ユーカリは現代の暮らしに必須?家族の不調に5つの効能

ユーカリは現代の暮らしに必須?家族の不調に5つの効能
ユーカリは、インフルエンザ流行のニュースが気になり出す秋から冬にかけて。気温が下がって空気が乾燥し始めると、必ず購買数が増える精油です。

おかあさんたちがユーカリを購入するため、秋冬の購買数が増えるのです。大事なお子様たちのために…。ユーカリは、インフルエンザなどのウィルスに対して、特に効果を発揮する(抗ウィルス作用)を持った代表的な精油。

できるだけ早い段階で、できるだけナチュラルなもので、お子様たちをインフルエンザや風邪から守りたい。という母の愛情ですよね。しかも、ユーカリは精油の中でも比較的安価で、色々な用途で使える、家庭で常備しておくと大変便利な精油でもあります。

学術的に「フトモモ科」に属し、700以上もの種類がありますが、精油として一般的によく見るユーカリは2種類「ユーカリ・グロブルス」と「ユーカリ・ラディアータ」です。同じ「ユーカリ」でも、香りも特性もちょっと違います

ユーカリの基礎知識を備えて、使いこなしたいですよね。そこで今回は、そんなユーカリの効能を、どのような場面に役に立つのか、5つに分けてお伝えします。

 

ユーカリは現代の暮らしに必須?
家族の不調に5つの効能

 

お子さまの発熱時には

オーストラリア先住民族アボリジニの人々は、古くからユーカリを発熱の治療に使用していました。のち、世界で「熱冷ましの木」として知られるようになります。

【 子どもの発熱時に、ユーカリ 】

★ 実際、今でもオーストラリアでは、家庭の常備薬として広く使用されてます。

ユーカリにグロブルスと、ラディアータと言う種類があることは、お伝えしましたが、発熱に関しては、グロブルスのユーカリが効果的ではあります。…ただ、グロブルス種は芳香刺激が強い事が難点。

お子様へ使うには安全な刺激の少ない精油が良いため、ユーカリのご使用は基本ラディアータと呼ばれる種類をオススメします。

【 ユーカリオイル、発熱時の使用法 】

★ 25mlのキャリアオイルに、ユーカリ精油を7滴(約1.5%濃度)ほど垂らし、足の裏、胸、背中に塗布します。

お子様や過敏性肌には、ユーカリ精油の滴数を半分以下にすると安心。そして、ご使用する前に必ずパッチテストをしてください。

 

鼻、喉の炎症や痰除去には「蒸気吸入」


風邪
で、気管の炎症が治りかけたころの痰の除去や、鼻や喉、気道の炎症で鼻水が出る、鼻がつまる…。そんな時にもユーカリを活用してください!

【 鼻や喉の炎症には 】

★ 湯を張ったボウルに、ユーカリの精油を1、2滴垂らし、蒸気を吸入します。

もしくは、発熱と同様にオイルで胸、背中をマッサージもおすすめです。

【 ユーカリの種類による使い分け 】

★ グロブルスは、肺気管系深い部分に作用します。

★ ラディアータは、肺気管の浅い部分副鼻腔炎に効果的です。

ただ、グロブルスを蒸気吸入で使用する際の注意点があります。グロブルスには、揮発性が高く、刺激が強い「アルデヒド」という物質が多く含まれています。粘膜を痛めたり、咳反射の引き金となる恐れがあるので、ボウルに張る湯の温度を下げるなど、工夫をしなくてはいけません。

【 ラディアータが安全! 】

★ 一方、ラディアータは、アルコール含有量が多いため、ディフューザーに顔を近づけて吸入しても安全です。ウィルス、細菌の感染症状にも適しています。

ラディアータはオイルマッサージもオススメです。マッサージしている間に、自然と部屋に香りが広がっていますし、吸気からも皮膚からもゆったり精油を取り入れることができます。

 

膀胱炎の予防、性器周りの除菌には「座浴」

★ ユーカリは殺菌効果も期待できます。

・ 民間療法は、病気になってしまう前の「予防」として利用するには、最適です。

化学物質で作られたボディシャンプーや除菌剤による、洗い過ぎや殺菌のし過ぎ、そして薬による抗生物質を摂取することで、人間のカラダに必要な常在菌までも殺してしまっている。と言われている昨今。

アレルギーや現代病の原因のひとつなのでは?と最近問題になっていますが、殺菌に関しては、時に、病院の判断を仰ぎながら、アロマオイル、ハーブなどを使用した民間療法も試してみるのも一案です。

