ユーカリオイルで集中力もアップ?先人も愛した7つの効能


「ユーカリ」と聞くと、コアラが好んで食べる植物という以外に、ユーカリという植物については案外知られていませんよね。ハーブなど多くの植物には、ひとの身体やこころに働きかけるさまざまな効果・効能があり、昔から薬として利用されてきたものも多くあります。

実は、このユーカリもそんな植物のひとつで、抽出されるアロマオイルには、集中力をアップさせる効果があるとか。

大事な仕事の前や、試験勉強など、集中力が必要な時に限って、思考も散漫になってしまう、だれもがそんな経験をしたことがあるのでは?そんな時、ユーカリオイルが役立つなら、ぜひ試してみたいですよね。

そこで今回はユーカリが持つ、人々の生活に役立つ7つの効能についてお話しします。この記事を参考にして、天然由来のユーカリでグンと快調に暮らしてください!

 

ユーカリオイルで集中力もアップ?
先人も愛した7つの効能

 

ユーカリってどんな植物?

ユーカリはオーストラリア原産の常緑性の高木で、6~10メートルもの高さに成長します。

【 ユーカリの取り入れ方 】

★ 多くの種類があり、庭木にしたりリースとして楽しむなど観賞用として、また香りの強いレモンユーカリなどはポプリや入浴剤などに使われます。

500~1000種類あると言われるユーカリのうち、コアラが食べているのは、ごく一部の種類です。ユーカリには「青酸配当体」という毒性を持つ成分が含まれていますが、コアラの体内にはこの成分を排出する働きがあるのです。

 

ユーカリの効果を活用した先人たち

5~6万年前からオーストラリア大陸に暮らしていたといわれる、先住民族アボリジニの人々は、このユーカリを「キノ」と呼んでいました。

【 オーストラリア大陸に伝わる、民間療法 】

★ ケガをしたときに、患部にユーカリの葉を巻いて傷を治すなど、薬として活用していました。

18世紀後半にイギリスからオーストラリアに移民が入植した後、その薬効成分に着目した植物学者や医師によって、ユーカリの効果が欧米へ伝わっています。

 

心に作用するユーカリの効果

人間の嗅神経は、脳内の記憶に関わる部分(海馬)の働きと深く関わっていて、嗅神経を適した香りで刺激することが、記憶を回復させたり、記憶力を高めるほか、意識の状態にも働きかけることができると考えられます。

【 ユーカリオイルに含まれるエステル 】

★ この成分は気持ちを落ち着かせ、すっきりとした香りは頭をクリアにしてくれる作用があります。

・ そのため、ユーカリの香りは集中力や記憶力を高めるのに効果的なのです!

また、高ぶった精神を鎮めて整えると同時に、落ち込んだ心を高揚させる効果もあることから、精神的に不安定なときなどにも適しています。香りがもたらすリラックス効果で、眠る前に寝室で使う不眠にも役立ちます。

【 ユーカリオイルの使い方 】

★ ハンカチなどに数滴染み込ませて勉強や仕事をしている机の上、枕もとなどに。

★ アロマディフューザーなどで部屋に香りを満たす。

★ アロマペンダントに入れて身につける。

 

呼吸器系に嬉しいユーカリの効果

ユーカリには鎮咳作用や抗炎症作用、抗ウイルス作用がります。

【 呼吸器系へのユーカリオイルの効果 】

・ 風邪
・ 気管支炎
・ 咽頭炎

★ のどの炎症を抑え痰を切れやすくする。

★ のどの痛みを軽減する。

…などの、効果があります。

また、香りが嗅神経を刺激すると、その刺激は視床下部という免疫など身体の機能をコントロールしているところにも伝わります。ユーカリオイルの香りで良い刺激を受けた視床下部は下垂体に命令を出し、免疫に関するホルモンを出させます。

そのため、免疫力自体を高めることも期待でき、花粉症などの症状改善が期待できます。

【 ユーカリオイルの使い方 】

★ 洗面器などに70~80度くらいのお湯を入れ、オイルを数滴滴下し、蒸気を吸入する。

蒸気が逃げないよう大き目のタオルなどをかぶって覆うことを、おすすめします。その際、目に刺激があるので、吸入中は目をつむるようにしてください。

★ マグカップなどの熱い湯にオイルを数滴入れ、仕事中のデスクなどに置いて度々蒸気と香りを吸い込むようにする。

マグカップを使うなら、オイル専用のものを用意すると便利です!その他、マスクに1~2滴付けてから、マスクを着用する方法もあります。

 

