ガーデニング初心者の場合、「失敗するんじゃないか」と心配になるあまり、「はじめの一歩」がなかなか出せなかったりしますよね。けれども、「ガーデニング初心者にぴったりの花々」を選ぶことで、楽しく失敗なく植物を楽しむことができます!
ガーデニング初心者が「始める」きっかけは、人それぞれ違います。もちろん「好きな花を咲かせたい!」と言う人もいますが、具体的にどんな花を育てようかと、迷う方も多いです。
自分の好みの花の色や形、選び方はあくまで個人の自由ですが、ガーデニング初心者が選ぶ花のポイントは、時間の掛け方を検討することです。どれだけ時間をかけるのか、などの手間暇を踏まえながら、賢く花を選ぶのも一つの手段。
ガーデニング初心者では、「ちょっぴり丈夫な花」を育てて、基本的な生育の方法を学びながら、挑戦するのも良いのではないでしょうか?
そこで今回は、ガーデニング初心者でも失敗し難い花々をお伝えします。特別な手間のいらない花だけを選びました。ぜひ、参考にして「はじめの一歩」を踏み出して下さい!
ガーデニング初心者が挑戦するなら☆
失敗知らず7つの花々
抜群の生命力!「宿根あさがお」
ガーデニング初心者におススメの「宿根あさがお」は、亜熱帯地方に自生するヒルガオ科のつる性多年草。暖地においてはとても強い雑草として扱われている程、生命力に長けた花なのです。
【 ガーデニング初心者におすすめの、宿根あさがお 】
★ 肥料も特別なものはいらず、ホームセンターなどで売っているお花用の肥料で充分ですし、摘芯などの手間も5月に少し行えば足ります!
植えはじめは、根が張るまで花の咲きが遅れますが、次の年からは6月には花を楽しむことができるのです。
【 宿根あさがおの、水やり 】
★ 鉢植えの場合
・ 乾いたら水やりをするのが基本です。
毎日、朝か夕方に1回。真夏ならば、朝と夕方の計2回。冬は土の表面が乾いたら、その後2日か3日後に水を与えましょう。
★ 地植えの場合
・ 野ざらしで雨が当たる場所ならば、水やりをする必要はありません。
ただし、真夏の間は様子をみて、日照りが続くようなら水まきをしてあげると良いです。
庭が華やかになる、金魚草(キンギョソウ)
バラエティー豊かな色彩と、豊富な花付きに見た目も楽しく、庭を華やかに飾ってくれること間違いなしの、ガーデニング初心者が育てやすい草花です。
【 ガーデニング初心者におすすめ!金魚草 】
★ 特別な土づくりは苦土石灰を混ぜ込む程度で、特に必要はなく、日当たりよく水はけのよい場所さえ準備してやれば特に問題も無く丈夫に育ちます。
華やかさはありますが、独特の個性的な強さは無いので、他の植物と合わせやすいのも、ガーデニング初心者におすすめの理由です。
【 金魚草(キンギョソウ)の育て方のポイント 】
・ 日当たりの良い場所へ植えて下さい。
・ 高温多湿には弱いですが、上手くすれば6月まで花を楽しむことができます。ただし、梅雨の時期には雨の当たらない工夫が大切です。
・ 酸性土を嫌うので、植え付けの前には、苦土石灰を土に混ぜておきます。
本格的に始めたいなら、桔梗(キキョウ)
5㎝程のベル状の花びらが特徴の桔梗ですが、昔は、山地の日当たりの良い場所などに、自生していたと言う桔梗(キキョウ)も、ガーデニング初心者におすすめです。
多少の手間は必要ですが、本格的に始めたいガーデニング初心者の方は、園芸のさわりを学べる花。
【 桔梗(キキョウ)から基本を学ぶ 】
★ 切り戻しや、株分け、支柱を立てるなどの作業は、他の草花でもよくある作業です。株系の植物を学ぶ良い機会です。
桔梗の花を育てながら、ガーデニングを学ぶのも楽しいものです。
【 桔梗(キキョウ)の育て方のポイント 】
・ 風通しの良い日向で育て、水はけのよい場所を選び植えます。鉢植えの場合は、その点を考えて土づくりをします。
・ 水やりは、地植えの場合ほとんど必要ありませんが、陽気が続くようであれば水まきしてあげて下さい。鉢植えの場合は、表面が乾いたら与えます。
・ 肥料は、根に直接当たらないように注意し、与えます。リン酸とカリウムを多めの緩効性肥料を与え、10日に1回の液肥がポイント。
鉢植えの場合は毎年植え替えが必要です。地植えの場合は植え替えは3年に1度程度、株分けをするくらいの時に行えば十分です。
北海道の寒さにも耐える鈴蘭(スズラン)
耐寒性に優れ、北海道の寒さにも耐えるほどに頑健な鈴蘭(スズラン)もガーデニング初心者におすすめです。土も特に選ばず、繁殖力も旺盛!地植えをすれば、必要な手間があまりなくなります。
【 繁殖力が驚異的な、鈴蘭(スズラン) 】
★ ただし、繁殖力が強いので植える場所には注意が必要です。
