今とっても人気のあるハーブ。ハーブにはたくさんの種類がありますよね。昔、ヨーロッパではハーブを魔除けとしたり、代替え医療にハーブを使ったりしていました。今では、ハーブのもつ力やハーブの香りの効果、効能など、このストレスの多い時代にみなさんの暮らしに役立つハーブ。現在、日本のメディカルハーブ協会では、『ハーブとは生活に役立つ香りのある植物』と規定しています。
ハーブや野菜を無農薬で家庭菜園してみたいと思っていても、たくさんのハーブの種類があり、またどのハーブの種類が育てやすいのか、どのハーブをどの料理に使えるのか迷われている方や、家庭菜園なんてハードルが高そうだなと思っている方も多い事でしょう。
そこで今回は、食用ハーブの種類と、その使い方、またハーブの育て方についてお伝えします。
美味しく食べられるハーブの種類
たくさんの種類のハーブがあり、何をどのように料理しようか、またどの料理と相性がいいのかななど迷ってしまいますよね。初心者でも使いやすく、お洒落な食用ハーブの種類を見ていきましょう。
ローズマリー
シソ科の種類であるローズマリー。ハーブの中でも人気のある種類で、とても香りの強いハーブです。ローズマリーには、記憶力や集中力を高める作用も期待できます。血行をよくして新陳代謝を促進してくれるハーブです。
・オススメ料理は?
料理の味に深みをだしたりアクセントになるハーブの一つです。肉や魚の臭み消しに使ったり、じゃがいもや鶏肉料理などの風味付けにしたり、トマト料理との相性がいいハーブです。
オレガノ
シソ科の種類であるオレガノ。オレガノはイタリア料理には欠かせない代償的なハーブです。ハーブティーにして飲むと食べすぎた時の消化を助けてくれます。
・オススメ料理は?
オレガノの香りは、火を通しても消えないのでトマトの煮込み料理や、トマトソースのパスタ、ピザなど深みのある味にしてくれます。チーズとの相性もいいハーブです。
バジル
シソ科の種類のハーブです。食欲をそそるスパイシーな香りのハーブ。アレンジがしやすく使いやすいハーブなので人気が高いですね。
・オススメ料理は?
オレガノと並んでトマト、チーズとの相性が抜群なので、サラダにピザにパスタに幅広く使えるハーブです。ハーブガーデンでたくさんのバジルが収穫出来た時には、バジルペーストを作るのがオススメです。
ルッコラ
英語ではロケットと呼ばれるハーブの種類。ビタミンやミネラルが豊富なハーブの一つです。
・オススメ料理は?
サラダだけに限らず、チーズや生ハムとの相性がとてもいいです。おもてなし料理に大活躍なハーブのルッコラ!生ハムのピザ、生ハムとルッコラのまき寿司など。いつもとは違ったハーブのルッコラ料理も試してみましょう。
パクチー
コリアンダーとも呼ばれるハーブの種類。セリ科の種類のハーブです。このハーブにはビタミンC、カルシウム、鉄分など栄養価の高い成分が含まれています。
・オススメ料理は?
独特の香りを持ちエスニック料理、アジア料理には欠かせないハーブの一つです。シーズニングにしたり飾りに使ったり、マリネやカルパッチョ。辛いエスニックのカレーなどお洒落なおもてなしハーブ料理に。
パセリ
世界各地の料理に使われ、愛され重宝しているハーブの一つパセリ。パセリには、ビタミンや鉄分、ミネラルを豊富に含むので栄養価の高いハーブです。
・オススメ料理は?
スープやパスタなどの彩りに。ドレッシングやシーズニングなどに、多様な料理に使える万能なハーブの種類の1つです。
ハーブの苗からの育て方
室内やバルコニーでハーブガーデンを作ってみませんか。種 から育てるのは大変ですが、今はホームセンターなどで簡単に「ハーブの苗」が、手に入ります。苗からなら、初心者の方でも気軽に育てることが出来ます!
