発芽からガーデニングを始めることで、自分だけの方法で花や野菜を育てることができるとしたら、ちょっとワクワクしますよね。更に種から育てられるようになれば、自分でお気に入りの花の種を採取して、新しい種を買わなくても花を育てることも可能!
発芽の手順を気軽にこなして、お気に入りの花をいつまでも育てることができたら、より充実した趣味の時間が楽しめそうではないでしょうか。
ただ一方で、種から育てる方法は苗から育てる方法に比べて難易度が高く、少し上級者向け。チャレンジしてみたけど上手く発芽できなかった、という経験をされた方も多いですよね。
そこで今回は、種からの栽培に初めてチャレンジする方のために、発芽を成功させるポイントをお伝えします。ポイントを抑えるだけで、簡単に発芽させることができちゃいます!この記事を参考に、ぜひ発芽から始めるガーデニングにチャレンジしてください。
発芽から始める☆
初めてのチャレンジ、成功のポイント
発芽の良い種を選別する
種を植える前に、あらかじめ発芽の良い種だけを選定すると芽が出やすくなります。市販されているものでも、やはり中にはどうしても発芽の悪い種が混ざっているのは否めません。そういった種はいくら環境を良くして育てても発芽しないので、あらかじめ選別するのが大切。
【 発芽のポイント:種の選別 】
★ 選別方法で最も簡単で有名なのが、水につける方法。
・ 種を1度、水を張った容器に沈め、上の方へ浮いてきてしまった種は取り除き、水に沈んだ中身のぎっしり詰まった種だけを選んで育てればOK!
ただし、小さな種だと水に簡単に浮いてしまうため、必ずしもこの方法が通用するわけではないので注意が必要です。
種と種が重ならないように蒔く
種の蒔き方には「すじまき」や「点まき」など、いくつか方法があります。すじまきは、土に長い棒などで浅い溝を作り、そこへ縦一列に種を蒔いて行く方法。点まきは、丸いポットなどに均一間隔で円状に種を蒔く方法です。
【 発芽のポイント:種蒔き 】
★ これらの方法に共通しているのは、種を一定の間隔で重ならないように蒔く、ということ!
・ 種同士が重なってしまうと、下の種が上の種に邪魔されて、発芽しなくなってしまうだけでなく、上の種も下の種に押されて曲がって生えてしまいます。
また、均等な間隔で種を植えるのも、育ちにムラができないようにするのに大切なこと。なので、種が重ならないように均一の間隔で植えるのも、発芽をよくするポイントです。
種を蒔く深さに注意する
種を蒔く際には上に被せる土の厚さにも注意!あまり深く植えすぎると、種が土の重さに負けて発芽しなくなってしまいます。
【 発芽のポイント:種蒔きの深さ 】
★ あまり深く植えず、浅く種を蒔くのがおすすめ。
・ 種の大きさによって異なりますが、大体5㎜から1cmほどの深さが良いとされています。
また、その際、深さにムラがあると育ちにバラつきが出てしまうため、平らにして同じ深さに植えるのもポイントの1つです。
水やりの注意点
種を植えてすぐの頃と、ある程度育ってからでは水やりの方法が異なることがあることにも注目!
【 発芽のポイント:水やり 】
★ 特に種を植えたばかりの頃は、成長のためにたくさんの水を必要とするので注意が必要。
・ 新しい土を使っている場合は馴染ませる意味でも、土全体に水が行き渡るようにたっぷりと水を与えます。
ただし、この際にあまり水を与えすぎて水浸しになってしまっても、種が腐ってしまいます。そのほか、勢いよく水を与えすぎても、種がどこかえ流れ出してしまうので、静かにゆっくりと水を与えるのがポイントです。
大きくなるまで育苗ポットで育てる
手間のかかる植物や管理の大変な植物は、すぐに種を直植えするのではなく、大きくなるまで育苗ポットで育てるのがおすすめ。
【 発芽のポイント:育てる環境 】
★ 小さな育苗用のポットやトレーに種を植えて、1度発芽させて、大きくなった状態の良い苗だけ本来の場所に移して育てるのがベター。
・ 少し手間がかかりますが、種1つ1つの状態を見て育てることができるため、管理がとてもしやすいのがメリット。
また、丈夫な苗だけを選んで育てることができるため、後々健康な苗に育つのです。
土へ植える前に発芽させる
それでも中には発芽の悪い種も…。そんな種は、土に植える前にあらかじめ発芽させてしまうのも方法の1つ。
【 発芽のポイント:植える前に発芽 】
★ 湿らした脱脂綿などの上に種を植え、根が生えてきたのを確認してから種を植える方法もあります。
・ また、ほうれん草の種など、中にはあらかじめ水に浸しておくことで、発芽が良くなる種類の種も!このような事前の準備も大切です。
いかがでしたでしょうか、ここまで発芽を成功させるポイントをお伝えしてきました。このように育て方と一口に言っても様々な方法があります。
種の種類によって、発芽しやすい条件が異なるので、しっかりと調べてから育てるのが大切。特に、発芽は温度に左右されやすく、発芽条件に合っていない気温で育てても、絶対に発芽しないので、気候を見ながら栽培を始めるのがおすすめです。
また、最近では発芽のしやすいようにあらかじめ処理された種なども、ホームセンターで多く販売されています。これらは簡単に芽が出るので、初めての方には特におすすめ!ぜひ、お気軽にお試しください。
この記事を参考に、ぜひ種からの栽培にチャレンジしてみてください。種から育てて、元気な芽を発芽させましょう。
まとめ
発芽を成功させるポイント
・状態の良い種を選別する
・種を重ならない均等の間隔で植える
・土も平らにならしてから植える
・水を与える際には、ゆっくり慎重に
・育苗ポットで大きくなるまで育てる
・発芽を確認して植える方法もある