アネモネの育て方☆球根選びから始める失敗しないポイント

アネモネの育て方☆球根選びから始める失敗しないポイント
アネモネ育て方のポイントさえしっかり押さえれば、ガーデニングの初心者でも、きれいな花を咲かせることができちゃいます。カラフルな花色とかわいい花姿で、私たちの目を楽しませてくれるアネモネ。

そんなアネモネの育て方が簡単なら、きっと好きな方はガーデニング初心者でも、ちょっと挑戦したくなりますよね。

アネモネは、まとめて植えるととても見映えがしますし、一般的な一重咲きのほかに、半八重咲きや八重咲きの品種もあるので、開花する3月から5月にかけて庭や玄関先を明るく演出することができるのも、魅力です。

そのためには、前年の秋から準備をする必要があります。実はアネモネの育て方としては、球根から育てるのが一般的。秋に植え付けを行い、冬から開花にかけてお手入れを行いますが、ちょっと手間はかかるものの難しい技術は要りません

そこで今回は、初心者の方々へ向けたアネモネの育て方を「失敗しないポイント」を交えつつ、お伝えします。

 

アネモネの育て方☆
球根選びから始める失敗しないポイント

 

「よい状態の球根」を選ぼう

アネモネの育て方の第一歩は、9~10月頃の球根選びから始まります。球根は、直径1cm余りの小さなジャガイモのような「不定形」をしており、カラカラに乾いた状態で販売されています。

フラワーショップやホームセンターなどで入手できますが、球根を選ぶ際には以下のことに気をつけて、できるだけよい状態のものを選びましょう。

【 アネモネの育て方:よい状態の球根 】

・傷の無いもの

・表皮が割けていないもの

・中身がしっかり詰まっているもの

仮に傷んでいるなど、状態のよくない球根を選んでしまうと、植え付けをしてから土の中で腐ってしまうことがあります。

 

アネモネを植え付ける土を準備

アネモネの育て方では、植え付けは地面の温度が15℃を下回るようになる10~11月が最も良いとされます。それを目安に植え付けの時期を決めたら、アネモネが生き生きと育つことができる土を用意します。これもアネモネの育て方のポイントのひとつです。

アネモネは「土の酸性」を嫌い、水はけのよい土を好むという性質がありますので、前もって以下のような準備をしておきます。

【 アネモネの育て方:土の準備 】

① 地植えの場合→

・ 球根の植え付けの2週間ほど前に、苦土石灰ひとつかみほどを土に混ぜ込んでよく耕し、土を中和させておきます。

② 鉢植えの場合→

・ 市販の培養土をそのまま使うか、赤玉土7:腐葉土3の割合で配合した土を用意します。

土が用意できたら、元肥として緩効性の肥料を混ぜ込んでおけば、準備はOK!

 

植え付けの前の「芽出し」とは

いよいよ植え付け…と行きたいところですが、アネモネの育て方では、球根の「芽出し(催芽処理)」と呼ばれる作業を行い、球根を「目覚めさせてから」の植え付けとなります。

これがアネモネの育て方の中で、最も特徴的な部分と言えます。「芽出し」は以下の方法で進めてください。

【 アネモネの育て方:芽出しの方法 】

①植木鉢などの容器に、川砂やバーミキュライトを入れて湿らせます。

②そこに、乾燥した状態のアネモネの球根を半分程度埋めます。

③そのまま1~2日置いてゆっくり球根に水分を吸収させ、十分膨らんだことを確認したら取り出します。

この作業を行わずに球根を植え付けてしまうと、球根が土の中で急激に吸水するため腐ってしまうことがあります。

また「芽出し」の状態のまま放置すると、球根から根が出ることがありますので、必ず良いタイミングを見計らって球根を取り出すようにしてください。

 

アネモネの育て方での、植え付けポイント

球根の「芽出し」が済んだら、いよいよ土への植え付けができます。

★ ここで注意しなければならないことは、球根の尖った方を下に向けて植え付けること!

