ジャスミンの育て方と聞いても、「家庭で育てられるのかな?」と不安になりますよね。けれどもハゴロモジャスミンなど、はじめに品種を選べば鉢植えでも育てられるのです。
白い星型にひらく花びらが可愛らしく、観賞用としても人気の高いジャスミンの花。それだけではなく、アロマオイルや香水の原料として用いられることもあります。
その重要の高さから世界各地で栽培されていますが、天然のジャスミンの香りを嗅いだことが無い人は、意外と多いのです!
ジャスミンの魅力はその香り。フローラルな香りは、あなたの心を癒してくれること間違いなしです。そこで今回は、そんな香りをいつでも楽しめる、手軽な鉢植えでのジャスミンの育て方をお伝えします。
本記事のジャスミンの育て方を参考に、可愛い花とフローラルな香りを、ご自宅で楽しんで下さい。
ジャスミンの育て方、ステップ1:環境づくり
アロマやハーブティーとして、身近に感じる方も多いジャスミン。そのフローラルでエキゾチックな香りは有名!心も体もリラックスする効果が期待できます。
香りの人気度とは反対に、意外とジャスミンの花自体は、あまり知らないと言う人が多いのですが、ジャスミンは南国が原産の、暑さに強く寒さに弱い植物です。
【 ジャスミンの花 】
★ ジャスミンは、1つのつるの先端に30から40の蕾をつけ、それが開花したときには、重なり合って次々と咲いていきます。
・ 香りだけではなく、見た目にも華やかな雰囲気を作り出してくれます。
旬の時期には、その甘い香りがとても心地よく、風に乗って香ってくるので、一瞬でも心が和みます。
【 ジャスミンの育て方:環境づくり 】
★ ジャスミンは日当たりが良く、水はけのよい場所を好みます。
・ ジャスミンを鉢植えで育てる場合も、同じように日当たりが良い場所を選んで育てる必要があります。
耐寒性もありますが、霜に弱いので、晩秋から冬にかけては室内の窓辺へ移動してあげて下さい。ただし、関西九州方面で冬場も0℃以下にならない場所では屋外で育てても大丈夫です。
ジャスミンの育て方、ステップ2:必須道具
では、ジャスミンの育て方の事始め、揃える道具を説明します。
園芸や菜園経験者なら持っているであろう道具ばかりですが、これから始める方々にとって揃えなければならない道具の基本的な目安となるかもしれません。
【 ジャスミンの育て方:揃える道具 】
・ 鉢植え
自分の好みで買い付けます。ただし、ジャスミンを買ってきたときのポットより一回り大きめのモノを準備してください。
・ 支柱
ジャスミンはつる性の植物ですから、つるを絡ませる為の棒が必要です。
・ 土
市販の培養土がおすすめです。100円ショップの培養土は直ぐに虫が湧くのでお勧めしません。
・ 液肥
定期的に与える肥料です。
・ 鉢底石
水はけをよくして、根腐れを防いでくれます。
・ 手袋
肌の弱い人用です。虫や葉でかぶれてしまうので、手放せません。
ジャスミンの育て方、ステップ3:種まきと植え替え
【 ジャスミンの育て方:種まき 】
★ ジャスミンは基本的に挿し木で増やしていく植物です。その為、市販されている苗も、挿し木で増やしたものになります。
ジャスミンを自分で育て、鉢を増やしたい場合には、挿し木で増やすことができます。
ジャスミンを植える時期は3月終わり~4月末位です。朝霜が降りなくなったころに植えていく、と考えて頂ければ間違いはありません。秋に植える場合は、9月末~10月末位がおすすめです。
【 ジャスミンの育て方:植え替え 】
★ 「鉢が小さくなった…。」とか、「可愛い鉢に植え替えたい…。」とか、理由は様々ですが、鉢植えに植えていても、定期的に植え替えをしてあげることは大切です。
と言っても、1年に1回程度ですが、植え替えをする際に気を付けてもらいたいポイントがあります。
【 植え替えのポイント 】
・ 土を崩さない
・ 根を崩さない
以上の2点です。
理由は、どちらも根を痛める原因となるからです。根が傷つくと生育が鈍くなったり、最悪の場合は枯れてしまう恐れもあります。せっかく育ててきた草花が枯れてしまうのは喪失感です。
★ 植え替えをする際は、以前の鉢植えより少し大きめのサイズを準備し、そこへ入れてから周囲に土を足すような形
での植え替えがおすすめです。
ジャスミンの育て方、ステップ4:ジャスミンの土
ジャスミンの育て方でのポイントのひとつは、水はけのよい土です。自分で作らなくても、ホームセンターや園芸店で売られている水はけのよい培養土などで充分です。
