白いバラの花言葉はそのイメージのように、花嫁にふさわしい可憐さ清廉さに溢れています。白いバラは花言葉はもちろん、花姿のボリュームのある美しさと清楚な雰囲気で、特にウェディングのブーケに用いられることの多い花です。

他にもウェディングに用いられる花としてはスズランや白ユリ、ちょっとシャープな感じの花としてはカラーなども大変人気がありますが、ここまで根強く愛されている理由の一つにはこの白いバラの花言葉の影響があるかもしれません。

バラ自体が、花々の中で最も多くの花言葉を持つ花ですが、白いバラの花言葉もたくさん数え上げることができます。面白いことには「束ねた時」の白いバラの花言葉もあるのです。覚えておくとウェディングだけでなく、様々な場面でブーケに用いて贈ることもできそうです。

今回はそんな白いバラの花言葉がブーケにぴったりな理由を7つ、お伝えします。それでは、白いバラの花言葉の世界をお楽しみください。

白いバラの花言葉☆
ブーケとして愛される7つの理由

白いバラの花言葉、新郎へ向けて

★　白いバラの花言葉の筆頭によく挙げられるのが「尊敬」です。

・　「深い尊敬」や「心からの尊敬」と言い表されることもあります。

現在バラにはたくさんの色があり、とうとう人の力で青いバラも作り出されるようになったほどですが、ローマの神話では「かつてバラは白しかなかった」と言われています。その頃から人々の生活や文化、そして宗教的儀式に至るまで多くの影響を及ぼしてきたバラですから「始まりの白バラ」は特別な尊敬の念を集めたに違いありません。

しかし、白バラをウェディング以外のお祝い花にあまり使わないのは、白い花が「亡くなった方への供花」を思い起こさせることに他ありません。

【　白いバラの花言葉をブーケに込める組み合わせ　】

★　しかしグリーンのトルコキキョウ(花言葉は「希望」)や、クリーム色のラナンキュラス(花言葉は「やさしい心遣い」)やグリーンを合わせれば、大丈夫！

やさしい雰囲気のブーケにまとめれば、お祝いなどにもピッタリの美しいブーケになります。

花嫁にぴったりの白いバラの花言葉

★　白いバラの花言葉、「純潔」

・　白には世界的なイメージとして「浄化」や「純粋」といったものがあります。

また、バラはローマ帝国が没落した後、キリスト教のシンボルになった花です。聖母マリアは「純潔のバラ・神秘のバラ」とも言い表されたので、白いバラは特に「純潔」のイメージが強く、この白いバラの花言葉を与えられました。

ちなみに「折れた白バラ」の花言葉は「純潔を失い死を望む」です。ちょっと怖い感じがしますので、気をつけて。

【　白いバラの花言葉を生かす、ウェディングブーケ　】

★　他の花々やグリーンを用いても良いけれど、白バラだけでドーム状にまとめた「ラウンドブーケ」はかわいらしさと上品さを合わせ持っている、とても素敵なアレンジです。

どの色にも染まる白いバラの花言葉

★　白いバラの花言葉、「私はあなたにふさわしい」

・　白は「どの色にも染まることができる」柔軟さを持った色でもあります。またバラの花言葉には愛についての花言葉が多く、白いバラの花言葉に「私はあなたにふさわしい」という言葉が充てられたのも、そのふたつの背景によるものです。

この白いバラの花言葉も、ウェディングブーケや装花にピッタリです。前の項目で白バラのみのラウンドブーケをお伝えしました。

【　白いバラの花言葉「あなたにふさわしい」を生かすブーケ　】

★　白のデンファレ(花言葉は「お似合いのふたり」)や、アイビー(花言葉は「永遠の愛」「結婚」)を合わせて、セミキャスケード型のブーケにしてみてはいかがでしょうか。

キャスケードとは「滝が流れる形」を指します。優美で美しい雰囲気に仕上がるのが特徴です。

少し切なさを感じる、幸福の言葉

★　白いバラの花言葉、「恋の吐息」

・　「恋の吐息」という言葉には、例え幸福な状況にあっても、どこかせつなさや苦しさが含まれている気がします。

実は白は「苦しみ」に関連した色です。苦しみは「欲しくないものを手にすること」「欲しいものが手に入らないこと」そして「この2つの区別がつかないこと」の3つの原因から生まれてくると言われます。

白は光を表す色でもあり、この3つの原因に光を当てることで苦しみについて考え、理解することができるという象徴でもあるのです。まさに恋にはこのような悩みがつきものです。このようなどうしようもない心をブーケに託してみてはいかがでしょうか。

【　複雑な心境を白いバラの花言葉で表現する　】

★　白いバラと相性の良いピンクのバラ(花言葉は「わが心君のみが知る」)や白いアジサイ(花言葉は「寛容」)、そしてグリーンや実を合わせてナチュラルな雰囲気のブーケに…。

