パンジーは神話の宝庫?花贈りに添えたい7つのお話

パンジーは神話の宝庫?花贈りに添えたい7つのお話

パンジーには現代に伝わる、多くの有名な伝説があります。最も有名なパンジーの伝説と言えば、愛の神エロスとパンジーの伝説ではないでしょうか。またシェークスピアの戯曲、「真夏の夜の夢」の惚れ薬としてのパンジーも有名です。

愛の神エロスとの伝説では、エロスが野山を散歩しているときに、雑草の中に咲くとても可憐な花を見つけます。愛の神エロスはその花をとても気に入ったので、自分の面影を残す証として、花びらにそっと口づけをするのです。

その花がパンジーです。この伝説から、パンジーは希望をもたらし、エロスの面影を写して咲いているとされています。このような理由から、欧米では恋愛のお守りになっているのです。

それでは今回は、昔から現代まで、多くの人々に愛されて来たパンジーのお話や伝説を、たくさんのお話のなかから7つ、お伝えします。

 

パンジーは神話の宝庫?
花贈りに添えたい7つのお話

 

パンジーの花言葉のお話

最初にお伝えするのは、伝説とはちょっと違いますが、パンジーの花言葉のお話です。実はパンジーの物語はどれも感動的というよりも、心を痛めたり、苦しんだりしているパンジーが多いのが気になるところ…。

そんなパンジーだからこそ、天真爛漫に咲いていてくれるのかもしれません。

【 パンジーの花言葉 】

★ 「天真爛漫」「温順」

天真爛漫に咲き、見ている人に温順な気持ちを与えてくれるのが、パンジーです。心がほっこり温かくなります。

 

パンジーの花言葉【白】

続けて、欧米が見る「パンジー」のイメージがだんだんと分かるよう、いくつかの花言葉をお伝えします。という色自体、誠実で上品、清純のイメージがあります。それはパンジーもしかり。

白い花というと、少々地味なイメージをお持ちの方もいるようですが、パンジーの白は純白といっても良いほどの美しさです。

【 白いパンジーの花言葉 】

★ 「温順」「愛の思い」

白はどんな色と合わせても、馴染みやすい調和の色。白があることで、全体の鮮やかな花色が引き立ちます

 

パンジーの花言葉【黄色】

【 黄色いパンジーの花言葉 】

★ 「慎ましい幸せ」「田園の喜び」「記憶」

黄色はとても親しみやすい、色のイメージを持っています。明るく、和やかな雰囲気と陽気さで心を癒してくれる黄色のパンジーですが、花言葉もとても温かみを感じる言葉です。

花壇には絶対に欲しいパンジーの花色ではないでしょうか…。

 

パンジーの切ない物語

パンジーにはちょっと切ないエピソードがたくさんあります。

【 愛の矢 】

美しき処女を狙い、キューピットの弓から放たれた矢は、その的を外れ、乳白色だったパンジーに当たってしまった。

矢から受けた恋の傷は、花びらを三色にかえてしまった…。

という話があります。恋の傷は十人十色、パンジーの花びらのように色彩豊かという事かもしれません。

【 牢屋ごしのラブレター 】

聖バレンタインが投獄されたとき、牢獄の格子窓に咲いたパンジーの花のハート型の葉を、「わたしを忘れないで下さい。」というメッセージを付けた鳩と飛ばして、恋人に贈ったという逸話があります。

そこから、バレンタインには恋人に花を贈ることが習わしとなっていきました。ヨーロッパの方で、パンジーは「恋人に贈る花」なのです。

 

パンジーの仲間【ビオラ】

パンジーと常に比較されるのが、ビオラ。パンジーと違ってビオラはとても小さくて可愛らしい花です。パンジーとビオラはとても似ているので、知らない人が、ビオラを見てパンジーだという事も珍しくないのです。

【 ビオラの花言葉 】

★ 「誠実な愛」「信頼」「忠実」「少女の恋」

ビオラの花言葉には、可愛らしい若さの様なものを感じさせます。似たようなパンジーとビオラですが、その花の微妙な違いと同じように、花言葉も少しだけ、ニュアンスが変わります

大粒なのがパンジー、小粒の花がビオラですのでお間違いなく…。少女の頃の恋心を思い出すと、純粋で恥ずかしくて、好きな人に声もかけられない程だったことを思い出しませんか?

【 ビオラは、パンジーの寄せ植えの定番! 】

★ パンジーよりも花弁がくっきりはっきり分かれているものが多く、パンジーの寄せ植えに最適です。

 

植物画家ジョゼフ・ルドゥーテのパンジー

有名画家の絵の中にもパンジーの姿を伺えます。有名なシェークスピアの戯曲「真夏の夜の夢」などに出てくる「惚れ薬」のパンジーのお話なども、興味深いものがありますが、それはとても有名…。

そこで今回は、絵画の中のパンジーに焦点を当てて、二人のパンジーに魅せられた画家の絵を、お伝えします。

【 パンジーの花束 】

★ 一人は、フランス革命時代を生きた植物画家、ジョゼフ・ルドゥーテです。

・ 絵画「パンジーの花束」を製作しています。

はっきりとしたシルエットと色彩で、解り易い図鑑の様な絵を描く画家という印象のジョゼフ・ルドゥーテ。しかし、そのままの美しさを良く引き出している作品ですので、パンジーファンの方は必見です。

 

白と黒のパンジーを描いた、ジョージア・オキーフ

二人目は、アメリカの前衛画家、モダニズムの騎手、事物に備わる抽象性を捉え描くことに長けている画家、ジョージア・オキーフです。

【 ジョージア・オキーフの白と黒のパンジー 】

★ ジョージア・オキーフがまず描いたのは、驚くことに黒い「パンジー」を一輪でした。その後に改めて、パンジーの白を描いています。

・ 花をただ写実するのではなく、その本質の美しさを抽象的に表現し拡大して描いています。

一瞬で目を奪われる迫力がある、一般的にイメージされている「温順な」パンジーとはひと味違うジョージア・オキーフの白と黒のパンジー。こちらも一度見ておきたい絵画です。

 

いかがでしたでしょうか。パンジーは定番とも言われる、様々な神々の神話が存在します。パンジーの花言葉である「慎ましい幸せ」を思わせる伝説では、パンジーの香りがない理由が語られています。その一部をお伝えします。

その昔パンジーにもスミレの様な甘く清々しい香りが備わっていました。その香りを気に入った人々が、パンジーを探し野山を歩き回りました。その為、多くの草や野花が踏み散らされてしまいます。

パンジーは、その有りように悲しみを抱き、「自分の甘く清々しい香りを無くして欲しい。」と神様に願いました。神様はパンジーの優しさに、その願いを聞き届けました。

その後、パンジーを探し、草や野花が踏み散らされることは無くなったそうです。華やかに愛されるより、仲間との幸せを願ったパンジーの優しさがよく伝わってくるお話です。このように様々な伝説が残るパンジー。物語とともに、その花姿を愛しんで下さい。

 

まとめ

数々残るパンジーの伝説。そこに見るパンジーのイメージとは

・パンジーの全般的な花言葉は「天真爛漫」と「温順」
・純粋な白いパンジーの花言葉は「温順」「愛の思い」
・穏やかな黄色いパンジーの花言葉は「田園の喜び」
・パンジーの花の色を三色に変えた「キューピッドの矢」
・パンジーとビオラの寄せ植えは、ガーデニングの定番!
・ありのままの美しさを表現した、ジョゼフ・ルドゥーテ
・すごい迫力!ジョージア・オキーフの白と黒のパンジー


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