痛みや肌トラブルに関する効能

ユーカリオイルの抗炎症作用は、筋肉や関節などの炎症による痛みを緩和させたり、肌トラブルにも効果的に働きます。

【 ニキビに効く、ユーカリオイル 】

★ 殺菌効果と、毛穴を開かせて老廃物を出しやすくする効果で、ニキビにも効果的です。

肌トラブルには他の使い方と同様に、洗面器にお湯とオイルを入れて、蒸気を顔に当ててみてください。また、身体のニキビや肌トラブルには、入浴や足湯に使用するのも効果的!

★ 関節痛・筋肉痛・リウマチなどには、水にオイルを数滴入れてタオルを浸し絞ったものを患部にあて、冷湿布する方法があります。

反対に、肩こりや腰痛などの温めたほうがいい痛みには、お湯を使った温湿布オイルマッサージも効果的です。

 

頭皮や髪に嬉しい効果とは

実は、ユーカリオイルを使って頭皮トラブルに効果のある、手作りシャンプーリンスを作ることも出来るんです!

【 ユーカリオイルの手作りヘアケア 】

★ シャンプー

・ 無香料の弱酸性シャンプー200mlに、ユーカリオイル15~20滴を加えます。通常のシャンプーと同様に使ってください。

★ リンス

・ クエン酸30g
・ グリセリン5ml
・ 精製水300ml
(以上は、薬局で手に入ります)
・ 精油15滴

これらすべてをよく混ぜ合わせ、ポンプ式の容器などに入れて使ってください。リンスの使い方は、洗面器半分のぬるま湯に、リンス20~30mlを入れて、髪をすすいでください。

 

ユーカリオイル、使用上の注意

期待する効能・効果によって使い方も変わってきますが、どの精油も植物の成分を凝縮しており、強い刺激があるものなので、オイルを飲んだり、そのまま肌につけることは厳禁です。

マッサージに使う場合は、植物性のキャリアオイルを使って適した濃度に薄めて使いますが、食用のものではなく、必ずアロマテラピー用、アロママッサージ用とされているものを使います。

★ また、ユーカリオイルは妊娠中や、てんかん、高血圧の方、乳幼児には使用しないように注意することは守ってください。

また、保管はペットや乳幼児の手が届かないところへ、また引火性があるので火の近くに置いてはいけません。注意点を守って、ユーカリオイルを楽しんでください。

 

ユーカリオイルの持つさまざまな効果、いかがでしたでしょうか。ユーカリオイルは、一本で様々な効能がありました。精神・心理面の効果としては、集中力・記憶力アップ、精神の安定、不眠の解消など。

身体の症状への効果は、呼吸器疾患花粉症症状の改善、筋肉・関節の痛みの緩和、頭皮や肌トラブルの改善など、幅広い効果がある、生活に大活躍のオイルがユーカリなのです!

エッセンシャルオイル初心者の人々でも、基本の使い方は簡単で、蒸気吸入の場合なら洗面器に1~3滴、マグカップ大の容器には1~2滴、70~80度のお湯に滴下して使う、と覚えればバッチリ。

最も手軽に取り入れられるのが、入浴!原液を湯に入れると、水面に浮いて肌についてしまうので、キャリアオイルで希釈したものを入れるのもひとつです。以上を参考に、ユーカリオイルをぜひ生活の中に上手に取り入れちゃいましょう!

 

まとめ

生活に役立つユーカリの効能

・集中力・記憶力アップ!勉強や仕事にユーカリオイル
・精神的な落ち込みにも効果的
・風邪の咳によるのどの痛みにも大活躍!
・呼吸器系疾患や花粉症の症状を改善
・関節炎、筋肉痛の痛みの緩和
・ニキビ肌にはユーカリオイルが効く!
・頭皮のかゆみやフケ予防に手作りシャンプー


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