・ もしも球根に尖った個所が複数あって、どこを下にすればよいか迷ったら、横向きに植え付ければOKです。

なんとなく尖った方を上にしたくなるところですが、アネモネの育て方においてはこれも大切なポイント!そして、地植えと鉢植えでは植え付ける深さが違いますので、これも注意するとキレイな花を咲かせてくれます。

【 アネモネの育て方:植え付けの深さ 】

① 鉢植えの場合→

・ 5号鉢(直径15cm)に2~3球が目安となります。1~2cmほどの深さに埋めてください。

② プランターに植え付ける場合→

・ 球根同士の間隔を10cmほど空けるようにします。

③ 地植えの場合→

・ 3~4cmほどの深さに、丁寧に植え付けます。

 

水やりの目安

アネモネは過湿を嫌う植物です。もちろん水は必要ですが、頻繁に与えすぎると球根が腐ってしまうこともあります。

【 アネモネの育て方:水やりの目安 】

★ したがって「土の表面が白っぽく乾いたら、たっぷり水を与える」ことを心がけてください。

・ 鉢植えでは鉢底から水が流れてくる程度に与え、また土の表面が乾いたのを見計らって水やりをすればOKです。

なお、花が終わり葉が枯れると、アネモネの球根は「休眠」に入ります。その期間は水を一切与えないようにします。

★ アネモネは冬の寒さが必要?

こちらもアネモネの育て方として、覚えておきたいポイント!

【 アネモネの育て方:気温 】

★ アネモネの育て方では、5℃以下の気温に1か月以上当たらないとつぼみがつかない性質があります。

・ そのため鉢植えを室内に置きたい場合、取り込むのは12月以降とします。

外で育てる場合、関東以西であれば防寒対策はしなくてもOKですが、それ以外の地方では霜よけを行い、株が傷まないように気をつけなければなりません。なお、アネモネは日当たりの良い場所を好むので、基本的に日向で育てます。

 

植え付け後の追肥

【 アネモネの育て方:追肥 】

★ 植え付け後は花が咲くまで、月に1~2回液体肥料を与えます。

・ 開花したら、2~3週間に一度を目安にすれば、生き生きと花をつけてくれます。

ただし開花期が終わる時期に来たら追肥を中止します。すると土の中のアネモネの球根が、スムーズに休眠へと向かいます。

 

アネモネのお手入れはゴム手袋

開花期を迎えたら、咲き終わった花をこまめに摘み取って、他の花に栄養がいきわたるようにしますが、ここで気をつけたいことは「アネモネの毒」!

【 アネモネの育て方:気をつけたい毒! 】

★ 実は、アネモネには全草にわたって「プロトアネモニン」という物質が含まれています。

・ 茎を折った際などに出る汁が皮膚につくと、このプロトアネモニンが皮膚炎や水泡を引き起こすことがあるのです!

お手入れの際にはゴム手袋を使用して、むやみに茎を折らないように気をつけると、安心です。

 

花が咲き終わったら

アネモネの開花期が終わったら、球根は休眠に入ります

【 アネモネの育て方:花後の処理 】

① 水やりや追肥を中止

② 6月下旬ころに葉が黄色く枯れたら、球根を掘り下げます。

③ 葉を取り除き、陰干しします。

この花後の球根の掘り下げは、本格的な夏に入ってしまうと球根が腐りやすくなるので、タイミングを逃さないのもポイント!

★ 乾燥させた球根は、10~11月頃に分球(芽を残して球根を切り分けることして再び「芽出し」をさせてから植え付けます。

ちなみにこの時、切り分けた切り口を「ベンレート」を1000倍に薄めた溶液に浸してから植え付けるようにすると、切り口から腐敗菌が侵入するのを防ぐことができます。

 

いかがでしたでしょうか。アネモネの育て方はこのような方法をとれば、きれいな花を毎年楽しむことができます。きちんと管理をすれば、分球で花を増やすことができるのも魅力的!

さらに、上手に育てられるようになったら、寄せ植えにチャレンジするのも楽しめておススメです!アネモネは一輪でも存在感がありますから、小花やグリーンを合わせればきっと素敵なものとなるはずです。

ひとつの種類の植物をじっくり育てて、それが花をつければ、他の花も育ててみたくなったりガーデニングにより興味が増すかもしれません。

アネモネの育て方は、成功すると咲いた時の達成感が大きい花のひとつですので、初心者の方でも十分チャレンジし甲斐があるのではないでしょうか。次の秋が来たら、本記事を参考にして、アネモネの育て方をマスターするべく挑戦しちゃいましょう!

 

まとめ

球根選びからの、アネモネ栽培が失敗しないポイント

・「よい状態の球根」を選ぶ
・アネモネは「土の酸性」を嫌い、水はけのよい土を好む
・植え付けの前に球根の「芽出し」で目覚めさせる
・球根は尖った方を下に向けて植え付ける
・水やりは「土の表面が乾いたら」を目安に行う
・アネモネは「冬の寒さに当てないと花が咲かない」
・植え付け後の追肥は液体肥料で行う


連記事
タイトルとURLをコピーしました