きゅうり栽培が簡単に出来て、収穫も存分に楽しめるなら、何かと重宝する野菜だけに、試してみたくなりますよね。きゅうり栽培では、時期をずらして栽培すると、初夏から秋ごろまで収穫を楽しむことができちゃいます!
しかも、1株で3,40本ほどの収穫が見込めると言うから驚き!ただ、野菜類は適度な日光と水やり、湿度などの管理ポイントを理解することは大切です。
このポイントをしっかりと抑えれば、自宅のお庭やベランダでも十分にきゅうり栽培が可能。現代では、ベランダで育てて「緑のカーテン」と言われる、夏の日照りを和らげる状態を作り出すきゅうり栽培も人気!
きゅうりの原産国はインドのヒマラヤ。暖かい場所で育ち、日本でも夏の野菜の代表でもあります。コリコリした食感に水分やビタミンなども豊富!
人気のある野菜だけに、慣れたらたくさん収穫できるとなれば、ぜひ育ててみたい野菜ですよね。そこで今回は、初心者でも成功する、きゅうり栽培7つのコツをお伝えします。
きゅうり栽培は簡単!
緑のカーテンにもなる7つのコツ
土作り準備
きゅうりの栽培は、まず土の準備から。植えつけの2週間ほど前から準備をしていきます。
【 きゅうり栽培:土作り 】
★ まず1㎡あたり苦土石灰約150g、1週間ほど前に完熟堆肥約3kg、有機配合肥料約100gを混ぜてください。
・ ベランダで緑のカーテンを作りたいという場合は、大き目のプランターに土を準備。お庭なら株間50~60cmを目安に畑作りをすればOK!
きゅうりの根は比較的浅く広がるので、元肥は全面的にしっかり混ぜておくのがポイントです。
種まきの時期や仕方
きゅうりの栽培は、発芽適温が25、30度と高めなので、温度にも注意が必要。春先などまだ気温が低いため、保温マットを使ったりしながら、適温にしてください。
【 きゅうり栽培:種まき 】
★ まず種まきは鉢に2,3粒づつ種をまき、植えていきます。
・ お庭に直植をする場合は、点まきで2,3粒ほど。本葉が1枚くらいの時に間引きをするのが大切!
本葉が3,4枚くらいの頃に、鉢から大き目のプランターに苗植え。65cmほどの深型のプランターでは2株が目安です。きゅうり栽培は根が深くならないのが特徴。乾燥に弱いので、土の上に落ち葉や藁を引くのもコツのひとつ!
こまめに水やりをしてください。ただ、加湿しすぎると酸欠をおこしてしおれてしまったり、枯れてしまうことも!水はけの良い環境は必須です。
肥料の与え方
きゅうりを栽培するのに必要なのが肥料。きゅうりは成長が早いため、肥料切れをおこしやすいので、まめに追肥することが大切です。栄養不足になると実が大きくならずうまく育たないことも…。
【 きゅうり栽培:肥料 】
★ リン酸が良く効くように、液肥や即効性の高い化学肥料を与えるのが正解!
・ 目安として1株から5,6本収穫したあたりで追肥してください。
ただ、肥料は少しずつ与えるのが基本。たくさん与えてしまうのはNG!「根やけ」の原因になります。根やけが起きると育ちにくくなってしまうので、「少しずつ何度も」を合言葉に肥料を与えておくと安心です。
水やりのポイント
きゅうり栽培で、水やりはとても重要!実はきゅうり栽培の水やりは、午前中にするのがベスト。
【 きゅうり栽培:水やり 】
★ 鉢やプランターは、表面が乾いたらそこから水が出るように、しっかりと水を与えるのが目安。
・ 鉢やプランターは水はけを良くするために少し下に引いて、底上げをしておくのも、ちょっとした工夫です。
つるの誘引
きゅうりの栽培で忘れないようにしたいのが誘引。支柱やネットを使って早めに誘引してください。
【 きゅうり栽培:つるの誘引 】
★ 親づるは、ネットや支柱に誘引しておけば大丈夫。
・ 緑のカーテンを作るなら、ネットを上から張っておくと、よりやりやすくて便利。5・6節以上から出た子づるは、本葉を2枚ほど残してその先で摘むのが基本。
きゅうり栽培は成長が早いため、葉が生い茂りすぎないように、早め早めのお手入れで丁度良いスピードです。
病気・害虫に注意!
きゅうりの栽培で気を付けたいのが、害虫や病気。
【 きゅうり栽培:病気や害虫対策 】
★ きゅうり栽培でかかりやすい病気は、べと病、炭そ病、つる枯病、ウドンコ病など!これらの病気は、多湿により発生しやすくなるのが特徴。
・ そのため、水はけのよい状態を作ることが何よりも大切です。特に下葉なども整理しておき、風通りや日当たりが良い環境を用意してあげてください。
虫ではアブラムシなどが付きやすく、ウイルス病を媒介。対策としては日々チェックして、早期発見、駆除するのが最も重要です。
収穫時期と、収穫のポイント
きゅうりの栽培は長期にわたり行うことができますが、収穫もこまめに行うようにしたいところ。
【 きゅうり栽培:収穫 】
★ 果実が17cmくらいを目安に収穫!最盛期には朝と夕方2回収穫が適切です。
・ この収穫が遅れると果実が大きくなりすぎに…。結果、株に負担がかかるため、収穫量も減っていきます。「早めに収穫」がポイント!
取り残しのないよう、こまめに見ながら収穫して行くのがきゅうり栽培での収穫です。
いかがでしたでしょうか、きゅうりの栽培7つのコツをお伝えしました。緑のカーテンを作るには、しっかりとつるを誘引すること!これだけでもきれいに収穫までできますので、成長と共に誘引してあげるよう工夫してみてください。
それだけに今では便利な、「きゅうり用のネット」も販売されています。きゅうり栽培の専用ネットだと、つるも簡単に巻き付くようにできているのが便利!
そういった市販のものを購入して、上手に使うのも手間が省けておすすめ。緑のカーテンは、見ているだけでも涼しく感じとても癒されるアイテムです。
ただ、きゅうりは連作障害を避けるために、同じ場所でも栽培間隔を2、3年あけるようにしてください。プランターなら、また土から作り直せば大丈夫!ベランダなどで育てても、人工授粉の必要もありません。
今回の記事を参考にして、ポイントをしっかり押さえ、美味しいきゅうりを収穫しちゃいましょう!
まとめ
きゅうりで緑のカーテンを作るポイント
・元肥のしっかりとした土づくりをする
・夏に向けて種まきの時期を決める
・少しづつ何度も追肥をする
・水やりはしっかり与え水はけも良くする
・つるは早め早めに誘引しておく
・病気害虫は早期発見、駆除する
・収穫時期を逃さずこまめに行う