アルストロメリアは、「小さな百合」と呼ばれるように、百合の形によく似た花です。百合のような凛とした佇まいを持ちながら、カラフルな色が可憐さを感じさせてくれます。花びらには、珍しい斑点模様があるところも、ちょっとエキゾチックなムードを持っています。
アルストロメリアの切花は、贈り物にするのにはピッタリな花と言われているのをご存知ですか?種類が多く、多彩な色があるため、プレゼントにしても年齢を選びません。赤、ピンク、白、紫、オレンジ、黄色などなど、色とりどりの花があるので可愛らしいブーケになります。贈る相手に似合う色を選んで、プレゼントする楽しさもありますね。
その他にも、素敵な花言葉で贈る相手に幸せを届けることができるんですよ。それでは、その理由をお教えします。
相手を思いやる アルストロメリアの花言葉を知ろう
アルストロメリアの花言葉の中に、ちょっと気になる花言葉があります。それは「人の気持ちを引き立てる」という言葉。
英語で言うと
say to make someone feel better
相手を思いやる気持ちを表している、素敵な花言葉ですね。贈る相手が、もし落ち込んでいたり、悩んでいたりしたら、是非この花を贈りたいものです。
この言葉の他にも「やわらかな気配り」「幸い」という花言葉があります。アルストロメリアが、贈るのにピッタリな理由は、この相手を思いやる花言葉のせいかもしれません。
エキゾチックと呼ばれる理由は
花言葉には、「エキゾチック」というものもあります。これは、アルストロメリアの花びらがちょっと変った模様があるせいかもしれません。
花びら全部が同じ色という訳ではなく、周りに単色の花びらがあり、真ん中に斑点のついた花びらがあります。
濃い斑点の見える花びらは周りの花びらよりも少し小さいものが2枚くっついています。その下にもう一枚小さな薄い斑点のついた花びらが1枚あります。ちょっと複雑な構成の花で、一度見たら強く印象付く花だと思います。
「華奢(きゃしゃ)」「凛々しさ(りりしさ)」という花言葉も持っています。
こんな印象強い女性に、憧れます。
幸福な日々という花言葉が教えてくれること
アルストロメリアが贈り物にピッタリという由来は、やはりこの花言葉ゆえだと思います。「幸福な日々」という言葉。ほかにも「穏やかな生活」という花言葉があります。
特別な出来事はなくても、穏やかで幸福な日々が続いていくというのが、一番の幸せですね。大切な人が、いつもそんな生活を、アルストロメリアの花と一緒に送ってくれれば。こんな嬉しいことはありません。穏やかで、健やかで、いつも笑って暮らしてもらえますように。そう願って、プレゼントしたい花です。
抜群の花持ちのよさが贈り物に最適
アルストロメリアが贈り物としてふさわしいというのは、その抜群の花もちの良さからです。切り花向きといわれるのは、その理由からです。
通常切り花でしたら、花瓶に生けてから一週間から10日ぐらい咲けば良しと思います。アルストロメリアは、2週間は持ちます。切り花用の延命剤などを使うと、さらに長持ちします。やはりもらった花は、少しでも長く楽しみたいと思いますよね。
2週間以上も持ち、つぼみの花も咲いてくれたら、とても幸せな気持ちになります。
ボリュームのある素敵なブーケに
アルストロメリアは「スプレー咲き」という咲き方をします。普通の咲き方は、1本の茎の先に一輪の花が咲くとすれば、スプレー咲きは、1本の茎から、複数の花が枝分かれて咲くという咲き方です。
アルストロメリアは、1本の茎から3つの花がつき、それが順番に咲いていきます。ブーケなどの切り花でもらってから、花瓶に生けたあと、一つ一つ咲いてきます。毎日きちんと花瓶を洗い、きれいな水にしていてあげれば、3つの花を咲かすこともできます。
1本の茎でも花のボリュームが出るので、ブーケやフラワーアレンジメントに好まれます。
鉢植えでアルストロメリアを育ててみよう
切り花としてのプレゼントもいいですが、鉢植えのプレゼントでもらっても嬉しい花です。球根から育てますが、背丈は30-40センチになります。花は4月から7月に咲きます。花は順番に咲き、長く楽しむことができます。枯れた花は、すぐに摘み取ってあげましょう。
春から花の咲いている時期は、土が乾かないように水やりをします。花が終わったら、水やりを減らし、葉が枯れてしまうと休眠期に入ります。この時期には、ほとんど水やりは必要ありません。
直射日光や熱がこもる場所は避けて、日陰で風通しの良いところに置くようにします。冬の寒さにもあまり強くはないので、霜がおりるぐらいの寒さになったら、室内に移動します。
アルストロメリアの名前の由来と、別名
アストロメリアは、南アメリカ原産の花です。1753年に南米を旅行中してアルストロメリアを種を採集し、スウェーデンの植物学者のアルステーマさんの名前をつけたようです。
別名「インカの百合」「夢百合草」「百合水仙」とも呼ばれています。以前ははヒガンバナ科、 ユリ科とされていて、現在でもそう記されているものも多いです。現在ではアルストロメリア科となっています。日本には、大正15年に持ち込まれ、「百合水仙(ユリズイセン)」という名前で呼ばれました。
さて、アルストロメリアの花が、贈る相手に幸せを届ける理由が、納得できましたでしょうか。自分が花をもらったときは、送ってもらった相手のことを考えながら、花を眺めて幸せな気持ちになりますよね。
またせっかくもらったのだから、1日でも長く一緒にいたい、大切にしたいと思いますよね。毎日花を眺めて、花瓶の水を替えたりする時間も、とても豊かな気持ちにさせてくれます。アルストロメリアの花持ちの良さが、その期待にこたえて、頑張って咲いてくれます。きっと、長く幸せな気持ちを持続させてくれるでしょう。