・ 真夏のことを考えて、やや日陰での生育に向いています。
湿度を好むので、地植えの場合には、土壌が湿度を含むものであれば水やりはしなくても大丈夫!秋になって自然に枯れるまで、葉が痛まないようにだけ、気を付けます。
【 鈴蘭(スズラン)の注意点 】
・ 繁殖力が強いので、他の植物と植える場合は、駆逐されないように気を付ける必要があります。
・ 冬に葉が枯れたら、刈り取ります。種から増えるので、増え過ぎないように調整してあげる必要があります。
・ 食卓に飾りとして使う事はやめて下さい。
花粉にも毒がありますので、花粉吸ってしまうとお腹を壊す可能性もあります。鈴蘭を触った後は必ず手を洗って下さい。
グランドカバーとしておすすめの、アジュガ
アジアの温帯から熱帯にかけて分布する草花が、ガーデニング初心者におすすめの「アジュガ」。冬には葉は枯れず残り、毎年花を咲かせます。地面を這うように広がることから、グランドカバーとして育てるのも良いかもしれません。
【 アジュガが、ガーデニング初心者におすすめの理由 】
★ 地植えの場合、特に手を出すことも無く成長していきます。
・ そして、季節が来ると紫色の綺麗な花をつけて、人目を惹きます。害虫の駆除は必要ですが、見つけ次第駆除すると大丈夫です。
ただし、寒冷地においては、霜対策などをしてください。冬に困ったことにならないように準備だけは必要です。
【 アジュガの育て方のポイント 】
・ 日陰で育ててもたくましく成長します。
・ ランナーが伸びたら任意の方向へ曲げて置いていく事で、自分の思いように広がることができます。
・ 梅雨の時期に茂り過ぎると、株が湿気にやられて病気になり枯れることがあります。
・ 肥料はほどほど、水も土の乾燥が見えたらたっぷり与える。
手間をかけずに育つ、菖蒲(アヤメ)
庭や畑に植えても良く育つ菖蒲(アヤメ)。ガーデニング初心者でも育てやすい植物のひとつです。水のある場所や湿った地帯などとにかく湿地が好みです。
豊富な色彩と丈夫さがあるので、日本でも栽培をしている地域が少しずつ広がっています。
【 ガーデニング初心者におすすめ!アヤメ 】
★ 地植えの場合、普通の土壌で手間をかけることなく育てることができます。
暑さや寒さにも強いですし、同じ場所に長いこと咲き続けてくれるという特徴も魅力的。毎年5月が楽しみになること間違いなしです!
【 菖蒲(アヤメ)の育て方のポイント 】
・ 日なたで育てます。
・ 庭植えならば肥料はほとんど必要うありません。
・ 水やりも庭植えの場合はほとんど必要ありません。
・ 開花後、しぼんだ花は摘み、開花が終了したら茎を切り取ります。
夏から始めるなら、松葉牡丹(マツバボタン)
草丈10~25㎝で育つ松葉牡丹もガーデニング初心者にはおすすめ。多肉質な茎と葉は水分をたっぷりと蓄えられる為、乾燥にとても強く、旬の時期が真夏でも力強く咲く花です。
カラフルで華やかな花を次々と咲かせ、日当たりの良い場所に植えると良く育つ草花です。
【 ガーデニング初心者におすすめ!松葉牡丹 】
★ 暑さと乾燥に強いため、夏のガーデニングでトラブルに悩まされることがほとんどありません!
そして、一度植えると、こぼれ種で毎年楽しめることができる丈夫な一年草です。とても丈夫な草花ですので、ガーデニング初心者でも安心して育てられます。
【 松葉牡丹(マツバボタン)育て方のポイント 】
・ 日当たりと水はけのよい場所を選び、15㎝~20㎝間隔を空け植え付けます。
・ 松葉牡丹に肥料を与えすぎると葉が茂って、花の付が悪くなるので注意が必要です。
・ 地植えの場合、月に1回程度の液肥を与える程度で大丈夫です。
いかがでしたでしょうか。今回はガーデニング初心者でも育てられるような、比較的育てやすい強い植物で、特殊な作業のない基本的な草花をお伝えしました。
「毎年楽しめる」「地植えで育てやすい」「程よく手間をかけて育てる」というポイントに焦点を置いてピックアップしています。程よく手間を掛けるバランスが、ガーデニング初心者の人々が翌年まで続ける選び方のコツでもあります。
ガーデニング初心者ならば、これらの草花を「庭の顔」にして、庭づくりを進めてはいかがでしょうか。植物は日々の手入れをするうちに、何だか愛着が沸いてくるもの。そんな楽しみ方もひとつの方法です。
本記事をきっかけに、花と土いじりの充実した一日を楽しんで下さい!
まとめ
ガーデニング初心者でも育てやすい草花
・肥料など特別なものがいらない宿根あさがお
・他の植物とも合わせやすい、金魚草
・園芸の基本を学べる桔梗
・驚異的な繁殖力の鈴蘭
・地植えなら特に何も手が掛からないアジュガ
・暑さ寒さにも強い菖蒲
・夏のガーデニングなら、暑さに強い松葉牡丹