パンジーは可憐な花を咲かせる、冬の終わりから春先を彩る有名な花。春先の庭にはパンジーをよく見かけます。一緒にビオラも可愛らしい花を咲かせ、冬の名残のまだ見える庭先を色鮮やかに染めてくれます。
そんな、いつも人々の身近にあるパンジーは、昔から控えめで可憐な存在として愛されてきたことが伺え、戯曲に登場したり、多くの伝説が伝わってきました。今回はそんなパンジーの花言葉を、隠された神話やエピソードや伝説とともにお伝えします。
パンジーの魅力がたっぷり詰まったエピソードや物語。聴くほどに、どんどんパンジーを好きになります。そして欧米で多くの人々に愛されているように、パンジーを魅力的に感じるはず。
ぜひ、あなたの生活の一部にパンジーと、その花言葉や話を添えて下さい。
パンジーに隠されたメッセージ☆
可愛い花言葉と神話たち
パンジーの花言葉【全般】
【 パンジーの花言葉 】
★ 「愛の使者」「純愛」「楽しい思い」「私を思ってください」
パンジーの花言葉は、聴いただけでも物語が浮かびそうな、ロマンティックなものが多いです。それもそのはず。遠い昔から愛されてきたパンジーの花言葉には、愛情が隠されているものが多く、パンジーに関する神話もとても面白いものです。
パンジーの花言葉に隠れた伝説
それでは、パンジーがもたらした多くのお話や伝説の中から、ひとつお伝えします。
【 パンジーの神話「愛の使者」 】
恋心と性愛を司る愛の神エロスが地上に降りたち、野原を歩いていると、雑草の中にひっそりと咲く可憐な花を見つけました。
名前も知らない花でしたが、美しい色をした甘い香りが清々しい花でした。
エロスは地上にこんなにも美しい花があるのかと驚き、この花をとても気に入りました。そして、この花に自分の面影を写すことにしたのです。
エロスはこの花に、願います。美しく咲き、優しい心と気高さで世の中に清らかな愛と希望を広めてくれるように…と、そして、この名も知らない花にそっとキスをしたのです。
名も知らない花は、エロスの面影を映し、エロスが願ったように、美しく咲き、優しい心と気高さで、世界の果てにまで咲き広がっていったのです。
パンジーの花言葉に『愛の使者』とあります。まさに、その言葉には、愛の神エロスが絡んでいるのです。
神様が口づけしてしまう程に、可憐で美しいパンジーの花に癒されます。
パンジーの花言葉「私を想ってください」
全般のパンジーの花言葉「私を想ってください」から、欧米ではパンジーを使った両思いになるおまじないが多くあります。たくさんありますが、ここでは一部をお伝えします。
【 パンジーのおまじない 】
★ 「パンジーの花を身に着けていると、異性の愛情が得られる。」
・ 最近ではパンジーの押し花を作り、その左に好きな人の写真を貼って持ち歩くおまじないが、ティーンの間で知られているようです。
その昔には、パンジーの花の搾り汁を唇に付けて…。などのおまじないもあったそう。その為パンジーは、多くの国と地域で「恋の花」「愛の花」という認識が強いのです。
パンジーの花言葉【紫】
【 パンジーの紫の花言葉 】
★ 「思慮深い」「思想」「心の平和」「あなたのことで頭がいっぱい」
紫色のパンジーですが、カラフルな可愛らしさよりも落ち着いた印象のある花色…。紫といえば、スミレや桔梗も美しいのですが、パンジーの紫はより映える色合いで、パンジー植えのアクセントに欲しい花色です。
パンジーの花言葉も、落ち着いた女性らしい印象をうけます。
紫のパンジーの花言葉にまつわるお話
ではそんな紫のパンジーの花言葉、「思慮深い」や「思想」にまつわるお話をお伝えします。
【 パンジーのお話「思想」 】
パンジーという名前は英語からの外来語で、「思い」や「考え」を意味するフランス語の「パンセ」に由来しています。
頭を下に垂れて、物思いにふけるように見えたという説があります。言われてみるとパンジーの花姿は、それと連想できます。
紫パンジーの「思慮深い」言い伝え
パンジーがフランス語の「パンセ(考え)」から由来したことは有名ですが、実はこの「思想」や「思慮深い」と言う花言葉自体にも、ひとつの伝説があるのです。
【 パンジーの言い伝え「思慮深い」 】
神が人々に対し、「深い思想を持つように…。」という意味を込めて、パンジーの花を作ったという、言い伝えがあります。
このように、パンジーは他の花々と比べても、昔ながらの言い伝えや伝説、神話が多くあります。それだけ古く昔の時代から、人々の身近にあり、愛でられてきたのだと気づきます。
有名なシェイクスピアの物語
『真夏の夜の夢』、シェイクスピア作の喜劇として知られる作品ですが、この作品の中にパンジーが登場します。
【 「真夏の夜の夢」のなかのパンジー 】
★ パンジーの花から絞った汁を眠りについた者のまぶたに塗ったなら、その者が、目覚めて初めてであった人間を激しく溺愛する。とされています。
・ まさに、愛の媚薬、惚れ薬的な扱いですね。
シェイクスピアの生きた時代には、パンジーの品種交配はまだ行われておらず、パンジーという呼び名より「三色スミレ」の方が、マッチするのではないでしょうか。
パンジーの花言葉とそれにまつわるお話や伝説の数々、いかがだったでしょうか。いつも身近にあるパンジーだけに、多くのエピソードを持つ花。昔から親しまれて来たことが、とても良く伝わってきます。
実は他にも天使の矢の話や神々の話、多くの神話や伝説を持っていて、この記事だけでは書ききれないほど…。
実は、パンジーの花弁の色は、自然界ではかなり珍しいとされています。一つの花に三色の色と言う花の形態。言われてみたらパンジー以外に思いつきません。その為、とても神秘的な花として、長く愛されてきたのです。
パンジーの花を恋人にプレゼントするというのも、マンネリ化したカップルには最高の特効薬になります。ぜひ本記事の物語を思い出しながら、パンジーを楽しんで下さい!
まとめ
パンジーの花言葉や花姿に秘められた、数々のエピソード
・パンジーの花言葉は伝説や神話にまつわる言葉が多い
・パンジーの花言葉「愛の使者」は、愛と性の神エロスから
・「私を想ってください」から生まれたパンジーのおまじない
・紫パンジー「思慮深い」「あなたのことで頭がいっぱい」
・「思想」の花言葉は、フランス語の「パンセ(思い)」から
・神が人々に「深い思想を持つように…」と願った紫パンジー
・パンジーはシェイクスピアの戯曲では「惚れ薬」として登場!