上手に選ぶハーブ苗の選び方
・葉っぱがきれいな緑色をしているのか。
・根元までちゃんと葉っぱがついているのか。
・茎が太く丈夫か。
など注意してみてください。小さなプランターでも、水の管理と日当たりよくしておけば、比較的簡単に育てることが出来ます。料理の時に、さっと収穫してフレッシュハーブを使うことが出来れば、とっても素敵ですよね。
ローズマリー
キッチンハーブとして人気の高いハーブ。初心者の方でも比較的育てやすいハーブです。
ローズマリーの育て方のポイント
日当たりの良い場所を好みます。日光と水があれば元気に育ってくれるハーブです。風通しがよく、暖かい窓ぎわで育てれば室内で十分大きく育ちます。
オレガノ
比較的丈夫で育てやすいハーブの種類のオレガノ。食用と観賞用の種類があります。観賞用の『オレガノ・ケントビューティ』は可愛いピンク色の花が咲くので、ドライフラワーにしてもお洒落ですね。
オレガノの育て方のポイント
日当たりがよく風通しのいい場所を好みます。暑さ寒さに比較的強いですが、夏の湿気を嫌います。また、乾燥を好むため、土が乾いたらたっぷりの水をあげるのがポイントです。
バジル
初心者でも育てやすいハーブです。どんどん芽がでてくるのでたくさん収穫して、お洒落なハーブ料理作りに大活躍させましょう。
バジルの育て方のポイント
水を好み乾燥には弱いため、水を切らさないよう注意しましょう。日当たりよく風通しの良いところを好むハーブです。
ルッコラ
ルッコラは生育が早く、比較的簡単に育てることが出来ます。発芽率が高いため、種まきの時期をずらせば、1年中収穫出来ます。苗からですと、たくさん収穫出来ます。
ルッコラの育て方のポイント
日当たり風通しの良い場所を好むハーブで多湿が苦手な種類のため土が乾いてから水をあげるのがポイントになります。
パクチー(コリアンダー)
最近では、ブームのパクチー。ハーブガーデンで育てて新鮮なパクチーをたくさん食べたいですね。
パクチーの育て方のポイント
日当たりを好みますが、半日陰でも育ちます。パクチーは乾燥に弱いので水を切らさないように注意しましょう。
パセリ
普段、脇役な感じのパセリですが、栄養価も高いのでどんどん育てたいハーブです。
パセリの育て方のポイント
水はけのよい土に植えて、乾燥したらたっぷりの水をあげます。乾燥に弱いハーブです。室内でも育ちますが明るい窓ぎわを好みます。
さて、初心者の方でも手軽に始められる、キッチンハーブ。種から育てるとなると、時間も手間もかかりますが、元気な緑色をした苗を購入すると比較的楽にハーブのある生活を楽しむことが出来ます。ハーブ一つで、料理のアクセントになり、お洒落な料理を楽しむことが出来ますよね。
また、お家で採れた新鮮なハーブを使った料理は、いつも以上に美味しく感じます。身体や心を癒してくれるハーブティーも毎日飲みたいですよね。それぞれのハーブには、体によい効果・効能 、更に栄養価も高いため、日頃からたくさんハーブを取り入れていきましょう。
お家にグリーンがある生活は疲れた心を癒してくれ、ハーブの香りでリラックス・リフレッシュしてくれます。ハーブのある生活をどうぞ楽しんでください。
まとめ
・料理にオススメな食用ハーブと育て方
ローズマリー:日光と水を好む。強い香りを持ち、肉や魚の匂い消しに。トマト料理と相性がよい。
オレガノ:丈夫で育てやすいハーブ。トマト料理、チーズとの相性がよい。
バジル:乾燥に弱いため水の管理に注意を。アレンジしやすいハーブ。
ルッコラ:多湿が苦手なハーブ。サラダ以外にも大活躍してくれるハーブ。
パクチー:水を切らさないよう注意が必要。エスニック料理のアクセントに。
パセリ:乾燥に弱いハーブ。栄養価抜群のパセリはどんな料理にも相性がよい。