少し複雑な想いですが、この白いバラの花言葉を添えて、想いをわかってほしい相手にプレゼントすれば、あなたの心も落ち着きを取り戻すかもしれません。

汚れを知らない白いバラの花言葉

★　白いバラの花言葉、「素朴」

・　白いバラの花言葉には「素朴」というものもあります。他にも「無邪気」や「清純」など、汚れを知らない花言葉を持っていますが、これこそ白の持つ「浄化」や「清潔」のイメージか由来です。

【　素朴の白いバラの花言葉を生かすアレンジ　】

★　ハーブのブーケ「タッジー・マッジー」に仕立ててみてはいかがでしょうか。

・　白いバラのほかにラベンダーやミント、ローズマリーやタイムなどを用意し、ナチュラルに美しくまとめます。

そもそもタッジー・マッジーは悪霊や病気をハーブの強い香りで遠ざける「お守り」として作られたものです。このブーケなら友人の部屋を訪ねる時など、ちょっとしたお土産にも持参できそうです。

赤いバラと白いバラの花言葉

★　赤いバラと白いバラのブーケの花言葉、「結婚してください」

・　バラはブーケにした時にも独自の花言葉がつけられる場合があります。そのひとつが「赤いバラと白いバラのブーケの花言葉」です。「結婚してください」の他にも「調和」や「結合」などの花言葉がつけられています。

これはかつてのイギリスで起こった「バラ戦争」が由来になっていると思われます。バラ戦争とは1455年から1485年にかけて、赤いバラを紋章とした「ランカスター家」と白いバラを紋章とした「ヨーク家」の、王位継承等を巡った封建貴族間の内乱のことを指します。

結局ランカスター家が勝利し、この家のヘンリー7世が王位について「テューダー朝」を開きました。そしてヘンリー7世のもとにはヨーク家のエリザベスが嫁ぎ、王権が強化されることとなりました。

それぞれの家のシンボル、赤いバラと白いバラは新たに紋章として組み合わされ、現在もイギリス王室の紋章である「テュートル・ローズ」となりました。

【　赤と白のバラを組み合わせたブーケ　】

★　赤と白のバラが組み合わされたブーケは「新しい結びつき」の象徴です。あなたもブーケに思いを託して、大切な人に贈ってみてはいかがですか？

婚礼に使われる花言葉

★　婚礼に使われるバラの花言葉、「幸福な愛」

・　こちらもちょっと特殊な花言葉になりますが、婚礼に使われるバラの花言葉は「幸福な愛」となります。どんなバラの花色でもあてはまりますが、やはり花嫁の象徴である「白いバラ」に最も人気が集まります。

白いバラの他にも花嫁が幸福になれる「サムシング・ブルー」にあたる青い花を使って、ブーケを作ってみてはいかがでしょうか。

【　青い花と白いバラのブーケ　】

★　こんな時の相棒にはブルースターを使うことをおすすめします。

・　何故ならブルースターの花言葉は「幸福な愛」そして「信じあう心」。婚礼にはこの上もなくピッタリな組み合わせです。

白いバラの花言葉とそれにまつわる伝説や豆知識の数々はいかがでしたでしょうか。とても多彩な白いバラの花言葉に秘められた話は、興味深いものがあります。

白いバラは赤やピンクよりも控えめでも、華やかな姿をしているので主役に据えるのが一番ですが、他の様々な花やグリーンを合わせることによってイメージも様々なものになります。清楚さやかわいらしさ、大人っぽさやナチュラルさ…。様々な雰囲気を楽しむことができるのが、ブーケとして愛されている一番の理由ではないでしょうか。

そして白いバラの花言葉も、他の花々の言葉をプラスすることによって、さらに繊細な意味を持ったメッセージに「仕立てる」ことが可能です。ものを言わない花々が実は雄弁に「語っている」姿は想像しただけで楽しくなりませんか？

ぜひ、白いバラに組み合わせる花々の花言葉も、ブーケなどのアレンジの参考にしてみてはいかがでしょうか。これまでにない素敵なものができるかもしれません！

まとめ

ブーケとして使いたい、白いバラの花言葉と豆知識

・白いバラの花言葉「尊敬」をトルコキキョウの「希望」と合わせて
・白いバラの花言葉「純潔」で、ラウンド型のブーケにして
・花言葉「私はあなたにふさわしい」はデンファレの「お似合い」と
・「恋の吐息」とピンクのバラ「わが心君のみが知る」の切ない組み合わせ
・白いバラの花言葉「素朴」を生かした、タッジーマッジーのブーケ
・赤いバラと白いバラのブーケの花言葉「結婚してください」
・婚礼に使われるバラの花言葉「幸福な愛」