寄せ植えは飾り方一つで空間をセンスアップしてくれるアイテム。気に入った植物ランダムに置くだけでなく、お客様に見ていただいた時に「素敵!」と思ってもらえるような玄関を目指しませんか?
玄関は家の顔のようなもの、と言われます。玄関を通って家族や自分が出入りをするだけでなく、お客さまをお迎えする大切な空間ですよね。風水では気を招き入れる場所として、特別な意味を持つのが玄関です。そのような場所に素敵な寄せ植えが飾られていると、気分がよいものです。
ただ、絵になるようなセンスのよい寄せ植えを作るには、ちょっとしたコツが必要です。玄関に置くコンテナはシンメトリーに配置しても綺麗ですし、いくつかの鉢を寄せ置きしてもよいですね。様々な工夫を凝らして、お客様をお出迎えできたら、素敵です。
そこで今回は、玄関を美しく飾る寄せ植えのアイデアをお伝えします。センスアップのコツをつかんで、四季折々の花でお客様をお出迎えしたいもの。難しく考えすぎず、楽しみながら植物に親しんでください。
寄せ植えでお出迎え☆
センスアップ7つのアイデア
春の花々をにぎやかに飾ろう
春はたくさんの花々が一斉に咲き誇る季節です。大きめの素焼きのコンテナを使って、春の花がにぎやかに咲く寄せ植えを作ってみては、いかがでしょうか。
【 春の花々を賑やかに飾る寄せ植えアレンジ 】
★ メインにはインパクトのあるチューリップの花を使います。
① お好みの色や形のチューリップを選び、鉢の中央に配します。
② その周りを囲むように、ムスカリとパンジー、ビオラを飾っていきます。
③ アイビーなどのグリーンをあしらっても素敵です。
チューリップを中心にして、全体がこんもりとラウンド型になるようにすると、綺麗に仕上がります。
プリムラのリースでお出迎えしよう
サクラソウ科のプリムラは、12月から4月頃に花を咲かせるかわいらしい花です。姿が乱れにくいので長く寄せ植えを楽しむことができます。ドーナツ型のバスケットに寄せ植えをすると、リースのように玄関を飾ることができます。
【 プリムラのリース型寄せ植えアレンジ 】
① 直径20~30センチ大のリング状になったバスケットを用意します。
② 数種類のプリムラとステラのような葉が小さめのグリーンを、交互に植えていきます。
まだ花の少ない春先に、色とりどりのプリムラの花が玄関を彩ってくれます。見ているだけで心が華やぐ花のリースです。
ミニバラを使ったブーケのような寄せ植えを作ろう
シャビーな雰囲気の雑貨やブリキのバケツなどを活用すると、おしゃれな寄せ植えができます。穴の開いていないブリキのバケツを鉢替わりにする際には、キリやドリルで穴をあけて使うようにしましょう。
淡いピンクやベージュのような柔らかい色のミニバラを使って、雰囲気のあるブーケのような寄せ植えをしても素敵です。
【 ミニバラのブーケのような寄せ植えアレンジ 】
① ミニバラをメインにします。
② 苗の隙間を植えるように、数種類のグリーンを配していきます。
数種類のグリーンのおすすめは、ユーカリやコンボルブルス・クネオルムのようなシルバー系の葉ものです。特にシックな寄せ植えには欠かせません。ワイヤープランツやヘデラなどのつる性植物を絡めて仕上げます。
数種類のゼラニウムを爽やかに寄せ植えしよう
ゼラニウムはハーブの一種として古くから用いられ、西洋では虫除けとして窓辺を飾る定番の花になっています。4月から10月頃にかけて花を咲かせるゼラニウムをふんだんに使って、夏にぴったりの寄せ植えを作ってみませんか?
