アイリスの花にまつわるギリシャ神話の伝説は有名な伝説の一つです。ギリシャ神話では、イリスという美しい侍女が、ゼウスからの求愛を拒むため、ゼウスの妻、ヘラに自分の姿を虹に変えてもらいます。七色に輝く美しい首飾りをかけてもらい、神の酒を振り掛けられて。
アイリスという名前は、ギリシャ語で虹を意味する「イリス」から来ています。
虹というと、夏の夕立の後、西の空に表れた虹を見つけたときの嬉しさや、人に伝えようとしている間に、瞬く間に消えてしまうはかなさ、そして、虹が出ていない時にはどんなに探しても見つけることができない神秘的な感じを思い出します。
眩くて希望の象徴のような虹。さて、虹という名を持つ花はどんな花言葉があるのでしょうか。そして、その花言葉をどんなふうに花束に添えると粋に映るのでしょうか。
今日は、アイリスの花言葉をカードに添えて送る方法をご紹介します。
アイリスの花言葉を添えて
粋なカードを贈る7つの方法☆
「恋のメッセージ」
ギリシャ神話では、イリスは虹の女神です。そして、愛の神エロスの母でもあります。虹の女神となったイリスは、天上と地上を結ぶ使者として、生まれ変わりました。きっと、天上からの恋のメッセージを地上へ伝えたに違いありません。
この花言葉「恋のメッセージ」は、そんな、イリスが天上と地上を結ぶ役割を担ったことから生まれました。初々しい恋のメッセージをあなたも誰かに伝えてみませんか。この花言葉を書くだけであなたの気持ちは伝わりますよ。
「うれしい便り」
また、この「うれしい便り」という花言葉も同じように、虹の女神の役割から来ています。本来であれば、交わることのない天上と地上。この2つの異なる世界を結び付けて、人間や神々との間で交流が生まれたのでしょう。天上からの便りを心待ちにしている人間たちの姿が目に浮かぶようです。
誰かのとってうれしい便りを送るとき、送る側も同じようにうれしいものです。そんなとき、この花言葉をカードに書いて花に添えてください。お互いのよろこびが一層増すことでしょう。
「消息」
アイリスが、フランス王室の紋章であることをご存知でしょうか。アイリスはフランス国花でもあります。また、「ベルサイユのばら」で「ユリの紋章」が出てきたシーンを覚えていますか。この「ユリ」は、なんとアイリスのことなんです。
でも、いったいなぜ、アイリスがなぜフランスの紋章に選ばれたのでしょうか。
それは、6世紀にさかのぼります。フランク王国のクロビス王は、ゴート人との戦を行っていました。そして、遂にラインの川岸まで追い詰められてしまいました。そんなとき、川の中でアイリスの花が向こう岸まで咲き連なっているのを見つけます。花が咲いているということは、そのあたりは浅瀬だということ。クロビス王が、浅瀬を利用して対岸へ渡り無事自国へ戻ることができました。
あなたの帰りを待っている人がいます。その大切な人にカードを添えて、花を送ってみましょう。きっと安心してくれますよ。
「吉報」
このように、アイリスを頼りにして、フランク王国のクロビス王は無事生還しました。このことは、国民にとって、非常に喜ばしいことだったと想像できます。クロビス王の部隊は、アイリスを見つけたときに、どれほど、嬉しかったことでしょう。そして、無事生還を果たした夫や、息子を見つけて、家族は泣いて喜んだに違いありません。
アイリスは、大切な家族を無事自分たちの元に還してくれた、とてもとてもありがたい花です。そんなアイリスの花言葉「吉報」は様々は場面で使うことができそうです。ぜひ「吉報」と共に、カードを送ってあげてください。
「優雅な心」
アイリスが、虹の花にたとえられるのは、濃い紫の上品な色合いからでもあります。また、まっすぐ天に向かって咲くアイリスは、気高いさとそこはかない優雅さを漂わせています。
優雅さというのは、着飾ることで得られるものではありません。本質から輝き出る光のような美しさのことを言います。だから簡単に真似ができるようなものではないのです。
優雅なゆえに、周りの人を近寄りにくくさせてしまうこともあるでしょう。しかし、この「優雅な心」は、優雅な雰囲気を醸し出しつつ、柔和な気品を持ち合わせている心です。
これは憧れている先輩にピッタリの花言葉ではないでしょうか。
「あなたを大切にします」
アイリスは、虹の花であると同時に、フランスでは戦いのシンボルとされています。
アイリスの花に導かれて無事帰還を果たしたクロビス王は、楯を飾る紋としてアイリスを選びました。そして、ルイ7世が十字軍遠征の際、フランス王家の紋章として正式に用いられるようになったのです。
「あなたを大切にします」という花言葉はもともと、勇気をもって戦う兵へのメッセージです。が、戦っているのは兵士だけではありません。困難に立ち向かって壁を乗り越えようと努力を重ねている大切な人にこの言葉をささげてください。何もできないけど、いつも見守っていますと。
「私は燃えている」
アイリスは、ロマンチックな神話があると同時に、戦いのシンボルでもある、とても不思議な花です。アイリスはまっすぐと立った花穂と、凛として天を指す細い葉の形が、剣にたとえられ、剣のゆりと呼ばれることもあるようです。
「私は燃えている」という花言葉を聞いて、メラメラと燃える炎を思い浮かべます。特に、恋の炎を。恋も男と女の戦いの1つなのかもしれませんね。
この情熱的な花言葉をぜひ、プロポーズの時に使ってほしいです。そして意中の人を射止めてください。
いかがでしたでしょうか。
ヘラがイリスの姿を変えたとき、その酒の滴が地上に落ちたところに、アイリスの花が生まれたと言われています。この伝説から、欧米ではアイリスのことを「レインボーフラワー(虹の花)」とも呼んでいるそうですよ。
虹の女神となったイリスが天上と地上を結ぶ虹の橋を渡り使者になったように、アイリスの花言葉もきっと2人の架け橋になってくれることでしょう。
多くの言葉はいりません。粋にアイリスの花言葉だけをカードに載せて送ってみてください。シンプルな言葉の方が、あなたを気持ちをより正確に伝えることができるでしょう。
まとめ
アイリスの花言葉を添えて粋なカードを贈る7つの方法☆
・「恋のメッセージ」
・「うれしい便り」
・「消息」
・「吉報」
・「優雅な心」
・「あなたを大切にします」
・「私は燃えている」