美味しい実がなる!アケビの育て方

美味しい実がなる!アケビの育て方
秋が旬の果物のひとつに「アケビ」がありますよね。アケビは、日本全土の山で自生すると言われていますが、地域によっては自生していない山もあり、アケビを見たことがないという方は結構いらっしゃるかもしれません。

実際にはアケビを見たことはないけれど、「昔は子供のおやつだった」という話などで、甘い実がなる植物だということを知っている方は多いのではないでしょうか。

アケビの果肉は種が多いので少し面倒ですが、アケビがたくさん栽培されている山形県などでは、その甘い果肉だけでなく、肉厚な皮や新芽も、山菜として天ぷらや炒めものなどにして食べられています。

日本全土の山で自生すると言われるだけあって、丈夫で育てやすいと言われています。そこで今日は、ご自宅のお庭で美味しい実がなるアケビの育て方をお伝えします。

アケビは自家不和合性の植物

アケビの育て方で、アケビの実を楽しみたい場合の重要なポイントが、アケビは雌雄同株ではあるけれど、自家不和合性の植物であるということです。

自家不和合性の植物は一本(一株)のみでは受粉率が低いため、たくさん花が咲いても、なかなか実を結ぶことができません。

アケビに実をつけて欲しい場合には別品種のアケビの花粉が必要となります。そのため、アケビの育て方の重要なポイントの一つ目は、『2種類のアケビを育てる』となります。

 

アケビを育てる環境

アケビの育て方で重要なポイントの二つ目が、『アケビはつる性である』ということです。

アケビを育てる環境には、アケビがつるを巻き付けることができるように、支柱かフェンス、または棚(ブドウや藤の花などに使われている棚)の設備が必要です。その設備さえできれば、庭植えでも鉢植えでも大丈夫ですが、庭植えの方がおすすめです。

半日陰でも育ちますが、日当たりの良い場所が好ましいです。また肥沃(土に栄養がある)で、水はけの良い土壌の方がよく育ちます。

 

アケビを育てる環境と用土について

アケビの育て方で重要なポイントの三つ目は、『アケビを育てる環境』です。庭植えの場合、ある程度、水はけ、水持ちが良ければ、土はそれほど選びません。

鉢植えで育てる場合に市販されている用土を使う場合は、有機物を含まない赤玉土の小粒を7~8個と腐葉土を2~3の割合で混ぜた配合土を用います。

赤玉は火山性の土壌の赤土をふるいにかけて形が整えられたもので、水はけが良くなる、根詰まりしにくくする、清潔なので虫が発生しにくいなどの利点があります。水はけの悪い庭土を改良する為に用いられることもあります。

 

種からより苗木から育てるのがおすすめ

アケビの育て方のポイント四つ目は、種から育てるのではなく、『苗木から育てる』ことです。

アケビの種類、育成環境でも変わりますが、アケビは種から育てると、実がなるまでに5~10年以上かかると言われています。苗木を植えるのは、11~3月です。

またアケビは挿し木でも増やすことができますが、発根(挿し木した樹木に根を張る)しやすい樹種とは言えないので、やはり苗木からがおすすめです。苗木から育てると2~3年で実を結ぶようになります。

種からアケビを育てる場合

食べてみて美味しかったアケビの種を、蒔いて育ててみたいと思う方もいますよね。種から育てる時は、アケビの種は乾燥を嫌うので、アケビの実から採取したらすぐに蒔くか、湿らせたテッシュぺーパーなどで包んで冷蔵庫に保管しておいて種蒔き時期に蒔きます。

アケビの種蒔き適期は9~10月です。日陰でしっかりと土をかぶせて土が乾燥しないように水やりをします。翌年の春頃に発芽し、実がつくまでには5年以上かかります。この場合も、実をつけてもらうには、違う品種のアケビが必要です。

 

水やりと肥料の与え方

アケビの育て方ポイント六つ目は、『アケビは乾燥に弱い』ということです。庭植え、地植えの場合は、苗木の根が根付くまでは、こまめに様子を見て土が乾いていたら水を与えます。

根付いてくれたら日照りが続いた時に水やりすればよい程度です。鉢植えの場合は、土の表面が白く乾いたら、たっぷりと水を与えます。(鉢の下にある穴から水が少し流れ出るくらいが目安です)

肥料は、有機肥料、または速効性化成肥料を与えます。庭植え、地植えの場合は2月と10月の年2回。鉢植えの場合は、2月、5月、10月と庭植えより一回多い年3回与えます。

 

アケビがある程度成長したら行う主な作業

できるだけ剪定はしない方が良いのですが、つるが伸び過ぎたり多過ぎたりする場合は剪定します。鉢植えの場合は、根詰まりを防いだり、通気をよくするために植え替えをします。

2~3年に一度が目安で、植え替え時期の適期は11~2月です。実が多くつきすぎた時は、間引いて一花から2~3果にします。

アケビに特に発生しやすい「うどんこ病」に気を付けてください。白い粉で覆われたようになるのがうどんこ病の症状です。株を弱らせてしまうので、見つけたら切除や殺菌剤などの対応が必要です。

 

以上、アケビの育て方のポイントと、アケビを育てる前に知っておいた方がよい知識を、実際の手順に沿ってお伝えしました。

普段あまり目にすることのないアケビですが、実はご家庭での栽培は、それほど難しくないと言われています。

早いものだと数カ月で収穫できる野菜と違って、実の収穫までの年月はかかりますが、しっかりと根を張ってくれるところまで育てることが出来れば、後はあまり手間がかからず、風情を味わいながら、のんびりじっくり育成を楽しむことができます。

アケビは滋養強壮に効くと言われるほど栄養豊富な果実で、昔の人や旅人はアケビを食べて疲れを取ったと言われています。

また、アケビは花言葉が「才能」「唯一の恋」と言われています。物思う秋にアケビを眺めながら、花言葉について語ってみてはいかがでしょうか。

【まとめ】

アケビの育て方のポイントとは

・自家不和合性の植物なので、2つの品種のアケビを一緒に育てよう。
・アケビはつる性なので、つるを絡ませることのできる支柱などが必要です。
・地植えがおすすめですが、鉢植えも可能です。
・苗木から育てると実をつけるまで約3年、種から育てると約5年以上かかります。
・根が、しっかり張ってくれた後は、面倒な手入れは必要ありません。
・鉢植えの場合は、2~3年に一度、植え替えが必要です。
・アケビがかかりやすい病気のうどんこ病は見つけ次第、対処が必要です。


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