろん、レモンのような味と香りは初心者でもアレンジし易く、定番の生姜や蜂蜜を加えたり手持ちの紅茶にプラスしてレモンティー風にすることも出来ますから、出来るだけ身近な味のハーブティーを探している人はレモンバーベナティーを選んでおけば間違いありません。

 

さて、同じ種類のハーブでも品質があまり良くないと味や香りが薄くてえぐみが出やすいので、美味しいハーブティーと出会うためにもハーブティーを購入する時には産地や製造日、有機栽培かどうかなど少し品質にも注意が必要。

品質の良いハーブティーは色や味、香りが濃くて口当たりも優しく初心者でもすんなり飲めることが多いので、ハーブティーは飲みにくいものと思っている人ほど「ハーブティーってこんなに飲みやすかったのか」と驚くかもしれません。

ハーブティーを飲むにあたって気になる副作用やデメリットも、今回お伝えしたハーブティーに関しては過剰摂取しなければ心配ないものばかり。ハーブティーは無理に飲むものではないので、自分の体調に合わせて飲みたい時に飲むのが一番。

多量に飲んでも効果が高まるわけではありませんから濃度や頻度も適当を心がけて下さい。ハーブティーを安心、安全に飲むためにも、薬を常用している人や妊婦さん、アレルギーや気になる症状を抱えている人は一度かかりつけの医師に相談してみて。

それさえ守れば自分のお気に入りのハーブティーを探す楽しみやブレンドやアレンジの楽しみなどたくさんの楽しみが待っていますから、まずはハーブティーを楽しむ第一歩としてハーブティーを試してみて下さい。


連記事
タイトルとURLをコピーしました