甘酸っぱい味と、柔らかい食感が美味しいキウイの育て方をマスターして、自宅で実を収穫する事が出来たら嬉しいですよね。キウイは元々中国原産の果物で、実の色は緑に限らず、品種によって黄色や赤いものもあります。
キウイは「雌雄異株」という性質がある植物なので、実を付ける為には、雌木と雄木の2本を同時に植えて育てる必要があります。「なんだかキウイの育て方って難しそう…」と感じるかもしれませんが、正しいキウイの育て方のポイントを押さえておけば、家庭菜園初心者の方でも大丈夫です!
そこで今回は、美味しい実がなるキウイの育て方についてお伝えします。「キウイってどうやって育つのか気になる!」という方も、ぜひご覧ください。
雄株と雌株、2本の苗を用意しよう
まずは、キウイの育て方において必要な物を用意しましょう。
・キウイの苗(雄株と雌株)
・植木鉢またはプランター
・鉢底石
・用土
・支柱
キウイを育てて実を付けたい場合は、雄雌の株を2本用意する必要があります。受粉する雌株は、果実の味や収穫時期を調べた上で買うと良いでしょう。推奨されている雄雌の品種は、以下の通りです。
・ヘイワード×トムリ
・孫悟空×センセーション・アップル
・紅妃×早雄
上記の組み合わせは相性がよく、初心者の方でも収穫に辿り着きやすい為、「どう組み合わせたらいいのか分からない…」とお困りの方は参考にしてみてください。
日当たりの良い場所に置き、支柱立てをしよう
キウイの苗は、10月から12月に植えましょう。キウイの育て方は、以下の通りです。
1. 植木鉢またはプランターに、鉢底石を入れる。
2. 容器の半分くらいの高さまで、土を入れる。
3. キウイの苗を植える。雄株と雌株の距離は3m以上離れている事が望ましい。
4. 土に植え、馴染ませる。
キウイの育て方は、日当たりの良い場所に置き、水は土の表面が乾いた時に与えて管理する事が、美味しい実を付けるためのポイントとなります。
キウイの育て方において、支柱立ての作業も重要です。方法としては、長さ2mの支柱を芽の近くに立て、苗が真っ直ぐになるように誘引します。キウイは成長しながらつるを伸ばしていきますので、そのつるを支柱に絡ませる事で、丈夫に育てる事が出来ます。
病害虫対策は早期に行い、成長を助けよう
病害虫対策も、キウイの育て方における大切な作業です。キウイは「かいよう病」という病気の被害にかかりやすい植物で、発芽の直前に発生する為、美味しい実を付けたい方にとっては必ず対策が必要です。
かいよう病は、ウイルスが植物の傷口から侵入して伝染する事で被害をもたらしますので、対策法としては枝に傷をつけないように注意して管理する事が大切です。枝の切り口に殺菌剤を塗っておけば、病気の被害を防ぐ事が出来ます。
また、キウイはカメムシやコガネムシの被害に遭いやすい植物です。見つけ次第捕殺するか、防虫ネットを張るなどして対策をしましょう。
開花後は人工受粉や剪定をして、収穫の時期を待とう
キウイの花が開花したら、人工受粉によって実をつけるサポートをしましょう。方法としては、雄花を直接雌花にくっつけるか、筆などを使って雄花の花粉を雌花にこすりつけます。
受粉が上手く行き、1か月ほど経ったら、枝1本につき4〜5個の実を残し、他の実は全て取り除きましょう。また、1月または2月になったら、果実がついたつるに3つほど芽を残して先から切り詰める剪定作業をして、その後の収穫を増やすサポートをする事も、キウイの育て方におけるポイントです。
収穫後は追熟させ、美味しく保存しよう
キウイの育て方をマスターして、収穫に至ったら、正しい方法で保存をしましょう。キウイは収穫後すぐに食べられる状態では無い為、追熟をさせる必要があります。追熟の方法は、以下の通りです。
1. ビニール袋にキウイと、リンゴまたはバナナを入れる。
(キウイ5個に対して、リンゴ1個のバランスが理想)
2. ビニール袋の口を縛り、常温で10日置いておく。
3. 実を軽く触り、柔らかくなっていたら、キウイを冷蔵庫で冷やして保管する。
リンゴやバナナが出すエチレンという植物ホルモンが、果物の追熟を早める効果があります。この方法は、スーパーで買ってきたキウイを美味しく追熟させたい場合にも使えるテクニックです。
今回は、美味しい実がなるキウイの育て方についてお伝えしました。記事を読み、「キウイって自宅でも育てられるんだ!」と驚いたのではないでしょうか。キウイの育て方のポイントとしては、雄株と雌株の2本の苗を育てる必要がある事と、収穫後は追熟をする事によって美味しく食べられるという点です。
また、キウイは支柱立てや剪定作業、病害虫対策など、成長に合わせていくつかのサポートを必要とします。一見手間がかかりそうに感じますが、キウイは必要に応じたお手入れをすれば、翌年も収穫をする事が可能ですので、ぜひ大切にして長く育ててあげましょう。
今回の記事を読み、「私もキウイを育ててみたくなった!」と感じたら、ぜひ気になる品種を組み合わせ、栄養満点で美味しいキウイを収穫してみてください。