百合の花言葉に注目、ウェディングブーケに使う際の注意点

百合の花言葉に注目、ウェディングブーケに使う際の注意点

美しさと圧倒的な存在感で、冠婚葬祭でも使われることの多い百合の花。エレガントな白百合はウェディングブーケとしても好んで用いられることが多く、上品で華やかな雰囲気を演出してくれます。

日本では15種類の百合の花が自生しており、「日本書紀」や「古事記」にも登場するほど古くから親しまれてきた花です。ヨーロッパでも紋章や勲章、貨幣などのモチーフとして伝統的で格式のある花とされています。

百合の花言葉として知られているのは「威厳」「純粋」「無垢」などです。エレガントな美しさを持つ花にふさわしい花言葉と言えます。しかし、百合の花言葉の中にはいくつか気をつけておきたいワードが含まれていることをご存知でしょうか。

今回は百合の花言葉に注目し、ウェディングブーケに使う際に注意したい点をまとめてみました。幸せいっぱいの結婚式のシーンでは、縁起のよいモチーフが好まれます。

ネガティブな印象を与えかねない花言葉をできるだけ避けたいものです。百合の仲間がどんな花言葉を持つのかを知っておきましょう。

 

百合の花言葉に注目、
ウェディングブーケに使う際の注意点

 

「虚栄心」という花言葉に気をつけよう

赤やピンク色の百合には「虚栄心」や「思わせぶり」という花言葉があります。赤やピンクの百合は華やかで、色味の濃い赤から、淡い色のピンクまで様々あり、ウェディングブーケに使いたいと思われる方もいらっしゃるでしょう。

赤い百合にはランディニやモンテズマ、ピンクの百合にはビビアナ、ソルボンヌ、シェイラ、アスカといった品種があり、それぞれに魅力的です。西洋では「暖かさ」や「富と繁栄」という結婚式にもふさわしいポジティブな花言葉もあるので、捉え方はあなた次第です。

 

「偽り」という花言葉に気をつけよう

黄色い百合の花言葉には「陽気」という意味がある半面、「偽り」という意味もあります。西洋では黄色の花にネガティブな意味を読み取る傾向があるようですが、これは宗教的背景が影響しています。イエスを裏切ったことで知られるイスカリオテのユダの衣の色を連想させるのだそうです。

一方で黄色は気分を明るくしてくれる色でもあり、黄色い百合にも華やかで素敵な品種がたくさんあります。鮮やかな黄色のセラダやイエローウィン、淡いクリーム色のクーリアなどがあります。

 

「不安」という花言葉に気をつけよう

黄色い百合はフランスでは「不安」という花言葉を持っています。やはりフランスでも黄色にはネガティブなイメージがあるようです。白い百合は聖母マリアの象徴とされ、純潔の乙女をイメージさせますが、色が変わっただけで「偽り」や「不安」というイメージになってしまうのは、なんだかかわいそうな気がします。

「陽気」や「飾らぬ美」といった良い花言葉に注目して黄色い百合を取り入れるのもありですが、もしもネガティブワードが気になってしまうのなら避けるのが無難かもしれません。

 

「軽率」という花言葉に気をつけよう

オレンジ色の百合の花言葉には「軽率」という意味があります。オレンジ色も黄色と近い色味なので、西洋ではネガティブなイメージで受け取られることがあるようです。

その反対に、オレンジの百合には「華麗」や「愉快」といった花言葉もあります。オレンジは太陽をイメージさせるパワフルで元気のある色ですので、この色を好む方も多いことでしょう。鮮やかなオレンジ色が目を引くロイヤルトリニティや優しいオレンジ色をしたアボカド、少し赤みを帯びた淡いオレンジ色のグル―ワインなどの品種があります。

 

「憎悪」という花言葉に気をつけよう

西洋でのオレンジの百合の花言葉には「憎悪」という意味もあります。黄色からオレンジ色の花には、嫉妬や憎悪といった花言葉を持つものがあります。特に結婚式では気をつけたいワードです。ウェディングブーケ以外でも、結婚を控えた友人知人にオレンジ色の百合を贈ると、勘違いされることがあるかもしれません。

もしもギフトでオレンジ色の百合を贈ることがあるなら、「華麗」や「愉快」といったポジティブな意味の花言葉をメッセージカードに添えて贈ることをおすすめします。

 

黒百合の花言葉も知っておこう

ウェディングのシーンで使われることは滅多にないですが、百合の仲間で怖い花言葉を持つとして有名なのが黒百合です。黒百合の花言葉は「愛」と「呪い」です。黒百合は北海道以北の低地に分布するユリ科の多年草で、黒に近い濃紫色の花を咲かせます。

花言葉の由来は戦国武将の佐々成政と側室の早百合という女性のエピソードです。美しい側室であった早百合ですが子どもを身ごもった際、成政の子ではないとの噂がたちました。激怒した成政が早百合を殺めてしまうのですが、早百合は最期に「黒百合の花が咲いたら佐々家は滅亡する」と言い残したのだそうです。

 

純白の百合の花をブーケにしよう

ウェディングブーケとして最もおすすめなのは、純白の百合です。白い百合の花言葉は「純潔」「威厳」「無垢」「無邪気」「甘美」など、結婚式のシーンにふさわしいものばかりです。ゴージャスで大輪の花が美しいカサブランカの花は特におすすめです。カサブランカの花言葉は「威厳」「純潔」「高貴」です。

百合の中には花びらに斑の入っているものも多いですが、純潔性をより表わすことのできる純白の百合はウェディングで人気があります。純白のウェディングドレスとの相性も抜群です。

 

いかがでしたか。百合の花は結婚式にふさわしい花ですが、いくつかの注意すべきポイントもありました。ご紹介した花言葉を踏まえたうえで、あなたの結婚式にぴったりのウェディングブーケを準備してみてくださいね。

結婚式で百合の花を使う時は、白い百合を基調に真っ白に仕上げるケースがほとんどですが、黄色など他の色味を加えたいならば、違う花をあしらってみるのも一案ではないでしょうか。

美しい人をたとえる花としても知られる百合の花は、キリスト教では聖母マリアの象徴ともされています。聖母マリアの受胎告知の時、大天使ガブリエルがマリアに捧げた花でもあります。神聖なイメージを漂わせる百合の花で、結婚式を華やかに祝いましょう。

 

まとめ

百合の花言葉に注目、ウェディングブーケに使う際の注意点

・「虚栄心」という花言葉に気をつけよう
・「偽り」という花言葉に気をつけよう
・「不安」という花言葉に気をつけよう
・「軽率」という花言葉に気をつけよう
・「憎悪」という花言葉に気をつけよう
・黒百合の花言葉も知っておこう
・純白の百合の花をブーケにしよう


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