ですがもしも、自分で配合したいとお考えの方は以下を参考にして下さい。
【 ジャスミンの育て方:土の割合 】
・底石適量
・赤玉土6~7割
・腐葉土4~3割
この配分で配合すれば、簡単に培養土の出来上がりです。
ジャスミンの育て方、ステップ5:水やり
ジャスミンの育て方では、土が乾いたら水をしっかりと与えます。鉢底から水が出てくるくらいに与えると受け皿に水が溜まります。
たまった水は捨てるようにしてください。放っておくと、水が腐り、根に悪影響を与えかねません。水やりで気を付けたいポイントは水やりの時間です。
【 ジャスミンの育て方:水やりの時間 】
★ 必ず、朝か夕方に行う様にします。
・ 朝の水やりを忘れたからと言って、10時ころに水やりをすると、土に吸収されていった水が日光で温められお湯となり根を痛めます。
根がとてもデリケートなジャスミンの育て方では、気を付けていきたいポイントです。
ジャスミンの育て方、ステップ6:お手入れの仕方
日当たりの良い場所で育てますが、夏の盛りの炎天下の下で生育すると、葉焼けが起きてしまいます。
【 ジャスミンの育て方:直射日光 】
★ 直射日光には晒さず、半日は陰になるような場所や、日よけネットなどを工夫して守るようにします。
晩秋から冬にかけて寒冷地では、霜が降ります。寒さに弱いジャスミンが霜にあたると弱っていきますので、必ず室内での生育を行う様に心がけます。しかし、冬の悩みは優れない天気の方です。
冬の日照不足によりジャスミンの葉が黄色みがかってきてしまい、場合によっては落葉してしまう事もあります。
【 ジャスミンの育て方:落葉 】
★ しかし、温かくなる春の終わりころには、お日様もサンサンとさしてきますので、そんな日当たりの良い場所に置いておいてあげるだけで枯れて落ちた葉は復活してきます。
慌てずに、辛抱して、温かい季節を待ってください。
ジャスミンの育て方、ステップ7:コツと害虫対策
ジャスミンの育て方で知っておきたいポイントは、肥料が足りないと開花しない場合がある、と言う点です。蕾が茶色に変色し、枯れ落ちてしまうなどのトラブルに繋がっていきます。
【 ジャスミンの育て方:肥料 】
★ 蕾が花開かない場合には、即効性のある液肥を与えます。
鉢植えの場合は、通常通りであれば1週間に1回程度を目安にして、この液肥を定期的に与えるようにします。
また、ジャスミンの繁殖力はとても強いので放っておくとどこまでも伸びていきます。
【 ジャスミンの育て方:剪定 】
★ そこで、花の時期が終わったら剪定をするのもポイントです。
・ 脇から出た蔓を3分の2程度切り戻します。
切り戻しの時期はとても大切で、夏以降にこの剪定をを行うと次の春には花芽を付けてくれなくなる恐れがありますので、要注意です。
ジャスミンを育てる時に気を付けたい害虫は、ハダニとアブラムシ、カイガラムシです。
【 ジャスミンの育て方:害虫対策 】
・ ハダニは風通しが悪いと発生しやすく葉の栄養を吸い取ります。放っておくと、葉の色が悪くなりますので、早めの対策が肝心です。
・ アブラムシは春から秋にかけ発生します。茎や葉の栄養を吸い、病気を媒介している場合も多いので放っておくのは危険です。
・ カイガラムシはアブラムシやカメムシと同系の虫です。こちらも病気を媒介している可能性があり早めの駆除が大切です。
さて、ジャスミンをお部屋に置くと、その素敵な香りがあなたの生活により良い影響を与えてくれますよね。
その香りは、アロマテラピーやハーブの世界では、深いリラックス効果が得られるとされ、一部では「強力な恋愛運を引き付ける香り」とまで言われているのです!
ただジャスミンの育て方で、注意していただきたいのが種類です。ジャスミンという名前は総称で、同じ名を持ちながらも、食用として使用されているジャスミンとは、全く別物であったりする場合があり、有毒のものもあるのです!
ジャスミンの育て方をマスターしたら、花言葉を利用してプレゼントすることもオシャレです。ジャスミンの花言葉は「愛らしさ」と「気立ての良さ」。ジャスミンの育て方を覚えて毎年の楽しみにしつつ、その喜びを贈って、ジャスミンのアロマを広げて下さい。
まとめ
鉢植えでジャスミンの花を咲かせるポイント
・日当たり良い場所、水はけのよい土を準備する
・ジャスミンは挿し木で増やし、定期的に植え替えを
・ジャスミンが育つポイントは、水はけのよい土
・ジャスミンの水やりは、朝か夕方に
・直射日光を避けた半日陰で育てる
・蕾が開花しなければ液肥を
・花時期が終わったら、剪定も忘れずに