すべての花には花言葉が存在しますが、その中には怖い花言葉を持つ花もあります。愛する人に知らずに怖い花言葉を持つ花を送ってしまったら…考えただけでもちょっとドキッとしますよね。そんな失敗を防ぐためにも、送るのに気をつけたい花言葉を持つ花を知っておいて損はありません。
花に詳しくなくても、送られた方はその花にどんな意味が込められているのか、今の時代はネットで簡単に調べることができます。今、あなたが誰かに花を送ろうとしているなら、その花に怖い花言葉がないかをチェックしてみましょう。
ひとつの花にもいくつかの花言葉があり、中にはまったく正反対の意味を持つ花も少なくありませんから、そんな時は伝えたい花言葉を添えてプレゼントしてください。そこで今回は、怖い花言葉が隠された贈る前に確認しておくべき5種についてお伝えします。
スノードロップ
真っ白な花をうつむきに咲かせる可憐なスノードロップは、冬の終わりから春先にその花を咲かせ、春を告げる花として広く知られています。その花言葉は「希望」「慰め」冷たい雪の下で春を待つその姿から、希望という花言葉が付けられました。ところがスノードロップにはもう一つ、とても怖い花言葉があります。
なんと「あなたの死を望みます」という意味も持っているのです。この花言葉が生まれたのには、イギリスの一部に伝わる言い伝えが由来しています。死んだ恋人の前で嘆き悲しむ少女は、その亡骸の上にスノードロップをそっと置きました。
すると、彼の体は雪のしずく(スノードロップ)となって消えてしまったのでした。以降、その地域では死を象徴する花として、家の中に飾ると不幸を招くとまで言われるようになったスノードロップ。「希望」と「死」が結びつき、「あなたの死を望みます」という花言葉に転じたと言われています。
クロユリ
ユリ科ベイモ属の高山植物であるクロユリは、褐紫色で釣鐘型をした小さな花を下向きに咲かせます。この花は登山家たちに人気が高く、山野草の中でもクロユリのファンは多いです。
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」ということわざにあるように、白いユリには凛とした美しさがあり、その花言葉も「純潔」「威厳」といった花にぴったりのもです。ところがクロユリの花言葉は「呪い」戦国武将の佐々成政(さっさなりまさ)は、越中時代に愛妾の小百合を密通の疑いで殺してしまいます。
その寵愛に嫉妬した他の側女たちの妬みから、謂れもない噂を立てられたことが原因でした。死ぬ直前、小百合は言います。「3年経って、立山(北アルプス北部、立山連峰の主峰)に黒百合が咲けば、佐々家は滅びるでしょう。」と。まさに呪いの言葉を残して亡くなったのです。
おまけに匂いも強烈ときています。花粉をハエに運んでもらうために、ハエが好む匂いを発するのです。誰かに送るのはもちろん、自分で部屋に飾るのもためらってしまう程に怖い花言葉です。
ゴジアオイ
真っ白な花を開かせるゴジアオイ。花言葉は「私は明日死ぬだろう」です。もちろん病気で入院している人に送るのは以ての外ですし、これをもらったら、いてもたってもいられない心境になってしまいそうです。
けれどゴジアオイの花言葉、由来はとても単純なもので、ゴジアオイを漢字で書くと「午時葵」となります。それは、この花が正午頃に花開き、夕方には閉じてしまう一日花だからなのです。
アイビー
アイビーと言えばインテリアに欠かせない植物として人気です。そんな理由で気軽に友達にも送ることが多いのですが、意外なことに、そこには怖い花言葉が隠されているのをご存知でしたか。アイビーはつる性の常緑樹木ですから、何かに絡みついて成長していきます。
そんな性質から、「永遠の愛」「友情」「不滅」「結婚」とポジティブに捉えられることも多いのですが、その裏返しの様な花言葉も持ち合わせています。それは「死んでも離れない」です。…なんだかお尻のあたりがムズムズしてきました。こんな意味で送られたのを知ってしまったら、全力で逃げ出したくなるのは私だけでしょうか。軽い気持ちで受け取ったら、後で痛い目を見るかもしれませんよ。
オニユリ
シャンデリアのようにぶら下がり、鮮やかなオレンジ色に褐色の斑点が特徴のオニユリ。むかごやユリ根として食用にもなることで知られています。そんなオニユリの花言葉は「愉快」「陽気」といったぽポジティブなものですが、実は怖い花言葉も持ち合わせています。
「嫌悪」です。これ、もらったらかなりのダメージを受けませんか。「嫌悪」の意味を調べると、憎み嫌うこと。強い不快感をもつことです。嫌いじゃ済まされない感情が爆発しています。これをもらったら、どういう意味で送ったのか真意を確かめてみましょう。あなたにその勇気があるなら…。
さて、「死」をイメージさせるような、怖い花言葉まであるのには驚きですね。スノードロップももちろん怖いですが、送られて辛いのは個人的にはオニユリです。ところで、黄色い花を見てみなさんはどんなイメージを持ちますか。
明るい、前向きな気分にさせてくれそうな黄色い花ですが、意外とネガティブな花言葉を持つものが多いのです。例えば、黄色いカーネーションは「軽蔑」、黄色いバラは「薄らぐ愛」「嫉妬」、マリーゴールドは「絶望」「悲嘆」、黄色いチューリップには「望みのない恋」などの意味があります。
これは、キリストを裏切ったユダが着ていた服が黄色だったために、中世ヨーロッパでは黄色が忌み嫌われてしまったのが原因と言われています。ひとつではない花言葉。ですからその意味を踏まえたうえで、相手に嫌な思いをさせないためにも花言葉を添えて送ることが大切かもしれません。
まとめ
怖い花言葉を持つ花は
・スノードロップ…あなたの死を望みます
・クロユリ…呪い
・ゴジアオイ…私は明日死ぬだろう
・アイビー…死んでも離れない
・オニユリ…嫌悪