お花は育てたことがあるけれど、野菜栽培は場所も取りそうだし上手くいくのかな・・、そんな方々にぴったりな、育てやすい野菜を今日はご紹介します。もちろんお花や野菜が初めてという方でも大丈夫!
お花は目と香りで楽しみますが、野菜は育てたものを収穫し、食べる楽しみがありますよね。また植物が育っていく姿に日々触れると、その生命力に期待や驚きを発見でき、新たな楽しみにもなります。
では今からお庭がなくても、プランターや鉢で育てられる野菜とその栽培法をお伝えしますので、興味がわいた野菜をまず1つ育ててみましょう。ではご覧ください。
野菜栽培その1:ホウレンソウ
ホウレンソウは特に冬場には有り難い青物野菜。ビタミン類や鉄、カルシウムなどのミネラル分が多く、栄養たっぷり。小ぶりなので、畑や庭がなくてもプランターで充分育ちます。
寒さに当たると美味しさが増すので、種は秋、まきがお勧め。
虫は付きにくいですが、鳥に食べられて丸裸になったことがあり、場所によってはネットをかけた方が安全です。
・種まき・・3~5月、9、10月
・9月、10月頃に石灰で中和した土に、1㎝程の深さに種を蒔き、水をやる。
・数日後一斉に芽が出るので、発育の悪いものは抜いていき、最終的に株の間が5㎝以上にすると、育ちがよくなる。
・株から少し離れたところに化成肥料をまいて、栄養補給。葉が5枚位になったら追肥。
・約2か月後、株が太ってきたら収穫!株ごと抜いてもいいですが、一人暮らしで1度に数枚使う程度という方なら、 使う分だけ葉を取り、株を残しておくと、また葉が出てきます。
春まき(3~5月)もできますが、暖かくなるとトウダチするので注意。秋、冬それぞれに適した品種があります。
野菜栽培その2:ラディッシュ
ラディッシュは小さな赤カブで、見た目も可愛く、育てるのに場所を取らず、野菜作りの初めの一歩に最適です。生のままサラダに、おつゆやみそ汁にちょっと入れるだけで、彩りを添えてくれます。是非おためしを!
・種まき・・3~5月、9、10月位
・柔らかい土を石灰で中和。(土が柔らかいと形がよくなる)
・1列に筋蒔き。よく発芽するので、小さな鉢で育てるなら、いくつか指先で穴を作って1つずつ蒔いても大丈夫です。
・沢山発芽したら、間引いて発育がよくなるようにする。大きくなってきた時に、葉と葉が重ならない程度に。
・化成肥料をぱらぱら蒔く程度にあげる。
・根が2㎝位になったら収穫時。大きくなると割れたり固くなったりするので注意。
食べるのがもったいくらい可愛いですが、小さいながらも味わってあげてくださいね。
野菜栽培その3:ミニトマト
家庭菜園といえば、ミニトマトを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。秋になっても実がなり続け、長く楽しめます。サラダに彩りを与えてくれますし、見た目も可愛いですね。
・苗を植える時期・・気温が20~30度になったら(5月位)
・良い苗・・茎が太く、緑色の濃い本葉が7枚以上ついていて、葉と葉の間隔が狭い。つぼみがついていればなお良し!
