クチナシの香りを嗅いだことはありますか。
クチナシの花の香りは、誰もが幸せな気持ちになるような、ほのかに甘いジャスミンのような香りがします。さりげなく部屋に置いていても、どこからかほのかにいい香りが漂ってきます。
また、クチナシの花は、小さく、白い花には気品すら感じられます。そのため、アメリカでは男性が女性をダンスパーティーに誘う時に、贈り物として使う花と言われています。
その甘い香りのクチナシが今、ウエディングブーケの素材として、人気を集めています。
小さくて白いかわいい花で、それも、その花からほんのりと甘いいい香りがするのですから、ブーケに使わない手はありませんよね。
でも、そのそのかぐわしい香りや、繊細な風貌以上に、クチナシは結婚式にぴったりの花言葉があります。
今日は、その結婚式にぴったりのクチナシの花言葉をご紹介していきましょう。
クチナシの花言葉を使って
結婚式を彩る7つの方法☆
「私は幸せ者」
ものすごくストレートな花言葉ですね。アロマセラピーでは、ジャスミンの香りを嗅ぐと、精神の深い部分に作用して、感情の乱れが落ち着くといわれています。また、気分が高揚して、幸福感を感じるそうです。
このクチナシの香りはジャスミンの香りに似ているため、ジャスミンの香りを嗅いだときのような効能があるのかもしれません。
「私は幸せ者」この花言葉以上に、結婚式に向いている言葉はないように思います。
ぜひ、この花言葉を持つクチナシで作ったブーケを持って結婚式に臨んでください。あなたの自信と幸福感は、きっとほかの人たちにも幸福な気持ちにさせることでしょう。
「とても幸せです」
こちらも結婚式向けの花言葉です。
クチナシは、アメリカやイギリスでは「ガーデニア」と呼ばれ、男性から愛する女性に贈る定番の花になっています。
「ホワイトガーデニア」と言えば、幸せにシンボルとして、その香りが大手化粧品メーカーのフレグランスとしても使われています。
爽やかさの中に、優しく上品な女性らしい香りを放つ「ガーデニア」ですが、クチナシの香りとは微妙に違うと言われています。でも、クチナシの香りを求めて、「ガーデニア」の香りにたどり着く人も少なくないようにです。
男性から贈られたクチナシの花を胸に飾って、ほのかな香りに包まれるひと時。幸せな気持ちに浸ってください。
「優雅」
この「優雅」という花言葉は、クチナシの花が甘い香りを放ちながら咲いている姿を現しています。
クチナシの旬は、夏の始めで、日本ではちょうど梅雨の時期と重なります。初夏の雨の中、庭の草花の葉の色は、強くなりつつある太陽の光に合わせて、だんだん濃くなっていきます。
その濃い緑の葉っぱの陰から、ひっそりと真っ白い顔をのぞかせているクチナシの花は、とても優雅で気品があります。
日本の女性たちは、昔、着物のたもとにもクチナシを忍ばせ、香りをその身にしたためていました。きっと、香りとともに優雅さも身に着けていたに違いありません。
「洗練」
クチナシの花は白色ですが、「実」には黄色い色素を含んでいます。
その黄色の色素は染料として使われ、今でも、たくあんやきんとんなどの、着色料としても利用されています。
クチナシを漢字で書くと、「口無し」では、もちろんなく、「梔子」と書きます。これは漢名からつけられた名前で、クチナシが中国で「山梔子(サンシシ)」と呼ばれる漢方薬としても利用されてきたことから由来しています。
このクチナシの実からとれる黄色の色素から「洗練」という花言葉がつけられました。
「清潔」
クチナシは古くから漢方薬としても利用されていて、消炎や止血、鎮痛、解熱などの薬効があります。
そのため、中国ではクチナシの花を「天国に咲く花」と呼び、邪悪なものを追い払うと言い伝えてきました。
鎮静作用があるため、中国では、気持ちを落ち着かせる植物として育てられてきたという歴史もあります。
薬としても利用されていたクチナシの清潔感から花言葉の「清潔」が付けられたそうです。真っ白なウエディングドレスと「清潔」という花言葉はぴったりですね。
「秘密」
クチナシを漢字で書くと、「梔子」ですが、花の名前を「クチナシ」にしたのは、やはり「口無し」からです。
これは、クチナシの果実は熟しても割れないことに由来するといわれています。
そこで日本では、クチナシが「嫁の口がない」「嫁に行けない」に繋がることから、女の子のいる家には植えないほうがいいという俗信もあるようです。
一方、クチナシの実は、熟しても開かないことから口が固いことも意味します。家庭を守る嫁としてあまり口の軽いお嫁さんはいただけませんね。これからは二人で仲良く家庭を守っていきましょう。
「喜びを運ぶ」
クチナシは、ジャスミンのような香りがするため、英名を「ケープ・ジャスミン(Cape jasmine)」と言います。
ケープは喜望峰(Cape of Good Hope)のことです。ロマンのある名前ですね。
もともと一重咲きのクチナシは、品種改良によって、バラのような八重咲きの品種も作り出されており、特に華やかな種類のクチナシは「ガーデニア」とも呼ばれ、アメリカなどで人気を呼んでいます。
この種類のクチナシは、特に香りが強く、遠くからでも花の香りが香ります。そのため、遠くからでも喜びを運ぶ花として、この花言葉が付けられました。
いかがでしたでしょうか。
クチナシの花は、清楚なため、どんな洋服にも似合います。白い花のため、どんな装いにも決して邪魔になりません。そのため、カトレアと並んでコサージュとして、よく胸に飾られる花の代表と言われています。
でも、クチナシの花言葉を知ると、コサージュだけではなくて、結婚式にも使いたくなりました。初夏の風にのって、鼻をくすぐる甘い甘い香りのクチナシの花。よい香りとともに、あなたに「喜び」の運んでくれます。「とても幸せです」の花言葉のように。
まとめ
クチナシの花言葉を使って結婚式を彩る7つの方法☆
・「私は幸せ者」
・「とても幸せです」
・「優雅」
・「洗練」
・「清潔」
・「秘密」
・「喜びを運ぶ」