帯下(こしけ:女性器から出る分泌物(血液を除く)が多い状態。)、生理前後の不快な匂いが気になる方。

【 膀胱炎になりやすい人の、ユーカリの活用法 】

★ そんな方には、「座浴」という方法もあります。

① 少し大きめの洗面器にお湯を張ります。

② ユーカリの精油を2、3滴(6歳以下は1、2滴)垂らします。

③ 下半身だけ洗面器に座るように浸かります。

④ 手で患部を軽く洗い流したりします。

⑤ 上半身の衣服は脱がず、カラダが冷えないようにします。

泌尿器、生殖器は、身体の中でも大変デリケートな場所。刺激が少なく、天然100%なのに殺菌効果抜群な「ティートリー」精油も調合すると、さらに効果が高まります。

 

筋肉痛や神経痛の解消に

関節や筋肉が痛む時にもユーカリが役立ってくれます。効果的に活用するには、やはりユーカリの精油を使った、オイルマッサージがおすすめ!

【 筋肉痛・神経痛にユーカリのオイルマッサージ 】

★ ユーカリには冷却効果があるので、熱を持った炎症やスポーツ後の筋肉痛の際に行います。

・ 精油の濃度を5%にしてオイルマッサージをしてください。

ユーカリは皮膚刺激が強い精油ですので、必ずパッチテストを行なってから、濃度を調整してマッサージをします。キャリアオイルはホホバオイルなどがあります。

 

引きこもりたい気分でもユーカリで「蒸散」

ユーカリの精油は、肉体にだけでなく、心理面にも作用します。ユーカリの精油は、呼吸を楽にし、精神的な閉塞状態を解消したり、心身の息苦しさを開放してくれます。

家庭や仕事、社会という個人を取り巻く環境に、感情的に「がんじがらめ」にされやすい傾向の人々には、このユーカリがおすすめ!

【 引きこもり気分には、ユーカリオイル 】

★ 例えば、引きこもりたい気分や、周囲と合わずに環境に悩んでいる時…。

・ 周りに合わせてしまって、自分の能力が発揮できない人や、精神的ストレスも関わってくる「喘息」の方には、試して欲しい精油です。

ユーカリは、周りの環境は変化しなくとも、自分の内側に「自由で開放的な空間」を作る手助けをしてくれます。精油を心理面にもっとも働きかける最良の方法は、ディフューザーで蒸散させること。

精油を熱で気化させるアロマポットやアロマランプなど、精油を拡散させる器具は多種多様ありますが、一番オススメなのは、やはりディフューザーです。

なぜなら、キャンドルや電気等の熱で、精油を気化させてしまうと、化学成分が変化してしまうからです。精油の化学成分そのものが効能の源なのですから。

【 ユーカリの精油を蒸散させるおすすめ器具 】

★ ディフューザーの中でも、もっともオススメなのが、「ネビュライザー」

・ 精油原液そのものを拡散させる「ネビュライザー」が、精油そのものを吸気から体内に取り入れるのにもっとも効果的です。

個性豊かなディフューザーがたくさん流通していますので、使用する用途、お部屋の広さ、価格によって、お好みで選んでください。

 

いかがでしたでしょうか。ここ数年、日本にもやっと精油という「魔法の小瓶」が浸透しつつありますが、このようにいろいろな場面で役に立つことは、まだまだ知られていません。

今回は、「ユーカリ」という精油ひとつを取り上げましたが、他にもいろいろな効能を持った精油がたくさんあります。まずは、便利で、効能豊かなユーカリを、ご家庭に一本常備することをおすすめします。

海外では日本より精油の自然療法が浸透している国も多く、例えばオーストラリアではユーカリの他にも、ティートリーが薬箱に常備されています。ティートリーは軽い掠り傷や火傷、ニキビの治療などに使われているのです。

化学物質を使用する前に、ご家族の健康の維持に、病気の予防に、いざという時に活用してみると、想像以上の効果に驚くはずです!

 

まとめ

ユーカリを薬箱に置きたい効能とは

・子どもの発熱時に、キャリアオイルと混ぜてマッサージをする
・鼻、喉の炎症や痰除去に蒸気吸入で効果を発揮
・膀胱炎の予防、性器周りの除菌にも、座浴が効く
・筋肉痛や神経痛の解消に、ユーカリオイルのマッサージ
・引きこもり気分に効く、ディフューザーでの蒸散作用


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