画数に姓名判断。季節を表す漢字や、語感だって大事にしたい。名づけはとかく気を使うものです。こういう人間になって欲しいという願いを込めた、両親から赤ちゃんへの最初のプレゼント。
そんな風に謳っている本やサイトも多くあるため、さらに慎重になり考えすぎて、分からなくなってしまうことも……。
そこでおススメするのが花の名前です。花の名前は「散る」「咲くのは一瞬」などのイメージから、避ける人がいるのも事実です。しかし、それを紐解くと、戦後の日本で赤ちゃんの生存率が低かった時の縁起担ぎだったため、そこまで気にしなくて良いでしょう。
さらに、花の名前は世界中の多くの国でも名づけに使われており、万国共通で愛されるのはそれなりの理由があるのです。
ここでは、女の子の名づけで、花の名前を候補に入れたいと思えるような、ハッピーな理由を9つ紹介します。是非名づけのヒントにしてみてください。
美しい心を持っていそう
「ユリ」「スミレ」「サクラ」。これらは女の子の名づけでもよく使われている人気の名前ですが、この語感からどのような女の子を想像しますか? どす黒い感情を抱えた女の子、と答える人はごく少数でしょう。
どちらかというと、純真で優しい女の子のイメージがわく人の方が多いかと思います。これはどういうことかというと、第一印象で自身のイメージを悪くすることが少ないということです。
第一印象はなんだかんだ大事なものです。それを自分の名前で少しでも上げることができるなら、これほどのアドバンテージはありません。
清らかでしとやかなイメージを持たれやすい
理由1と関連しますが、純真で優しいイメージに加え、立ち居振る舞いが清らかでしとやかな、いかにも大和撫子のような想像を起こさせることができます。
あまりにガサツな場合は逆効果になってしまいますが、ある程度気配りができる女の子は、「○○ちゃんがしてくれた」「○○ちゃんが気にかけてくれた」と、言葉にしたときに効果をいかんなく発揮できます。
由来を知った時にピンときやすい
小学校の2年生くらいになると、授業の一環で「自分の生い立ちと名前の由来をきいてこよう」というものがあります。また、それ以前でも子供が自分の名前が付けられた理由を聞きたがることもあります。
そんな時「この花のような女の子になってほしくて」と図鑑等を見せることで、子供は自分の生い立ちのイメージがわきやすく、そうなれるように頑張るものです。
きっと理想の女性像をその花に見立てて努力を怠らない、忍耐強い女の子に育ってくれるでしょう。
どんな苗字にも合いやすい
花の名前を付けることでのメリットの一つに「どんな苗字にも合わせやすい」ということが挙げられます。夫婦別姓も実現が可能になりそうな時勢ですが、まだまだ女性が男性の姓を名乗る風潮は続きそうです。
そうなると、気になるのは、女の子の名前がその苗字に合うかどうかです。友人に「○○美野(よしの)」さんがいました。また別な友人に吉野(よしの)○○さん」がいます。
全然接点のない二人でしたが、結婚したら「吉野美野」になるんだな、と思った覚えがあります。これは極端な例ですが、こういったことが花の名前では起こりにくいのです。名前のことで将来を不安に思わない、これも立派な名づけの極意だと思います。
よっぽどでない限りキラキラネームにならない
花の名前は響きもよく、私たち日本人にも耳慣れた言葉がほとんどです。そのため、最近よく耳にするキラキラネームに当てはまらないことも利点のひとつでしょう。
ただし、注意しなければならないことがあります。それは、いくら可愛いからといってローズマリーや、ミモザといった名前をむりやり漢字に直してあてはめないことです。そうなってしまうと、キラキラネームまっしぐらになってしまうからです。
極力、日本の古来種や和名のものを名づけに利用することをオススメします。
幼児からおばあちゃんまで似合う
前述しましたが、「ユリ」や「サクラ」ちゃんは、年代を問わず似合う名前です。最近流行りの名前は、非常にかわいらしいものが多く、中には40代、50代になった時にその名前に似合う女性になれるか心配になるものもちらほら見受けられます。
その点、花の名前はその心配が皆無といってもいいでしょう。反対に「フジ」「ウメ」など、古風すぎて小さい子には渋すぎることを心配するくらいです。
子供の将来を想うなら、年を重ねても恥ずかしくない名前にしてあげるのが親心というものでしょう。
花言葉と照らし合わせられる
感謝の気持ちを忘れない子供に育ってほしいから、感謝の言葉を花言葉にもつカスミソウを名づけのヒントにして「花純(カスミ)」と名付けた。明るくかわいらしい女の子になってほしくて愛嬌の花言葉がある「桃」という名前に決めた。
これらのように、どういう人間に育ってほしいかを花言葉に託して名づけに利用するという方法もあります。奥ゆかしく託された両親の思いに触れた子供は、きっと自分の名前を真剣に考えてつけてくれたことに嬉しくなることでしょう。
さらに、その花言葉に近づけるように自分でも努力を怠らない女の子に成長することと思います。
漢字の調整がしやすい
先ほど例に挙げた「カスミ」でいくつか候補を上げてみましょう。花純・霞・佳澄・華純・華澄・加澄・香純・夏澄・佳寿美・賀寿美・カスミ・かすみ
姓名判断も参考にしたい人は、画数で大きく悩むことになります。そんな時、候補がたくさんある花の名前はとても使いやすく、調整も簡単です。
また、ほかの名前と違ってカタカナでもビシッと決まって見えるのが花の名前の特徴です。それもまた吉数探しに役立ち、選択肢の幅を広げてくれることでしょう。
親しみを持たれやすい
花の名前を女の子につける最大の利点は、口にしたときのその親しみやすさだといえます。おそらく誰しもが一度は聞いたことがあるだろう名前ならなおさらです。
「ツバキ」ちゃんや「エリカ」ちゃん、「ラン」ちゃんなど、花のイメージはスタイリッシュでおしゃれな、近寄りがたいイメージですが、女の子の名前となるとどうでしょう。
途端にかわいらしく話しかけやすそうなイメージが湧いたのではないでしょうか。人間は一度見聞きしたことがあるものには警戒心が薄れる傾向があります。そこをうまく使って子供の名づけに利用してください。
さて、女の子が生まれたら花の名前も候補に入れようかと思って頂けたなら幸いです。前述したように、花の盛りは一瞬だから。儚く散ってしまうからという理由で、花の名前を付けたいというと、両親から反対されるかもしれません。
そんな時は、このページを見せてあげてください。きっとご両親も花の名前を付けたいと言い出すことになるかと思います。みんなに可愛い、似合うと言ってもらえるような、素敵な名前を見つけて、大切な我が子にプレゼントしてあげてください。
まとめ
花の名前を女の子につける
・心が美しい印象になる
・清らかでしとやかなイメージを持たれやすい
・由来を知った時にピンときやすい
・どんな苗字にも合いやすい
・よっぽどでない限りキラキラネームにならない
・幼児からおばあちゃんまで似合う
・花言葉と照らし合わせられる
・漢字の調整がしやすい
・親しみを持たれやすい