【胡蝶蘭の育て方のコツ】賢い花後の処理、7つのポイント


蝶が大きく羽を広げて飛び回る姿を思わせる「胡蝶蘭(こちょうらん)」と名づけられた花。真っ白な花びらや、真っ赤な花びらは存在感のあり、目にした人に強い印象を残す花ですよね。

この花が飾ってあると、お部屋の中に優美で、高級感が漂います。洋間にもいいですし、和室にもとても良く合う花でしょう。凛とした風情のある花は、次々に咲き、長く目を楽しませてくれます。

花が終わった後、再びまた花を咲かせるのは、ちょっとコツが必要です。蘭は育てるのにちょっと難易度の高い花なのですが、頑張って次の花を咲かせてみましょう。

「賢い花後の処理、7つのポイント」を守れば、きっとうまくいきますよ。そこで今日は、胡蝶蘭を長く楽しむコツを伝授いたします。

胡蝶蘭の花言葉を知ろう

胡蝶蘭の花言葉は、素敵な意味が並んでいます。「幸福の飛来」「幸福が飛んでくる」「あなたを愛します」。

”幸福が飛んでくる”なんて意味を持つ花を、プレゼントされたらとても嬉しいですね。結婚55周年を記念する「エメラルド婚式」に送られると良いとされる花なんだそうです。

胡蝶蘭はラン科の植物で、東南アジアなどの暑い地域に生息する花です。そういうと、越冬は難しいのかと思いきや、10度を切らない程度の寒さだったら耐性があります。

 

胡蝶蘭の花を長持ちさせるコツ

胡蝶蘭の花はプレゼントされることも多いかと思います。きれいな花が、できるだけ長く咲くように気をつけます。

まずはラッピングとして包んであるセロファンや包みを外してあげます。花びらは繊細ですので、花びらには触れないように気をつけましょう。枯れてきた花は摘み取ってあげましょう。

水は忘れた頃にあげる程度で大丈夫です。水遣りは一週間に一度、日中にあげるようにします。扇風機や、エアコンの風があたると痛んでしまいますので、置き場所にも気をつけます。

ですが、風通しの良い場所は好みます。直射日光には当てないようにします。胡蝶蘭用の活性剤などを使うと、花がより長持ちします。

 

花の咲き終わりの処理のコツ

胡蝶蘭は、長く咲いて、目を楽しませてくれる花です。花は、茎の下から順番につぼみを咲かせていきます。そして、先に咲いたところから、順々に枯れていきます。

咲ききってからも、なおそのまま長く咲き続く姿を楽しむことができます。枯れた花は、そのつど摘んであげましょう。胡蝶蘭は花の終わりを見極めてあげることが大切です。

花は全て咲ききってから花茎を切ると、株は弱くなってしまいます。次の花を咲かせることを考えると、少ししおれてきたところで、花茎を切っても良いです。

 

2番花を咲かせるコツ

一度花が終わった後、続けて2番花を咲かせるためには、次の花芽をつけるために、花茎をカットします。花茎をカットするタイミングは、3で書いた通りです。

花茎の先端から3分の1ぐらいの場所を、炙って消毒したきれいなハサミを使って切ります。切った節からは、また新しく花茎がのびてきます。

最初の花から、次の花が咲くまでに4ヶ月ぐらいかかります。ただ、2番花を咲かせる場合は、株に負担がかかり、弱くなります。株のためには、根元から花茎をきって、少しお休みをさせたほうが、長持ちします。

まだ株が小さいものは、株の成長を考えて2番花はさかせずに根元から切ったほうが良いです。

 

株を大きくそだてる場合のコツ

2番花をさかせず、翌年にまた花を咲かせる場合は、花茎の根元を4-5センチ残したぐらいでカットします。2番花を咲かせると、力がたくさん消費されてしまいますので、株のためには、少し力を蓄える時間があると良いです。

一度咲くと、数ヶ月咲き続けることもありますので、年に一度の開花でも長い間楽しむことができます。冬の間にきちんとお休みをさせることで、また来年たくさんの花を咲かせてくれることを楽しみにしましょう。

目に見えてぐんぐん成長するというわけではなく、新しく出てくる葉っぱも1枚程度です。ゆっくりと成長する、繊細な花なんですね。

 

置き場所と水やりのコツ

暑さには強く、温度が高くても大丈夫ですが、風通しの良い場所を好みます。直射日光を避けた、風が良く通る屋外などに吊るすとよく成長します。冬の間に花芽を出して、春から夏に花を咲かせます。

花芽がつく条件として、涼しい気温の中でそだてたほうが良いと言われます。寒いだろうと室内であっためてあげるのではなく、冬は日光も柔らかいので日の下に置いてあげましょう。

ただし10度以下になる場合は弱ってしまいますので、室内に入れてあげましょう。水やりは、土が乾いてからあげます。乾燥には強く、逆に水をやりすぎると根腐れを起こしてしまいます。新しい根が生えてきたら、肥料を与えるようにします。

 

植え替えのコツ

胡蝶蘭をもらった時、そのままの鉢にいれたままにしていると根が大きくなってはみ出してきたりします。花が咲き終わり、花芽をカットしたあとに、鉢に植え替えをしましょう。

水ごけ植えの場合は、カビなどが生えていないか、汚れていないか見てあげましょう。水ごけが汚れている場合は、取り除き、汚れている根も切って整えます。

新しい水ごけは水を含ませて、少し絞ってから根のまわりに巻きます。水ごけは多すぎても、湿度があがり根がいたみます。それを、風通しのよい素焼きの鉢に植えてあげます。

 

このように、胡蝶蘭は、花が咲いている時期よりも、花が終わった後のほうが色々とこまめな世話が必要になります。美しい花が咲き終わった後の処理が、次の花を咲かせられるかのポイントです。

水をやりすぎないことや、風通しの良い場所に置いたり、温度や湿度に気をつけたり。少し手間はかかりますが、手をかけた分だけ再び花をつけたときの嬉しさはひとしおです。

美しい花には、やはりそれなりのお世話が必要なんですね。育てているうちに、きっと「幸福が飛んでくる」のではないでしょうか。

まとめ

胡蝶蘭の育て方、花後の処理のポイント

・胡蝶蘭の花を長持ちさせるには、花びらに触らない
・花の咲き終わりには枯れてきた花を早めに積む
・2番花を咲かせるには、次の花芽をつけるために花茎をカット
・株を大きく育てるには花茎の根元を4-5センチ残してカット
・置き場所は直射日光を避けた、風が良く通る屋外に
・植え替え時にはカビや汚れがないか注意する


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