冬の花は、春や夏に比べて種類が少なく、また、鮮やかな色の花もないのではないかと思っている人は多いかもしれません。確かに、冬は日照時間が短くなりますから、植物はたくさんの陽を浴びることができませんし、日本の冬は乾燥していますから、一般的な花は枯れやすいと言われています。
しかし、冬の厳しい寒さや乾燥にも耐えられる冬の花は意外とたくさんあります。しかも、春や夏の花に負けない位の鮮やかな色や可愛らしい形の花もあります。
このような冬に咲く花は、寒さにも乾燥にも強いので、花を育て慣れていない初心者でも、枯らしてしまうリスクがとても少ないのです。sそこで今日は初心者でも育てやすい、おすすめの冬の花と育て方のポイントについてお伝えします。ではご覧ください。
寒さに強いシクラメン
シクラメンの花は、開花時期が10月から5月頃までです。寒さに強いため、冬の間中もずっと花が枯れることなく咲き続けるのです。見た目は、ピンクや黄色、赤など鮮やかな色があるので、好みの色を選んで苗を買いましょう。
【 冬の花シクラメンは、寒さに強い 】
・ 驚くことに雪やあられに降られても、多少の量なら絶えられるので外に置きっぱなしでも安心です。
お歳暮の贈答用にも用いられる冬の花、シクラメン。寒さには強いシクラメンですが、人の住む温度では、少し温かすぎる傾向があります。家に飾るなら、玄関に置いて暖房の風が直接当たらないように、配慮してあげてください。
植え替えの手間がない、アリッサム
ガーデニング初心者の人にとって難しいのが、花が成長する過程で植え替えの手入れをする事です。
【 冬の花アリッサムは、植え替えがいらない 】
・ 冬の花アリッサムは草丈が10センチ程と小さく、大きくならないため植え替えなどの手入れが必要ないのです。
しかもアッサムは冬の花なのですが、開花時期である秋から梅雨入りするまでの時期は、小ぶりで可愛らしい花がたくさん咲きます。ガーデニングをしたいけど、日頃の手入れは面倒くさいと思う初心者さんにはおすすめの花です。
乾燥に強い冬の花、カランコエ
冬の花を育てる時には、寒さに絶えられるかどうかばかりが気になりがちですが、実は乾燥に強い花かどうかも、重要なポイントになります。人間が冬の時期に乾燥して、肌が荒れたりカサつくのと同じで、花も乾燥に弱い花は枯れてしまうのです。
【 乾燥に強い冬の花、カランコエ 】
・ カランコエは、サボテンなどと同じ多肉植物のため、乾燥には強い花です。多肉植物と言っても、大きくてかわいい花が咲きます。
大きさは30センチ以上と大ぶりなため、インパクトのある冬の花を育てたい人におすすめです。
冬を美しく彩るマーガレット
マーガレットの花は、とても美しい形でピンクや白など女性らしい清楚な色合いが特徴的です。一見すると、春の風に拭かれてしとやかに揺れているような印象ですが、実は冬を含む、10月から6月の期間に咲く、冬の花でもあるのです。
【 手入れが簡単な冬の花、マーガレット 】
・ マーガレットは、乾燥に強いので、土が乾燥しているくらいの方がいいと言われています。
むしろ、水はけが悪いと枯れてしまいますから、水やりは時々する程度でいいので、ずぼらさんでも楽ちんです。
害虫にも強い冬の花、パンジー
パンジーの花も冬に花を咲かせる冬の花です。パンジーの特徴は、冬の寒さに強いことと、害虫にも強いという事です。
【 害虫にも強く育てやすい冬の花、パンジー 】
・ 水やりや水はけ、日当たりの手入れなどをコマ目にしていないと、害虫に枯らされてしまう花もありますが、パンジーの花は生命力が強いので初心者でも育てやすいです。
花びらがひらひらとしているので、儚そうに見えますが、意外と強い花なのです。
屋外でも安心、クリサンセマム
クリサンセマムは、12月頃から開花するまさに冬の花です。クリサンセマムは、寒さに強いうえに、丈夫なので、屋外でも安心して育てることができます。
【 屋外でも丈夫に育つ冬の花、クリサンセマム 】
・ 前述した冬の花、シクラメンなどは、寒さには強いながら霜には弱い冬の花です。一方、こちらのクリサンセマムは、霜や冬の厳しい風に当たっても丈夫。枯れない冬の花として有名です。
また、草丈が15センチと小さく、根も比較的広域にはることがないので、集合住宅などでガーデニングスペースが狭い場合でも育てやすい花です。
キャベツのような愛嬌、ハボタン
珍しい形の花を育てたいという人におすすめの冬の花が、ハボタンです。ハボタンは、丸くてキャベツのように葉が幾重にも重なり合っている形をしていて、見た目だけでも楽しめます。
【 愛嬌のある冬の花、ハボタン 】
・ 育て方のポイントは、日当たりのいい場所を選んで置いてあげる事です。
日陰に負いてしまうと、水はけが悪くなって腐ってしまう可能性がありますので、置き場所だけ気をつければ、初心者でも育てやすい花です。
さて、開花時期が冬の時期と重なる冬の花は、寒さに強いという特徴があります。そのため、基本的に寒さ以外にも冷たい雨や雪が降っても簡単には枯れません。デリケートな花は、雨に降られただけで茎が折れたり花がダメに成ってしまいますが、冬の花は、耐久性があるのです。
また、冬の花の特徴の1つに乾燥に強いということがあります。花を育てる事が初心者の人は、毎日の水やりが意外と大きな負担になります。寝坊した日や時間がない日には水やりをついしそびれてしまうのです。しかし、冬の花は乾燥に強いため、水やりを多少サボっても枯れません。
花を育てようと思うと、春の花に目が行きがちですが、初心者の人には、寒さにも乾燥にも強くて手間がかからない冬の花がおすすめです。
まとめ
初心者さん向け!厳しい寒さに負けない冬の花とは
・鮮やかな色なのに寒さや雪にも耐えられるシクラメン
・手入れが簡単!こぶりでかわいい花が咲き誇るアリッサム
・乾燥に強いからコマ目な手入れが必要ないカランコエ
・水はけを良くしておくだけで手間いらずのマーガレット
・害虫にも負けない生命力で冬も乗り切るパンジー
・ガーデニングスペースが狭くても育てられるクリサンセマム
・個性的な見た目が楽しい寒さに強いハボタン