アロマテラピーを生活に応用することは、実は決して難しいことではありません。むしろ植物の持つ効能を、積極的に様々なことに取り入れ、あなたの日々をより豊かなものにして頂きたいと思います。ここでは「ラベンダー」のオイルの効能を取り上げ、それを生活の様々な場面で応用するアイディアをご紹介します。
それに先立ちまして、必ず守って頂きたい注意点をお知らせします。オイルは必ず「精油(エッセンシャルオイル)」の記載があり、100%天然由来であるものを使用して下さい。「アロマオイル」として市場に出回っているものには合成香料のものもありますが、これらには効能がないばかりでなく、誤って用いると思わぬ健康被害をもたらすことがあります。
そのため、オイルはなるべくアロマテラピーの専門店で購入することをおすすめいたします。それでは、7つのアイディアをお楽しみください!
アロマオイル効能一覧を使った、
快適な暮らし7例
香りで芳香浴
ラベンダーの精油には、心身にかかわるもの→鎮静・鎮痛・催眠・抗うつ/抗炎症・皮膚細胞活性などその他→抗菌・抗真菌(カビ)・抗ウイルスなどの各作用があり「万能の精油」と呼ばれています。これらを最も利用しやすい方法として「芳香浴」が挙げられます。「芳香浴とは何のことだろう?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、「精油の香りを拡散して楽しむ」、つまり香りを楽しむことです。
その方法には特に器具は必要ありません。例えば、ティッシュや化粧用コットンに1~2滴落として、デスクの上などに置いて香りを楽しみます。また、熱い湯を張ったマグカップに1~2滴落として、蒸気とともに香りを広げることもできます(やけどに注意)。ラベンダーの鎮静作用で、ゆったりとリラックスすることができます。また、空気を浄化してくれるはたらきもあります。
かんたんサシェを作ろう
「サシェ」とは、「香り袋」のこと。通常はポプリを中身に用いることが多いものですが、簡単に精油を用いて作ることも可能です。化粧用コットン、もしくはティッシュに精油を3~5滴落とし、あれば「お茶パック」でくるみます。それをかわいい紙ナプキンや、布などに包んで出来上がり。
衣類の引き出しの中に入れて、移り香を楽しむのも良いですし、レターセットなどのペーパーアイテムと一緒にふた付きの箱に入れ「香りのペーパーアイテム」に仕立てるのも楽しいですよ。ラベンダーのリラックス効果が、心にくつろぎを与えてくれることでしょう。
良い香りの抗菌スプレーを作ろう
ラベンダーの精油は、抗菌作用にすぐれています。その効能を生かして、良い香りの抗菌スプレーを作ってみませんか?材料は精油の他に、50mlのスプレー瓶(遮光タイプのガラス瓶)、無水エタノールと精製水(どちらも薬局で購入できます)。
まず、無水エタノール5mlを計って瓶に注ぎ、そこに精油を5~10滴落とし、ふたをしっかり閉めて振り混ぜて溶かします。そこに精製水45mlを注いで、もう一度ふたを閉め、よく振って出来上がりです。使用の際も、よく振ってからスプレーするようにして下さい。気になるところにスプレーしたり、エアーフレッシュナーとしても用いることが出来ます。
足浴や半身浴に
精油は足浴や半身浴などの「部分浴」にも応用できます。足浴の場合は、バケツ等に熱めのお湯(やけどのない温度で)を張り、精油を2~3滴ほど落とし、よくかき混ぜてから足をつけます。ラベンダーの鎮静作用でゆったり、そして抗菌作用・抗真菌作用が足を清潔にしてくれます。風邪などで、入浴ができない時などにもおすすめです。
また、半身浴の場合は浴槽にみぞおちまでつかる程度のお湯を張ってから、同じく精油を3滴ほど落とし、かき混ぜてから浸かります。心身の緊張をほぐしたいときなどにいかがでしょうか。
除菌作用を掃除に応用する
除菌作用のあるラベンダーの精油ですから、大いに日頃の家事にも取り入れたいものですね。まずは掃除の時の、簡単な応用の方法をご紹介します。
・拭き掃除の際、バケツの水に精油を2~3滴落として用いる。床や畳がスッキリしますよ。
・あらかじめ精油を落としたティッシュを細かくちぎり、掃除機に吸わせる。
排気口から出る空気が浄化され、吸い取られたホコリやゴミの中のダニを弱らせることが出来ます。
・重曹100gに対し、精油を20滴ほど落とし、よく混ぜてナチュラルクレンザーに。
実用的であるばかりか、香りもナチュラルで、安心して使用できます。
<strong除菌作用を洗濯に応用する
柔軟剤を入れるポケットに、水少々とラベンダーの精油を3滴ほど落として、普通に洗濯します。除菌とにおい消しに大きな効果がありますよ。また、洗濯物を部屋干しするときに、先の項目でご紹介した「抗菌スプレー」を衣類に吹き付けてから乾かすと、イヤな匂いを防ぐことが出来ます。
ただし、精油に色がついていると洗濯物にもかすかについてしまうことがあるので、心配な方は衣類の目立たないところで試されてから、取り入れると良いでしょう。
やけどや虫刺されに
ラベンダーの抗炎症作用や皮膚細胞活性作用を取り入れた方法です。ラベンダーの精油を1滴綿棒にとり、やけどや虫刺されの箇所にそっと塗ります。痛みやかゆみを抑え、傷の治りも早くなります。
もちろん人によっては合わない方もいらっしゃいますので、異常を感じたらすぐ洗い流すようにして下さい。また、原液を肌に用いても良いとされるのはこのラベンダーと「ティートリー」のみとされています。他の精油では決して行わないようにしてくださいね。
いかがでしょうか。このように、アロマテラピーに用いられるオイル=精油には、たくさんの効能があります。今回はラベンダーを例にご説明しましたが、原材料が変われば効能も変わり、様々な目的に用いることが出来ます。
一瓶の精油を植物から取り出すのには大変な手間がかかり、それだけ有効成分も凝縮されているのです。ぜひ植物のめぐみを、あなたの生活に役立ててくださいね。
まとめ
アロマオイル効能一覧を使った、快適な暮らし7例
・香りで芳香浴
・かんたんサシェを作ろう
・良い香りの抗菌スプレーを作ろう
・足浴や半身浴に
・除菌作用を掃除に応用する
・除菌作用を洗濯に応用する
・やけどや虫刺されに