レモンバームを家庭で気軽に育てて、日々の食卓のスパイスとして、健康的な自然療法として、思い切り活用してみませんか?植物を育てたことがない人でも、比較的簡単に挑戦できる香りの強いハーブが、レモンバームです。
多くの育てやすいハーブのなかでも、特にレモンバームは繁殖力が強いことで有名です。
寒さにも強く越冬も可能で、日当たりもさほど必要のない半日陰で育てるタイプのレモンバームは、キッチン栽培として手軽に育て始めが出来ます。シソ科のレモンに似た爽やかな香りが、フレッシュハーブティーやスムージーとして愛されて来ました。
もちろんそれだけではなく、魚のムニエルやピザなどの料理にも使えます!
今回は「虫が苦手、手間隙が心配!土汚れがイヤ!」な初めてさんがレモンバームを育てるポイントを、効能や使い方と共にお伝えします。
レモンバームをお家で☆
初めての安心!育て方7つの手順
レモンバームの効能を使いこなす!
レモンバームと言えば、抗うつ作用が有名です。病院へ行かないまでも、プチうつ状態にあるのなら、診察を受ける前にぜひ試していただきたいのが、レモンバームです。さらに「長寿のハーブ」としても有名!レモンバーム自体が人間より長く生きる、とも言われます。
【 レモンバームの効能 】
★ 抗うつ作用
・ その昔は薬草を施す人々が、うつ症状に処方したハーブです。
★ 強壮作用
・ 特に「子宮の強壮作用」は上記の抗うつ作用との相乗効果で、更年期障害やPMSと言った、女性の「血の道症(ホルモンバランスの乱れ)」にも役立ちます。
その他にも血圧を下げる効能や、風邪予防、気管支炎や喘息にも役立つと言われる、民間療法としても扱えるハーブです。
レモンバームの育て始め
初心者ならばレモンバームは苗から始めると安心です。一度植えてしまえば翌年も楽しめる多年草ですし、寒さにも強く-5℃まで耐えられるので、年越しも期待出来ます。
【 レモンバームを育てる土 】
★ 一般的には「培養土」を使いますが、ガーデニング初心者ならば「カルセラ」がおすすめです。
初心者の悩みが「虫対策」特に室内やベランダなどで育てるなら、虫や土汚れに悩まされることなく、レモンバームに適した適度な湿り気を帯びた、保水性のある環境を保つことが出来ます。
レモンバームの置き場所
レモンバームは放置状態でも育つ強い植物。けれども多少の湿り気があることが好ましく、特に風通しには気を使いたいハーブです。どんどん増えていくのがレモンバームの特徴ですので、定期的に間引きや摘芯などをして、鉢内の風通しを良くします。
【 レモンバームの置き場所 】
★ 日当たり良好よりも、「半日陰」くらいが最適!
・ 半日陰を好む特徴が、特にベランダ栽培や室内のキッチン栽培に適した理由でもあります。
寒さには強いですが-5℃を超える寒さや、土が凍らないように、あまり寒い環境ならば室内に入れたり、雨にさらされないような気遣いがあれば、尚安心です。
水やりと肥料の施し方
レモンバームの繁殖力は驚くものがありますが、だからこそどんどん成長していくために、水やりを欠かさないこと、そして肥料を細やかに施して、栄養のある土を保つことが必要です。とは言え丈夫なことは確かです。
【 レモンバームの水遣りと肥料 】
★ 水切れをおこさないように、乾燥していたらたっぷりと。
・ 時々薄めた肥料を水の変わりにあげながら、様子を見て育てて下さい。水や肥料が足りなくなったサインは「葉の黄色い変色」です。
レモンバームを収穫する
多年草のレモンバーム、何度もお伝えしているように、その繁殖力は目を見張るものがあります。あまり上手に活用できていないと、ついつい放置しがちですが、適度に収穫をしないと、反対に埋もれてしまうほどに生い茂ります!
【 レモンバームの収穫 】
★ 摘芯の要領で、わき芽を残して少し上を切り取ります。
・ 収穫の目安は「25cm前後まで大きくなったら」。わき芽を残すことで今後も収穫を楽しむことが出来ます。
ほぼ放置状態でどんどん育つのですが、もしも増やしたかったら挿し木も出来ます。カルセラの土ならば、数枚(5枚程度)の切り取った葉の先を挿すだけで、簡単です!
レモンバームを保存する
レモンバームがたくさん収穫出来たら、最後まで使いこなせるように、乾燥させて保存させると便利です。
【 レモンバームを乾燥保存する 】
① 風通しの良い場所に吊るして乾燥
・ 従来のドライフラワーの作り方と同じです。1週間も経てば乾燥します。
② 電子レンジを利用して乾燥
・ 水洗いしたレモンバームをキッチンペーパーで拭いた後、並べて加熱しても乾燥します。
電子レンジで加熱乾燥するなら、始めは600wで2分加熱した後、200wを30秒、様子を見ながら繰り返します。
レモンバームを簡単活用
レモンバームはその都度、料理に使う度に気軽に摘んで収穫する人も多いです。フレッシュレモンバームは香りの強い数日中に使い切る程度に収穫すると、より香りが楽しめます。
① レモンバームのハーブバター
★ 作り方は簡単!フレッシュレモンバームを細かく刻んで、バターに混ぜるだけ!
② レモンバームと蜂蜜のドレッシング
★ オリーブオイル(大さじ2)、酢(大さじ2)、はちみつ(小さじ2)に、刻んだレモンバームと塩、お好みでブラックペッパーやパプリカを適量混ぜるだけで出来ちゃいます。
他にももちろん、レモンバームティーやレモネード(ジュース)、魚のムニエルにも、様ざまな料理に手軽に使うことが出来ます!
初めてさんでも手軽に育てられる、レモンバームの育て方のポイントと、保存方法や活用術はいかがでしたでしょうか。本文中でもお伝えしましたが、「虫が嫌い!土汚れが気になる!」と言う全くの初めてさんなら、キレイに取り扱いが出来る「カルセラ」がおすすめです。
レモンバームは爽やかで美味しいだけではなく、冒頭でお伝えしたように、体の健康にも様ざまな効能を持っています。花粉症や鼻詰まりにもおすすめで、疲労回復にも一役買ってくれるので、ぜひ毎日でも愛飲したいハーブです。
花粉症には水200mlに対して砂糖大さじ7杯と、レモンバームの葉10g程度を混ぜた、「レモンバームシロップ」が便利です。全ての材料を鍋に入れて沸騰させ、10分弱煮出してから、レモンバームをこすだけ。案外簡単です。
本記事を参考に、レモンバームを気軽に育てて自然療法もハーブスパイスも、楽しんで下さい!
まとめ
レモンバームを家庭内で育てて、上手に活用する方法
・レモンバームは抗うつ作用や強壮作用、気管支炎にも効果を発揮!
・初心者なら苗から始めて。虫嫌いなら「カルセラ」がおすすめ
・レモンバームの置き場所は「半日陰」で風通しを良くする
・25cmくらいまで大きくなったら、わき芽を残して切り取り収穫
・丈夫なレモンバームですが、水やりと肥料はこまめに
・レモンバームはドライフラワーの要領で乾燥保存!電子レンジも
・レモンバームのハーブバターや、蜂蜜のドレッシングで食卓に!