手に添えるだけで花嫁の美しさを一層引き立たせる、ブーケ。今では、ウェディングには欠かせない大切なアイテムとなっています。一生に一度の特別なセレモニーに、手作りのブーケで手元を素敵に演出してみませんか。
自作となると時間もかかって大変だし面倒・・・そんなことありません。手順を踏めば、ブーケは誰でも自分で作ることが出来きちゃいます。
意外とおすすめ、ブーケ手作り☆
簡単7ステップ
スタイルを決める
ブーケは、様々なスタイルが確立されています。王道から個性派まで、主なもので約10種類。基本的には、まずドレスをよく確認し、ドレスのラインや長さ、体型や当日の髪型等を考慮した上で、全体のバランスがとれるスタイルを絞り込むことが望ましいです。
次いで、好みや印象にふさわしいと思われるスタイルをチョイスすると、大きな失敗や後悔をすることはありません。
今回のように手作りの場合には、「ラウンドブーケ」というスタイルがおすすめです。使用する花や色の組み合わせによっていろんな表情を作り出せるだけでなく、形がシンプルなだけに、どんなドレスでも調和がとれる万能タイプです。
花材を選ぶ
メインとなる大きめの花、同種でサブとなる中サイズの花、異なる種類の花、葉の4種類は用意しましょう。ブーケに、メリハリとボリュームを持たせることが出来ます。
花材には、生花、プリザーブドフラワー、シルクフラワーの3つがあります。それぞれの花材にそれぞれの良さがありますが、総合的に考えると、シルクフラワーはおすすめです。シルクフラワーは造花のことですが、最近では質感も生花やプリザーブドフラワーに引けを取らず、手間やコストの面において他の2つほど悩むことがないのです。
花本来の輝きや香りでは、生花に勝るものはありませんが、仕入れから当日までの花の管理や扱いに神経を配ることも多く、自分で作るには上級者向き。挙式後も美しさを保ち長期的に飾ることが可能であるプリザーブドフラワーは、花材としてはやや高額です。単体で用意するのではなく、理想に合う花材が入っているブーケキットを購入するとよいでしょう。
花にワイヤリングをする
シルクフラワーのブーケを作るには、3パターンあるまとめ方の中で、ワイヤリングという方法を用います。束ねる花を準備したら、1輪ずつにカットしていきましょう。ポイントは、花首下を0.5~1㎝ほど残すことです。
その花首下の部分に穴を開けて針金を通したら、折り返して隙間のないよう1本にねじっていきます。すると、自在に曲がる茎に変身。束ねる時に重要な役目を果たします。針金の太さは、花の大きさや質感に適したものを選んでくださいね。
茎の部分が硬い場合は、花首下の長さを伸ばし、穴を開けずそこに針金を巻きつけてから茎を作っていきましょう。ワイヤリングテクニックはこの他にもいくつかあり、シルクフラワーだけでなく生花やプリザーブドフラワーでも使われる技術です。たくさん覚えると、より複雑なデザインをフラワーアレンジに取り入れることが出来ます。
フローラルテープを巻く
全ての花にワイヤリングを施したら、ワイヤリングされた箇所にフローラルテープを上から巻きおろしていきます。フローラルテープは、両面がロウ状で粘着性のある紙テープです。花首下部分には、とれてしまわないよう多めにしっかりと巻いてください。
ポイントは、同じところを何度も巻かずに薄く巻くこと。本物の茎に似せる為に、針金を隠しながら斜め下へ丁寧に覆っていきましょう。
フローラルテープは手頃な価格で緑色の種類も豊富にありますので、作るブーケに合う色もすぐに見つかります。ナチュラルな仕上がりよりもシック調でいくには茶色、淡い雰囲気でまとめられる白など、グリーン以外のテープもあります。
葉にワイヤリングとテーピングをする
今度は、花の周りに添える葉にもワイヤリングをしていきましょう。そうすることで、より自然な動きを表現ことが出来ます。葉にワイヤリングをする場合、花をワイヤリングした時とは別の、地巻きワイヤーという色紙で巻かれてある針金を使うと、同化して違和感を感じさせません。
使用する葉は、茎の部分を1㎝ほど残してカットします。葉の裏面を横にしたら、中央に走っている太い葉脈をひと目すくいます。すくう高さはお好みで。葉にダイナミックさを出したいのであれば葉の中部から上部、反対に茎に近いところですくえば、針金が目立たずに動きを出すことも出来ます。
針金を折り返し、通した短い方と茎をもう片方で一緒に2、3回巻きつけたら、花と同様にテーピングを行いましょう。
花と葉を束ねる
遂に、ワイヤリングとテーピングをした花材を束ねていく段階に入りました。「ラウンドブーケ」は、名前の通り、半球状の丸いブーケ。仕上がりをイメージしながら、ドーム状に整えていきましょう。この段階になるとブーケの形が見えてくるので、ブーケ作りの一番の楽しい作業になると思います。
始めにメインとなる花を1つ中心に置いたら、その周りにサブの花と異なる種類の花を交互に組んでいきます。高低差を出しながら、針金を曲げて角度をつけていきましょう。花の外側に葉を添えて、最終デザインを決定します。花と葉の配置の仕方にはセンスが表れますので、ここは腕の見せ所。納得のいくまで調節してみてくださいね。
形が完成したら、一度針金で束にしましょう。針金の茎を同じ長さに切りそろえたら、持ち手の部分にフローラルテープを巻きつけます。
リボンをつける
いよいよ最後のリボンつけです。フローラルテープを巻いた持ち手にリボンを巻いて、手元となる箇所へループリボンをつけましょう。ウェディング用ですので、リボンは、サテン地で太さのあるものを選ぶと、華やかさや豪華さを出すことが出来ます。
束の先4㎝にリボンの裏側を当ててください。そしたら、先端を覆うようにリボンを手前に折り返します。90度折り曲げたら、たるみが出ないようにしっかり巻き上げていきましょう。フローラルテープのように斜めに巻きつけていきます。手元部分まで到達したら、輪にして結び、リボンをカットします。
別個でループリボンを作ったら、ループリボンにつけた針金で花嫁の身体側にリボンが向くように固定したら、出来上がりです。
いかがですか。私にも出来そうと思っていただけたのではないでしょうか。
「ラウンドブーケ」は、このように、実はワイヤリングとテーピングの2つの作業を繰り返すだけであっという間に作れてしまうんです。花に触れ合うことの少ない方でも作りやすい初心者向けのブーケスタイルと言ってもよいでしょう。
もちろん、他にも素敵なブーケスタイルはいくつもあるので、挑戦していただいても構いません。それらを作る際にも、やはり基礎となるのは、ワイヤリングとテーピングの2つであることを忘れないでくださいね。
オリジナルブーケの最大の魅力は、コストダウンになりながらもこだわりのデザインで仕上げられること。オーダーメイドや既製品とはまた別の、思いの深いブーケとなること間違いありません。
まとめ
意外とおすすめ、ブーケ手作り☆簡単7ステップ
・ブーケのスタイルを決定しよう
・ブーケに使いたい花材を選ぼう
・花のワイヤリング
・花のテーピング
・葉のワイヤリングとテーピング
・ブーケの形に束ねよう
・リボンで飾りつけしよう