・石灰で土を中和し、1週間前に深さ30㎝あたりに元肥を置く。プランターなら深いものを使う。
・ミニトマトはぐんぐん伸びるので、植え付けと同時に支柱を立てて、伸びてきたら茎がまっすぐになるように紐などで
支柱にとめる。・花が咲いたら、ゆすってあげると受粉しやすい。
・脇芽を時々摘んであげる。
・実がなり始めたら栄養がいるため、10日ごとに追肥。
実が赤く熟れたら食べ時です。毎日色付くのが楽しみですね。
野菜栽培その4:ニンジン
ニンジンはカロテンを多く含んでいるため、鮮やかなオレンジ色。油で調理するとカロテンの吸収がよくなり、お肌にいいそう。見た目がきれいでお料理が華やかになります。葉もパセリのような味がして美味しく食べられます。
・夏まきが育てやすい。
・石灰で土を中和しておく。
・種は1㎝間隔位に筋蒔き。光りが当たらないと発芽しないため、うっすら土をかける。水はたっぷりやる。
・発芽したら少しずつ間引く。最後10㎝間隔になるようにすると育ちが良い。
・だいたい直径が4,5㎝になったら収穫。
根が20㎝位になるので、プランターなら深めのものがいいです。
野菜栽培その4:ナス
ナスも色々な料理に使えて重宝する野菜ですね。水を沢山必要としますが、プランターでも気軽に育てられます。1本でも少々場所を取りますが、挑戦してみてはいかがでしょう。
・4~6月に苗を植える。気温が高い方が育つ。
・苗から育てるのが楽。茎が太く、本葉濃く7枚以上ついているもの、葉の間隔が短いものがお勧め。
・土を石灰で中和しておき、風で苗が倒れないよう支柱を立て、茎をとめる。
・苗は浅めに植えつける。60㎝間隔。プランターなら深めのものに1,2本。
・花が咲き始めたころ、元気な枝を3,4本残し、切り戻す。実がなってきたら追肥。
収穫ピークが過ぎても、切り戻して新しい枝を伸ばすと、秋ナスが楽しめます。くれぐれも水を絶やさないように!
野菜栽培その5:ジャガイモ
ジャガイモは小学校で育てた経験のある方も多いでしょう。一株でいくつも収穫でき、わくわくします。花も可愛いですよ。
・3~5月、8~9月苗の植え付け。種イモは園芸店などでウイルスにかかっていないものを。植える3,4、日前に芽が2~4個になるように切り分け、切り口を乾かしておく。切り口を下にし、7㎝の深さに植える。
・土を中和しておき、深さ10センチくらいのところに元肥を入れ、60㎝間隔で植える。
プランターなら深めのものに1,2本。・10センチ位芽が伸びてきたところで、1番元気な枝を残し、あとは抜く。追肥。
・花が咲いたらまた追肥。
葉や茎が半分枯れたら収穫です。堀上げたら日陰において下さい。お好みのお料理でお楽しみを!
野菜栽培その6:シュンギク
シュンギクは独特の香りを持っています。苦手な方もいるかもしれませんが、柔らかい葉は生でサラダにしても食べられ、育ちすぎたものはそのままにしておくと、春に可愛い黄色の花を咲かせます。収穫しきれなかったら、お花も楽しんでみて下さい。
・種まき・・4、5月、9月頃。
・土を中和しておき、浅目に1㎝間隔で種まき。
・発芽したら3㎝間隔に間引き。最終的に、15~10㎝間隔に。時々追肥を。
・気温が5度以下になると生育が鈍るので、ビニールをかけるなど対策を。
・草丈が20~30㎝になったら葉を摘み取るか、地面から4,5㎝残して切り、収穫。
次々に新芽が出てくるので、長く収穫できます。フレッシュな香りをお楽しみ下さい。
野菜栽培その7:オクラ
オクラは地味な野菜ですが、育ててびっくり、花がなんとも美しいのです。クリームイエローのハイビスカスのような花。ついつい切り花にして飾りたくなりますが・・。あの花からこの野菜が??というギャップもお楽しみ頂けます。
・苗から育てるのが簡単。ポットに2、3本芽が出ていますが、分けないで一緒に植えつけることがコツ。
・草丈が高くなるので、プランターなら60㎝の深さを目安に用意。多湿を嫌うので、土を入れる前に鉢底石などを敷いて、水はけをよくする。
・植え付け時は、根を傷めないように、根を崩さずに。株間は25~40㎝。
・30㎝位になったら支柱を立てる。2週間に一度追肥。
実が6、7㎝位になったら収穫です。育ちが早いので、柔らかいうちに収穫を!
さて、野菜といっても花も楽しめるものもありますし、何より育っていくのを日々見られるのが楽しいものです。生きるためにまっすぐ生きている植物たちを見ていると、その生命力から元気をもらえますよ。是非気軽に挑戦してみて下さいね。
まとめ
野菜栽培を初めてする人にお勧めの野菜
・冬場はホウレンソウで栄養たっぷり青物野菜
・見た目も可愛いラディッシュで、ちょっとおしゃれに
・夏から秋まで収穫、重宝なミニトマト
・葉も根も食べよう、ニンジン
・ごろごろ収穫、楽しいジャガイモ
・香りと花も楽しむシュンギク
・美しい花と実のギャップを楽しむオクラ