ハーブを毎日の暮らしの中で使っていますか。お料理の仕上げにちょっとハーブを添えたりするだけで、まるでレストランのようになったりしますね。料理以外にもノンカフェインでデトックス効果のあるハーブティーを飲んでいる方も多いのではないでしょうか。
また、ハーブを煮出してお風呂に入れたり、化粧水を作ったり、美容に使っている方も多いでしょう。生活に色々と使えるハーブがおうちにあると、新鮮なものがすぐに使えて便利ですね。また買って来たものと違って香りも抜群です。難しそうに思えますが、ハーブの育て方はポイントを押さえれば意外と楽チンなのです。
そこで今回は初心者でも意外と簡単に栽培できるハーブの定番品種と、ちょっとした育て方のコツを伝授しちゃいます。ぜひ参考にしてくださいね。
ハーブの育て方は意外と簡単☆
定番品種の栽培ポイント
ハーブの原産地から育てるハーブを選ぶ
ハーブの生まれたところはどこでしょうか。ひとくちにハーブと言っても地中海地方からヨーロッパ、アフリカ、アジアなどその原産地は様々です。暖かい地方で生まれたハーブは冬に零下では生育する事ができませんが、太平洋沿いの温暖な地域なら育てやすいです。
また、涼しい地方で生まれたハーブは日本の夏の炎天下には枯れてしまいますが、冷涼地や東北、北海道ではよく育ちます。自分の住んでいる地域の気候考えて、合ったハーブを選びましょう。
お水や太陽が好きなハーブ、嫌いなハーブ
ハーブは乾燥気味で太陽の光が好きなものが多いですが、それだけではありません。半日陰の方が育ちやすいハーブもあります。
例えば、ラベンダーやローズマリーなどは太陽が燦々と降り注ぎ、乾燥気味でないと根腐れして枯れてしまいますが、同じシソ科でもミント、シソなどは直射日光よりも半日陰くらいで湿り気のある土の方がよく育つのです。ハーブによって育てる場所や水やりを変えてあげましょう。
肥料はほとんどいらない手間入らずのハーブ
ハーブの肥料という商品も売っていたりしますが、原則的にはあまり肥料が必要ないのがハーブです。逆に肥料をあげすぎると弱ったり、病気になったりしてしまうので注意してください。
肥料の好きなハーブはバジルやシソ。バジルやシソにはある程度の肥料があった方が葉も柔らかくおいしくなりますよ。肥料も腐葉土や牛ふんなど有機のものを苗の植付け2週間位前に土に混ぜるだけで追肥はなくても大丈夫です。
土や虫はイヤだけど、ハーブを育てたい
家の中でハーブを育てたいけど、虫がつきそうで土がイヤ、土には菌がついているので心配という方にはハイドロカルチャー(水耕栽培)という方法があります。土に代わるハイドロボールという陶器のボールのようなものや、ジェル状のボールもあります。ジェルは色が着いているのでガラス容器に入れるときれいですよ。これらをボールなどの容器に入れて水をいれるだけ。
この栽培に向くのは水の好きなミントやバジル、シソなどのハーブです。土がないので週に一度位は液体肥料をあげてくださいね。
ハーブの収穫は葉ではなく枝をカット
ハーブが大きくなって来たらいよいよ収穫です。葉だけをちぎって取ると、そのままひょろ長くしか成長できません。葉が生えているすぐ上の部分から枝ごとカットしてあげてください。すると切ったところからまた枝が生えて来て茂ります。
枝が多くなり、こんもりと形良く育てることができるのです。収穫する時でなくても枝が伸び過ぎたり、葉を収穫するハーブにつぼみが付いて来たらカットしてください。苗を長く元気に育てるコツなのです。
虫が発生!でも農薬は使いたくない
ハーブって食べたり、お風呂に入れたりするので農薬は使いたくないですよね。ハーブはあまり虫や病気は発生しにくいものが多いですが、夏の暑い時期のカモミールやバジルにはアブラムシがつくことがあります。
アブラムシには牛乳をスプレーするか、水にサラダオイルと食器洗剤を少量混ぜたものをよく振ってからスプレーするといいですよ。ハダニは葉っぱの裏にも水をかけてあげてください。テープ等でそうっと直接取るのもいいですよ。
ハーブの種を採ってまた来年育てよう
ハーブが元気に育っておいしく食べたり、使ったりしたら、また来年も育てたいですよね。ハーブにはラベンダーやローズマリー、レモングラス等の多年草もありますが、バジル、イタリアンパセリやコリアンダー、チャイブなどは一年草なので種を採る事ができます。
一番よく育った苗の枝を種取り用に残し、熟すまで育てます。弾けそうなくらいになったら、枝を切り取り紙袋に入れて逆さに吊るしておくと種がうまく採れますよ。また、ミントなどは挿し木ですぐに根が生えて来ます。コップの水に一枝入れておくだけで新しい苗ができますよ。
ハーブの育て方は、ポイントを抑えた快適栽培で楽チン☆いかがでしたか。ハーブがおうちに少しあるだけで、料理がおいしくなったり、香りや効能を活かしてお風呂に入れてみたり、化粧水にしてみたりなどいろいろと使えて便利ですね。
お庭のない方もベランダで育てたり、家の中で育てたりすることもできます。同じ性質を持つハーブ同士を組み合わせて寄せ植えにするのもおしゃれですね。センスよく寄せ植えにして、窓際や玄関先に飾る家庭も多いです。おしゃれな上に実用的で、一石二鳥ではないでしょうか。
また乾燥させたハーブを使ってクラフト作りも楽しめます。ポイントを押さえれば楽チンに育てられるハーブ、ぜひ一度育ててみてくださいね。
まとめ
ハーブの育て方は意外と簡単☆定番品種の栽培ポイント
・ハーブの原産地から育てるハーブを選ぶ
・お水や太陽が好きなハーブ、嫌いなハーブ
・肥料はほとんどいらない手間入らずのハーブ
・土や虫はイヤだけど、ハーブを育てたい
・ハーブの収穫は葉ではなく枝をカット
・虫が発生!でも農薬は使いたくない
・ハーブの種を採ってまた来年育てよう