百合の花を上手に咲かせるコツ

百合の花が綺麗に咲いているイメージ
百合の花は花の大きさから花の色、模様までバリエーションが豊かですが、どの種類の百合の花も目を引く美しさを持っていますよね。中には切り花に出来る品種もありますから、百合の花を育てるなら上手に咲かせて家の中でもその美しさをいつでも堪能したいものです。

ヤマユリやササユリのように栽培が難しい品種もありますが、テッポウユリやスカシユリ、カサブランカなど、庭やベランダでよく見かけるような品種は育てやすく、流通量も多いためホームセンターや園芸店で簡単に球根を手に入れることが出来ます。

植え付け時期には色々な種類の百合の球根が安価で出回りますから百合の栽培が初めてでも挑戦しやすいので、気に入った品種を育ててみてください。そこで今回は百合の花を上手に咲かせるコツについてお伝えします。

球根の植え付け方に注意しよう

百合は球根の上部と下部にそれぞれ役割の違う根を張ります。特に、球根の上部から伸びた茎から出る上根は水分や養分を吸収するための根なので、より多くの根を伸ばせるよう球根を深く植えることが重要です。球根の下部から伸びる根は百合を支えるための横に広がる根ですから、球根の上部ほどスペースを確保しなくても大丈夫。

それを踏まえて立派な百合の花を咲かせるために、球根の植え付けは深鉢を用意して土の表面から最低球根1つ分は深い場所に植えるようにして下さい。庭植えなどで幾つも球根を植える場合は球根の3個分の間隔を空けて植え付けます。この植え付け方を守るだけで、育ち方に違いが出るので良い百合の花が付きやすくなりますよ。

 

品種に合った置き場所を選ぶ

百合は日当たりの良い場所を好む品種と、明るい半日陰を好む品種があり、それぞれの品種に合った置き場所を選ぶことで綺麗な百合の花を咲かせることが出来ます。スカシユリやテッポウユリ、オニユリ、ヒメユリのように葉の細い百合は日当たりの良い場所で、オリエンタル・ハイブリッドリリーやヒメサユリのような広い葉を持つ百合は半日陰に置いて育てましょう。

また、病気や虫による被害を防ぐために水はけの良い土に植え、風通しが良い場所に置くことも大切です。鉢植えで育てる場合は、梅雨の時期は長期間雨に当たらない場所へ、梅雨明け以降は夏の強い直射日光に当たらない場所に移動します。

 

百合の病気を防ごう

せっかく美しい百合の花を咲かせようにも病気になって枯れてしまっては元も子もありませんから、病気や害虫対策はしっかり行っておきましょう。百合はウイルス病や球根腐敗病にかかりやすいので、予防の為に植え付け前に球根の消毒をしておくことをおすすめします。

百合の球根を購入する際に、腐敗していなくて球根の鱗片が乾燥していないもの、出来れば球根の下から根が良く伸びている良い球根を選ぶのも病気の発病の確率を減らして百合の花を咲かせるためのポイントの一つです。

雨による泥の跳ね返りが葉に付いて発病する葉枯れ病の予防にはマルチングが効果的。更に、百合に付きやすいアブラムシの予防をすることでアブラムシが媒介するウイルス病の予防に繋がりますから、植え付け時にアブラムシに効く薬剤を撒いておくか、アブラムシが付きやすい茎が伸びだすタイミングで薬剤を散布して対策して下さい。

 

肥料を与えて綺麗な花を咲かせる

百合の花は肥料を与えなくても咲きますが、より綺麗な百合の花を咲かせる為に肥料は必須。特に、2年目以降の百合には与えておいた方が花が咲きやすくなります。肥料を与えるタイミングは植え付け時に元肥を与えるか元肥入りの培養土を使用し、新芽が出た後の生育期間中は2週間に1度を目安に液体肥料を与えて。

 

毎年立派な花を咲かせるために

百合はきちんと花後の手入れと管理をしておけば翌年も花を咲かせてくれる植物です。2年目以降も百合の花を咲かせる為には花後にしっかり球根に養分を蓄えてあげる必要があります。

花後の手入れで重要なポイントは花が萎んだら種が出来ないように早めに摘み取ることと、花が咲き終わったらお礼肥を与えることです。また、立派な百合の花を咲かせたいなら出来るだけ切り花にはせず、自然と枯れるまで茎と葉を残して養分を蓄えさせましょう。

 

このように、百合自体が初心者にも育てやすい植物なので百合の花を咲かせる為のポイントに難しい作業や手間のかかる手入れがないことがわかりました。百合の栽培を始めるなら百合の球根の購入時にふっくらとしていて重みのある、異常のない球根を選ぶことがトラブルなく百合の花を咲かせる為の第一歩。

どれも一緒と思わずしっかり吟味して良い球根を選んで下さい。球根を持ち帰った後は消毒も忘れないように気をつけましょう。そして百合の球根の植え付け方は他の球根植物とは違うので、間違えないように今回お伝えした植え付け方をしっかり覚えて、出来るだけ深く植えるようにしましょう。

植え付け後は病害虫予防の為のマルチングや薬剤での対策もしておくと安心です。一度百合の花の咲かせ方のコツを覚えれば翌年以降はもっと楽に栽培して開花させることが可能ですから今回お伝えしたコツを踏まえて百合の栽培にチャレンジしてみて下さいね。


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