ポプリといえばドライポプリを思い浮かべる方が多いですよね。けれどもフランスでは、モイストポプリが定番!ポプリにはドライポプリとモイストポプリの二種類あるのです。
ドライポプリは、材料のすべてを乾燥させて作る英国風のもの。一方、モイストポプリは生乾きの材料に塩で保存処理をして作る、仏風のポプリ。
モイストポプリは、その名の通りしっとりしたポプリで、天然塩と精油、ハーブを使って作ります。塩が水分を集めることで、香りをより強く、そして長く楽しめるのが魅力!。
出来上がったモイストポプリは、お部屋や玄関、お手洗いなどに置いて香りを楽しむのはもちろんですが、バスソルトとしてお風呂で香りを楽しむこともできます。
好きな香りを部屋いっぱいに薫らせてくつろいだり、香りに包まれたバスタイムでリラックスしたいですよね。そこで今回は、モイストポプリの作り方と精油の選び方、癒してくれそうなおすすめの精油などを、お伝えします。
モイストポプリのバスソルト☆
アロマ効果の癒しアレンジ
モイストポプリを作る前に
ポプリを手作りするというと、何となく「面倒くさそう…。」「難しそう!」などのイメージが…。 ところがこのモイストポプリは、簡単に作れるし、器を透明なガラスにすれば、見た目も美しいインテリアにもおしゃれです。
【 モイストポプリの容器は、ガラス製 】
★ 精油は、プラスチックと化学反応を起こす性質が!
・ 飾っておくだけならそれでもいいのですが、バスソルトとして肌に触れる使い方をするのであれば、ガラス製の容器は不可欠。
プラスチックと化学反応を起こして、変質した成分入りのお風呂なんて嫌なもの。是非、ガラス容器を用意してください。
モイストポプリ作りの材料
【 用意するもの 】
・ 天然塩
・ 精油
・ ハーブ
・ ガラスの容器
ハーブは、ドライハーブでもいいですし、お庭からとってきたフレッシュのハーブでも、あるいはいただいた花束からバラなどの花びらでも、問題ありません。
塩は天然塩を使ってください。天然塩にはミネラルがたっぷり含まれていて、バスソルトとして使うと発汗作用や保湿作用など、『美』にもうれしい効果が!
モイストポプリを作る分量
【 材料の分量 】
★ ポプリを入れる容器のサイズによって違うので明記しませんが、目安としては天然塩200gに対して、精油25~30滴でバスソルト5回分が作れます。
ハーブの量については、ラベンダーのように細かいツボミから、ペパーミントのような葉物までサイズは色々なので自由ですが、肌を刺激することもありますので、塩と精油の量は守ってください。
モイストポプリの作り方
【 モイストポプリの作り方 】
① 天然塩に精油を加えよく混ぜ合わせます。
② 容器に①を数センチ入れます。
③ ②の上にハーブを数センチ入れます。
④ ③の上に①の天然塩、その上にハーブ、また①の天然塩と、繰り返し順に重ねていきます。
ミルフィーユのような層を作るとイメージしてください。一番上には①の天然塩がくるようにすればOK!
⑤ 蓋をして1~2週間くらいそのままにしておくと、熟成して香りがなじみ完成!
モイストポプリを色で楽しむ
インテリアとして楽しむのであれば、白い天然塩だけではなく、きれいな色で作りたいかもしれません。
【 モイストポプリを色付きに 】
★ 白い天然塩の代わりに色付きの岩塩にしたり、ハーブパウダーを白い天然塩に混ぜてもきれい!
・ 岩塩にはピンクや緑色、青色、紫色など自然に色がついたものも注目です。
★ ハーブパウダーにも、ピンクや緑色、橙色、紫色などがあります。
・ これらはもちろんハーブそのものの色で合成ではないので、お風呂に入れても安心!
モイストポプリをバスソルトとして使うなら、ポプリをお茶パックなどの袋に入れてから、湯船に入れることをおすすめします。
ドライハーブや花びらがフワフワ浮いたお風呂も素敵ですが、お掃除が大変。排水口が詰まってしまったら後が大変ですが、お茶パックに入れると楽チンです。
癒しの効果!おすすめの精油
ではモイストポプリにおすすめ!初心者でも使いやすく、手に入りやすい精油を、いくつかお伝えします。
【 リラックスしたい時 】
★ ラベンダー、カモミール、ネロリ、イランイラン、オレンジスイート、ゼラニウム、ベルガモット、ローズなど
【 集中力を高めたい時 】
★ レモン、ペパーミント、ローズマリー、マンダリンなど
この他にも、リフレッシュしたい時などにはモイストポプリの香りを嗅いだり、お風呂タイムは有効です。そんな時にはすっきりとした香りが楽しめる、ティートリーや、柑橘系のレモン、レモングラス、グレープフルーツなどもおすすめです。
モイストポプリで季節の演出!
アロマの香りは季節を演出できるのも魅力!季節の花々のポプリを活用して、その時々の気候を楽しめるのも、手軽なモイストポプリの演出方法なのです。
【 季節で選ぶモイストポプリ 】
★ 初夏はラベンダーの花が咲く時期。
・ 花を摘んでフレッシュラベンダーで作る、モイストポプリもおしゃれ!ラベンダーの花とラベンダーの精油で作ると、香り同士がぶつかり合って失敗する、ということがありません。
★ 暑くなってきたら、ラベンダーのモイストポプリに、ペパーミントの精油やミントの葉を入れても素敵です。
・ ミントの爽快な香りと、鮮やかな緑色がさわやかなインテリアとして、蒸し暑さを少し和らげてくれるはず。
いかがでしたでしょうか、とても気軽に作れるので、モイストポプリを作ってみたくなった方々も多いのではないでしょうか。
少し気になるのは、ポプリと精油それぞれに香りがあるため、ぶつからない、相性の良い組み合わせを選ぶ必要がある、と言うこと。本文中の最後の項でお伝えした、ラベンダーとペパーミントは、どちらも同じシソ科の植物。
そのため相性はバッチリなのです。ただし、ペパーミントの精油は、肌を刺激する成分が含まれていますので、バスソルトにする場合は少なめに使用するのがポイント。
オレンジスイート、ラベンダーにペパーミント…、ここまでくると「次は何を使って作ろうか!」と、あれこれ考え始める楽しみも出てきます。是非、色々アレンジして、自分好みの素敵なモイストポプリを作っちゃいましょう!
まとめ
モイストポプリの作り方
・容器はガラス製のものを準備する
・天然塩、精油、ハーブ、ガラスの容器を準備
・天然塩200gに対して、精油25~30滴が目安
・ミルフィーユのように交互に敷いて、2週間放置でOK!
・色つきの天然塩やハーブパウダーを使うとおしゃれ
・リラックスならラベンダー、集中にはレモン