シクラメンの花言葉を贈る際に気をつけたい7つの注意点

シクラメンは10月頃から4月頃にかけて花を咲かせる、サクラソウ科の植物です。冬に華やかな彩りを添えてくれる花として、たいへん重宝されています。原産は地中海沿岸地方で、円やらせんという意味を表わすギリシア語の「キクロス」が語源となっています。これはシクラメンが受粉後に茎をらせん状に丸めることに由来しています。

赤・ピンク・白といったかわいらしい花は、冬のギフトとしても好まれ、愛する人やお世話になった人に気持ちを込めて贈る花としても使われています。花びらが上に反り返って炎のように見えることから、和名を「篝火花(かがりびばな)」ともいい、美しくて育てやすい鉢花として親しまれています。

このように魅力的なシクラメンの花ですが、花言葉にいくつかの気をつけたいポイントもあります。シクラメンの花言葉を知らずに贈ってしまい、思わぬ誤解を受けることのないように、今回はシクラメンを贈る際の注意点をご紹介していきます。マナーや花言葉を知って、上手に相手を喜ばせるフラワーギフトを贈りましょう。

 

シクラメンの花言葉を贈る際に気をつけたい
7つの注意点

 

赤いシクラメンの花言葉に気をつけよう

シクラメン全体の花言葉としては「はにかみ」「遠慮」「気おくれ」などが知られています。これらはシクラメンの少しうつむいたような花の形から生まれた花言葉です。

その一方で赤いシクラメンには「嫉妬」という花言葉があるので、注意が必要です。燃えるような赤い花が、嫉妬の炎と結びつけられたのでしょう。友人の結婚祝いや愛の告白をする場合には気をつけた方がいいかもしれません。とはいえ可憐な美しさで人気のある赤いシクラメンですので、贈りたい場合には良い意味のメッセージや花言葉を添えるようにしてください。

 

勝負事の際に気をつけよう

「はにかみ」「遠慮」「気おくれ」などの花言葉は、スポーツや受験、選挙といった勝負事を控えた人に贈るには注意しなければなりません。試合や大会、人生を左右するような様々な勝負事では、気おくれすることなくアグレッシブな気持ちで臨む必要があるからです。

シクラメンの花言葉がぴったりなのは、告白したくてもなかなかできずにいるデリケートな人が気持ちを伝える場合や、シャイで悩んでいる人にそっと寄り添いたい気持ちの時です。勝負事を控えている人には「勝利」を表わすグラジオラスや「栄光」を表わすグロリオサといった花を贈るのがふさわしいでしょう。

 

友達の恋を応援する際に気をつけよう

シクラメン全般の「はにかみ」「遠慮」「気おくれ」といった花言葉は、恋をしている友達を応援したい時にも気をつけたいところです。勇気を出してと励ますようなシチュエーションでは、勇気や情熱のようなポジティブな花言葉を持つ花を贈って応援する方がよいかもしれません。

もしも自分自身の恥じらいの気持ちを恋する相手に表現するような場合には、恥じらいに頬を染めたようなシクラメンの花を贈るのは、むしろ好印象となるでしょう。優しげな雰囲気のあるピンクや白のシクラメンは、繊細な感情を伝えるのにぴったりです。

 

前向きな気持ちの人へ贈る際に気をつけよう

同様に「はにかみ」「遠慮」「気おくれ」という花言葉を持つシクラメンの花は、前向きな気持ちで物事に取り組みたい人には不向きかもしれません。例えば会社やお店などを立ち上げてこれから大きくしたい場合や、入学や入社など新しい環境で頑張ろうとしている人には、前向きな気分を後押しするような花言葉のほうがふさわしいでしょう。

シクラメンは「退職と別れの言葉」という花言葉もあるので、卒業や退社などの別れのシーンで贈るにはぴったりの花です。

 

「過ぎ去った喜び」という花言葉に気をつけよう

シクラメンには「過ぎ去った喜び」という花言葉もあります。恋人へシクラメンを贈る際には気をつけたい花言葉です。もしかすると、別れをほのめかしているように誤解されるかもしれません。

恋人へ愛情を込めてシクラメンの花を贈る際には、ピンクのシクラメンの「憧れ」や白いシクラメンの「清純」という花言葉がロマンティックです。冬の華やかな鉢花ということで、クリスマスやバレンタインデーに恋人へ贈ることもあるかと思います。ぜひピンクや白のシクラメンに花言葉を添えてプレゼントしましょう。

 

お見舞いの際に気をつけよう

お見舞いの花としてシクラメンを贈るのは、一般的にタブーとされています。シクラメンという花の名前が「死」と「苦」を連想させるからです。またシクラメンのような鉢花は「根付く」ことを連想させるため、入院中の人に贈るのはNGとされています。

花粉や匂いのきつい花、赤いバラ、菊、椿、紫陽花などの花もお見舞いではタブー視されています。最近では花自体を持ち込み禁止にする病院もあるようです。花は病気やけがで入院している人の心を和ませるので頂いて嬉しい場合も多いでしょうが、ルールとマナーを守って贈るようにしてください。

 

ペットの中毒に気をつけよう

ヨーロッパでは豚がシクラメンの根を掘り返して食べることから、別名「豚の饅頭」と呼ばれるシクラメン。ところがシクラメンには全草、特に根の部分にシクラミンという有毒な成分が含まれています。この毒素は胃腸炎や神経麻痺を引き起こすことで知られています。

犬や猫などのペットがシクラメンを誤って食べてしまうと、中毒症状を引き起こします。もしもシクラメンを贈りたい相手がペットを飼育している場合には、注意しなければなりません。心配であれば、毒性のない花を選ぶ方が無難です。

 

いかがでしたか。シクラメンを贈る際に気をつけたいポイントをまとめてみました。意外にもお見舞いにはタブーとされているなど、美しい花でも注意点はたくさんありますが、一方で愛好者が多いことでも有名です。贈り方さえ気をつければ、たくさんの人々に喜ばれる花ですよ。

冬に見ごろを迎える花は数少ないので、優美なシクラメンの花を贈りたいと思われることが多いかと思います。立派な鉢花はお歳暮などで使われることも珍しくありません。

今回ご紹介した花言葉と注意点を念頭に置いて、相手に失礼のないようにシクラメンを贈りたいものです。何より大切なのはシチュエーションにふさわしい贈り方をするということです。場面にふさわしい形でシクラメンを贈ることができれば、きっと素晴らしいプレゼントになります。

 

まとめ

シクラメンの花言葉を贈る際に気をつけたい7つの注意点

・赤いシクラメンの花言葉に気をつけよう
・勝負事の際に気をつけよう
・友達の恋を応援する際に気をつけよう
・前向きな気持ちの人へ贈る際に気をつけよう
・「過ぎ去った喜び」という花言葉に気をつけよう
・お見舞いの際に気をつけよう
・ペットの中毒に気をつけよう


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