アマリリスの育て方と注意点10のポイント

アマリリスの育て方と注意点10のポイント
可憐で愛らしい響きからは想像が出来ないほど、鮮やかでダイナミックな存在感を放つアマリリス。そんなアマリリスの花を美しく咲かせるには、成長段階に合った条件を揃えて育てることが必要です。

そこで今日は、春植えで鉢植えをした場合のアマリリスの育て方についてお伝えします。ちょっとしたヒントになると嬉しいです。ではご覧ください。

栽培環境

アマリリスの原産地は、南アメリカです。品種によって多少の違いはありますが、基本的には熱帯地域で育つ植物ですので、20度~25度の温暖な気候を好みます。

春と秋は、屋外の日当たりがよい場所に置いて育成させます。真夏は、直射日光を避け半日陰の涼しい所で育ててください。過湿と寒さには弱いので、雨期や冬には室内に移動しましょう。

 

球根

アマリリスは球根植物です。種から育てると時間がかかりますので、球根の状態から育てる方がポピュラーとなっています。

アマリリスの球根は、大輪種で球周24~25㎝、中輪種で18~20㎝ほどの大きさを目安にしてください。球根は、養分の貯蔵器官です。重みがあり中身が詰まっているものを選びましょう。

 

鉢植え

アマリリスを育てるには、鉢植えにすると管理がしやすくかつ安全です。
天候に合わせて置き場所を変えられますので、そのときのアマリリスに一番適した環境を与えることが出来ます。
鉢は、球根の直径より5㎝ほど大きいサイズで通気性のよい素焼き製がよいでしょう。1つの鉢につき1球根としてください。

 

植え付け

球根の植え付けは3~4月に行います。球根の高さの3分の1程度が地上に出るよう、浅植えをします。

土は、あらかじめ湿らせておいたものを使い、植え付け後は葉が出るまでの10日間ほど、水やりは行わないでください。これは、急速に水を吸い上げて根腐れしてしまうのを防ぐためです。この期間中は、光の当たらないところに置いておきましょう。

 

用土

アマリリスは、水はけの良い土を好みます。溜まった水を排水する力のことを、水はけと呼びます。

必要な水分だけ含み根が吸収したら乾いていくような、水はけに優れた土作りに努めましょう。いつまでも余分な水分が残ってしまう土では、球根が腐ってしまう原因になりかねます。

一方で、生育形態としては比較的乾燥に強いのですが、土が乾き過ぎてしまっても球根を痛めることとなります。
強い日差しにはご注意ください。

 

水やり

しっかりと成長させる為には十分な水をあげる必要がありますが、かといって過湿にはならないように気をつけなければなりません。水やりのタイミングとしては、土の表面が乾いた頃に与えることです。開花するまでは、球根に当てず周りの土に散水してください。

水やりは、春から秋にかけての生育期に行い、秋以降からは回数を減らし、葉が黄色くなる頃にはストップしましょう。土の水を抜くことで、冬越しの休眠に備えます。

 

肥料

地下の球根では、栄養をぎっしりと含んでいますので、アマリリスはその養分で開花期には満開の花を咲かせます。しかし、球根に蓄えが無くなってしまうと、翌年も同じように成長するのは難しくなってしまいます。

球根は、サイズが大きいとそれだけ花は咲きやすくなります。ですから、弱った球根を回復させる為にも、アマリリスは多くの肥料を必要とします。

春から秋にかけてたくさん肥料を与え、葉を茂らせましょう。葉を育てることで、球根を肥沃に太らせることが出来るのです。

 

花後の管理

アマリリスの、花茎をスッと伸ばし大きく艶やかに開花する様は、とても見応えがあります。

名残惜しくありますが、花が萎れたら1つずつ摘み取っていきましょう。全て枯れてしまったら、茎の根本から切ってしまってください。いつまでもそのままにしておくと、病気になったり球根に余計なエネルギーを消耗させてしまいますのでよくありません。

花が朽ちた後には、葉をしっかりと育て翌年の花芽の準備をさせましょう。葉が4枚で花芽が作られるという性質があると言われています。

 

休眠

休眠とは、植物の冬眠のようなものです。熱帯地方で生息するので、本来休眠はしないのですが、一般的には意図的に休眠をさせます。10度以下の低温に晒すことで休眠状態に誘導すると、春には気温の上昇とともに休眠打破を起こします。

アマリリスは、多年草の1種です。ですから、冬の間にきちんと世話をすれば、翌年もまた綺麗な花を堪能させてくれるのです。

 

病気

アマリリスがかかりやすい病気に、赤斑病があります。多湿な環境下に置かれると、赤褐色の斑点が花茎や葉に点々と表れてしまいます。蒸れから守り、定期的に殺虫剤で予防しましょう。

また、白絹病と言う名の、網目状に張った菌糸により立ち枯れてしまうと症状もあります。菌核は過酷な環境にも耐えられるので、一度発生すると同じ場所で繰り返し発生してしまいます。

病気にかかった株は他の株に移らないように、速やかに抜き取って焼却してください。

 

さて、アマリリスは、栽培するには比較的簡単だと言われることもありますが、手間をかける楽しみという、園芸ならではの醍醐味を味わえる花ですよね。

花の色は白、赤、ピンクなどが中心で、面白い咲き模様をみせる種類もあります。お好きなタイプの球根をを選んでみてください。球根を大事に育てれば、何年でも美しいアマリリスの花を見ることが出来るでしょう。

アマリリスは、多年草の1種です。ですから、冬の間にきちんと世話をすれば、翌年もまた綺麗な花を堪能させてくれるのです。


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