漬け物や酢の物がさっぱり美味しい、きゅうりの栽培法を覚えて、自宅で気軽に育てる事が出来たら、嬉しいですよね。カリッとした歯ごたえが美味しいきゅうりは、採れたてを楽しめる家庭菜園で育てるのに、ピッタリの野菜であると感じるのではないでしょうか。
食卓に登場する事が多い、きゅうりの栽培の仕方を覚えてしまえば、新鮮なまま採れるだけでなく、一度に大量に収穫出来る為、お得感もありそうですよね。
そこで今回は、家庭菜園初心者の方でも、簡単に実践できる、1番簡単なきゅうりの栽培法について、お伝えします。野菜好きの方はもちろんの事、「きゅうりってどんな風に育つのか、気になる!」という方も、ぜひチェックし、実際に試してみてください。
根を広く張る為、底の深い植木鉢かプランターを用意しよう
まずは、きゅうりの栽培に必要な物を用意しましょう。
・きゅうりの苗
・植木鉢またはプランター
・用土
・支柱
初めてきゅうりを栽培するのであれば、ホームセンターや園芸店で売っている苗を購入すると、育てやすく、収穫までたどり着ける可能性も高いです。
きゅうりの栽培には、植木鉢とプランター、どちらを使用しても構いませんが、きゅうりは根を広く張りますので、大きめの物を用意する必要があります。植木鉢であれば、10号から12号ほどが適しており、プランターであれば、60㎝サイズで、底が深い物が理想的です。
用土は、市販の野菜用の培養土を使用して問題ありませんので、すぐに栽培を始められそうですよね!夏の台風シーズンにもきゅうりの栽培をする為、強風対策の支柱立ての作業用に、長さ180㎝程の物が3本あると安心です。
土が乾燥しないように水を与え、強風対策として支柱立てをしておこう
きゅうりの苗は、5月に植えましょう。きゅうりを植えて栽培をスタートする流れは、以下の通りです。
1. プランターまたは植木鉢の、淵から3㎝程の高さまで、用土を入れる。
2. 根鉢より少し大きめの植穴を掘る。
3. きゅうりの苗をポットから取り出し、根を軽くほぐしてから、植穴に植える。
4. 株元に土を被せ、定着させる。
きゅうりをプランターに数株植えたい場合は、株間を40㎝程空けて植えるようにしましょう。水やりのペースは、土が乾いたら与える程度で問題ありませんが、夏場は乾燥する為、朝と夕方に水やりをすると良いでしょう。
成長のサポートとして、2週間に1度、固形肥料もしくは液体肥料を与える事も、きゅうりを美味しく栽培する秘訣となりますので、パッケージに書かれた用量通りの量を与えてください。
苗を植えたら、強風対策用の支柱立ても同時に行いましょう。3本の支柱を三角形で囲むようにしてセッティングしてください。成長して、ツルが30㎝程伸びてきたら、支柱に絡ませてあげましょう。
うどんこ病やウリハムシなどの、病害虫対策をしておこう
病害虫の対策も、きゅうりの栽培において大切です。きゅうりは6月から7月に、うどんこ病にかかりやすく、葉に白い斑点が付く現象が起こる可能性があります。その斑点が、葉の光合成を妨げる為、成長をストップさせ、きゅうりの収穫量を減らしてしまう危険性がありますので、発見したらすぐに葉を取り除きましょう。
また、きゅうりは、ウリハムシという害虫の被害に遭いやすい植物です。ウリハムシは、きゅうりの葉を食べつくしてしまい、成長を妨げてしまいますので、発見したらすぐに駆除する事が大切です。
「自分で作ったきゅうりを食べたいと思っているから、薬剤はあまり使いたくないな…」と考えている場合は、あらかじめ防虫用のシートを張り、苗を守る事が大切です。
最初の実はカットし、20㎝ほどの実を付けるようになってから収穫しよう
きゅうりを順調に栽培出来ていれば、植え付けから一ヵ月ほどで、黄色い花が咲きます。最初の果実が成り、8㎝程の大きさになったら、必ず収穫する事がポイントです。
この実は、まだ株の生長途中に出来た物ですので、カットしないと全体の養分が実に集中し、それ以上きゅうりが成長しなくなってしまいます。きゅうりの収穫量を増やす為には、最初に出来た実は取り除きましょう。
きゅうりの苗が成長し、20㎝ほどの実を付けるようになったら、いよいよ収穫が可能になります。きゅうりはその後もどんどんと大きくなりますが、あまり放置してしまうと、鮮度が落ちたり、株を弱らせる原因となってしまいますので、ベストタイミングを見計らって収穫しましょう。
今回は、家庭菜園初心者の方でも、簡単に実践できる、1番簡単なきゅうりの栽培法について、お伝えしました。
きゅうりは、底の深い物であれば、プランターでも植木鉢でも栽培が可能で、用土も市販の野菜用の物を使用出来ますので、用意する物が少なく、気軽に家庭菜園を始める事が出来そうですよね。
きゅうりの栽培において大切な事は、強風対策として支柱立てをしたり、病害虫の被害を予防する事です。夏の時期を迎えると、土が乾燥しやすくなりますので、水を切らさないように管理する事も、きゅうりの栽培のコツです。
今回の記事を読み、「きゅうりってこんなに簡単に栽培出来るんだ、やってみたい!」と感じたら、ぜひお伝えした育て方を実践し、家庭菜園をスタートしてみてください。