【 ゼラニウムで虫除けにも効果的な寄せ植えアレンジ 】
① 大きめの素焼きの鉢を用意します。
② 形や色の違うゼラニウム4~5種類をこんもりと寄せ植えしていきます。
★ ゼラニウムの種類 ★
・ カラーリーフゼラニウム
・ アイビーゼラニウム
・ 斑入りのゼラニウム
・ センテッドゼラニウム
・ ローズゼラニウム
などなど、様々な葉や花が目を楽しませてくれます。ちなみにローズゼラニウムは蚊よけとしても役立ってくれるので、実用性も兼ね備えています。
半日陰でも咲くインパチエンスを活かそう
日本の高温多湿な夏の気候でも元気に咲く花の一つに、インパチエンスがあります。日があまり当たらない場所でも育つ植物を寄せ植えすれば、半日陰になってしまう玄関でも重宝します。ツリフネソウ科のインパチエンスをメインにすると、日陰の美しいコンテナを作ることができます。
【 インパチェンスで日陰の寄せ植え 】
① ピンクのインパチエンスを用意します。
② 葉の美しいギボウシやシランを組み合わせます。
組み合わせにピッタリのグリーンでは、他にも斑が入ったツルニチソウやブルンネラなども、半日陰の寄せ植えに適しているのでおすすめです。
ダリアで秋を華やかに彩ろう
ダリアは秋の花の中でもひときわ存在感があり、玄関を華やかに飾ってくれます。品種が豊富ですので、どんな姿のダリアをメインにしようか考えるのも楽しいものです。今回は赤いダリアをメインにして、思い切って同系色の寄せ植えを作ってみましょう。
【 赤いダリアをメインにした、華やかな寄せ植え 】
① 赤やオレンジなど、少しずつ色の違う数種類のダリアやジニアを用意します。
② ハロラゲス・メルトンブロンズのようなシックなグリーンを組み合わせます。
グリーンの植物にシックなものを選ぶことで、メインの花々をより際立たせることができます。その他にも、ヘデラで動きをつけても素敵です。
クリスマスローズでシックな雰囲気を演出しよう
冬の玄関をシックに彩ってくれるのがクリスマスローズです。色や花姿も大人っぽい雰囲気のものが多く、エレガントな寄せ植えを作ることができます。こまめに植え替えをすると弱ってしまうので、大きめのコンテナで長く育てることをおすすめします。
【 クリスマスローズのシックな寄せ植え 】
① クリスマスローズを大きなコンテナに植え付けます。
② 薄紅色のラナンキュラスやチョコレート色のパンジーを組み合わせます。
③ ヘデラやコクリュウなどのグリーンを添えます。
渋みのあるピンクやココア色のクリスマスローズには、薄紅色のラナンキュラスや、チョコレート色のパンジーなどの花々がよく合います。葉色の濃いヘデラやコクリュウのようなグリーンをあしらい、大人っぽくまとめてみました。
玄関を美しく飾る寄せ植えのアイデアはいかがでしたか。お客様をお迎えする玄関が、いつも季節の花々でいっぱいだと嬉しいですよね。たくさんある植物の組み合わせの中でも、玄関を飾るのにふさわしい花を選んでみました。コンテナの素材や配置にも気を配って、あなたらしいセンスの光る寄せ植えを完成させてください。
たとえ広い庭がなかったとしても、鉢の中でバリエーション豊かに植物を組み合わせることで花やグリーンと触れ合うことができます。季節に合わせて、お好みの植物を選んで組み合わせる作業は楽しいものです。植物の性質や生長した姿がわかってくると、組み合わせ方のコツも徐々につかめるようになります。
玄関の寄せ植えはお客様の目につく、とても重要な役割を持っています。その家の印象を左右するポイントとなることもあります。寄せ植えをする際の役に立てて、センスよく玄関を彩ってくださいね。
まとめ
玄関にセンスよく寄せ植えを飾る、おしゃれな組み合わせ
・春の花々をにぎやかに飾るなら、チューリップメインでラウンド型に
・プリムラと小さな葉のグリーンを、ドーナツ型のバスケットに寄せ植え
・ブリキのバケツにミニバラと、シルバー系の葉ものを寄せ植えて
・数種類のゼラニウムを、大きめの素焼きの鉢で寄せ植え
・半日陰でも咲くインパチエンスと、ギボウシやシランで日陰の寄せ植え
・秋に存在感のあるダリアの寄せ植えは、シックなグリーンと合わせる
・クリスマスローズには、薄紅色のラナンキュラスとの寄せ植えを