アケビの育て方☆手間暇の掛からない、手入れのコツ


アケビの育て方は、決して難しいものではありませんが、庭で果実を育てるには難易度が高いイメージが強いですよね。紫色の不思議な形をした秋の果実アケビ、そんなアケビの実を、自宅の庭で収穫して味わえたら楽しみ倍増!

新芽のツルから果皮・果肉まで料理に使え、食べるだけでなくツルを編んでカゴを作ることもできる事で昔から重宝されているアケビ。イチから自分の手で育てたアケビを、いろんな形で役立てられたら楽しそうではないでしょうか。

果実が熟していく過程から食卓で味わう醍醐味までを一度味わうと、きっとその美味しさと楽しさにハマってしまいそうですよね。そこで今回は、なるべく手間をかけないようにしながら、美味しく作るアケビの育て方をお伝えします。

 

アケビの育て方☆
手間暇の掛からない、手入れのコツ

 

苗は授粉のことまで考えて購入

アケビの育て方で一番初めに着手するのが苗選び。流通しているアケビ苗は主に三つ葉と五つ葉のものが主流となっていますが、購入する際には知っておきたい、「自家不和合性」というアケビの性質があります。

【 アケビの育て方☆苗を選ぶ 】

★ この「自家不和合性」を簡単に説明すると「ひとつの品種の苗だけでは実をつけることが難しい植物」ということ。

・ そうした性質を知った上でアケビの果実を収穫しようとする場合には、初めから違う2種類以上のアケビ苗を購入しておくことがおすすめの方法です。

そうすれば、人工授粉の為にあちこちアケビの樹を探しに出かけることもせずに済みます。このような理由から、アケビの苗は三つ葉系統のもの・五つ葉系統のもの、それぞれひとつずつ・またはそれ以上を選んで植えるのが結実させるコツ。

そして苗は幹がしっかり太く根が張っていて、葉がイキイキしてツヤのあるものを購入するようにしてください。

 

余裕のあるスペースを確保

アケビの苗を購入したら、次は植え付け場所決め。アケビの育て方では結実までに平均4~5年ほどかかる上、樹高も数メートルになり根もどんどん張ってきます。

後々になって掘り返すことは難しいので、結実までの数年間・その後の年数を考慮した上で植える場所を決定することが、アケビの育て方の中でとても大切。

日当たりが良く水はけの良い場所であること、この先アケビの樹がスクスク成長できるスペースがあること、この条件をクリアできたらいよいよ植え付けです。

【 アケビの育て方☆植え付け 】

① まず幅50cm×深さ50cmを目安に大きな穴を掘り、苗の土をほぐしながら植え付け。

② 腐葉土、鶏糞、牛糞、油かすなどを混ぜた土をかぶせて、しっかり固定します。

③ 新鮮なお水をいっぱい与えて、苗と土を馴染ませればアケビの植え付けは完了!

…2つ以上の苗を購入した場合は、この作業を繰り返し行ってください。

また、成長後にアケビのツルが絡むフェンスや、垣根などがあるのが理想なので、もし適した場所があれば、優先的に植え付け場所にするのも良いかもしれません。

 

アケビの水やりと肥料の与え方

アケビの育て方で重要なのが水やり。鉢植えで面倒を見る場合やポット苗の状態の時は、土の表面が乾いてきたらたっぷりと水やりをします。

庭植えの場合にはそこまで神経質にならなくても大丈夫ですが、植え付け直後のアケビはしばらく水やりに気を配ってあげることが必要。

ただ、真夏のように直射日光が強く乾燥が激しい季節には庭植えのアケビにも充分に水やりが欠かせません。アケビの根元を見て、土の状態によって判断することがコツ。

【 アケビの育て方☆肥料を与えるタイミング 】

★ 2月に寒肥を施し、実の収穫後の10月・11月に追肥を行います。結実して収穫するまでの期間は、成長期の4月~5月に化学肥料を与えてください。

・ しっかり育って欲しいからと肥料を与えすぎてしまうと、ツルばかりが伸びてそちらに栄養が行ってしまうことになりかねません。肥料は適量を守る事も意識してください。

 

アケビの収穫に欠かせない授粉作業

アケビの育て方の中で欠かない大切な作業、それが授粉作業!この授粉が成功するか否かが、アケビの育て方の成功を左右すると言っても過言ではありません。

1本のアケビしかなくても、昆虫によって自然に授粉が行われれば簡単に結実まで漕ぎつけますが、実際はなかなか難しいもの。そのために違う品種のアケビを(三つ葉系と五つ葉系の品種など)一緒に植えて授粉を促すわけです。

ところが異品種を並べて植えたのに、花だけ咲いて授粉されずに結実まで至らないというケースも…。そんな時は人工的に授粉を行う必要が出て来ます。とはいえ方法はとても簡単!

【 アケビの育て方☆受粉 】

★ 異品種の雄花・雌花同志を合わせるだけ。咲いた雄花を取って雌花にチョンチョンと花粉を付ければそれでOK!

・ せっかく咲いた花を取るのがかわいそうという方は、絵筆や化粧筆を使って雄花と雌花の花粉を受粉させるやり方で行っても大丈夫です。

そして人工授粉はなるべく午前中に、且つ雨の予報が出ていない日がおすすめ。三つ葉アケビと五つ葉アケビの花は開花時期が同じではないので、春になったらアケビを観察しながら授粉の時期を伺うのが、おいしいアケビの実に出会うためのコツです。

 

アケビの摘果、そして収穫

授粉に成功し、アケビの実が形になってきたら摘果作業を行います。ここまで来ればアケビの育て方も仕上げ段階、楽しみな収穫が近づいています。

ひとつの場所にたくさんの実がつきすぎている場所を見つけたら、形の良いもの・状態の良さそうなものを2つ程残して後は摘み取るようにします。これを摘果。

【 アケビの育て方☆収穫 】

★ なるべく一か所に1つ、または2つの実だけになるように管理しておかないと、次の年から雄花ばかり咲くようになってしまいます。それを防ぐためにも摘果は外せない作業!そしてアケビが全体的に色づいたらいよいよ収穫。

・ 実がパカッと割れるのが熟した証拠ですが、割れていなくても実を触って、充分に柔らかければ収穫可能。

結実までの数年間を思えば、この収穫の瞬間は何とも言えない大きな喜びと達成感が湧いてくるはず。やっと収穫したアケビ、買ってきたアケビの数倍もおいしく感じられるのではないでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか、アケビの育て方の中で手を掛けるのは、結実のために異品種の苗を一緒に植えること、花が咲いたら人工授粉をしてみること、この2つだけ。あとは水やりや追肥など、特に手間のかからない作業ばかり。

これなら気負いなくアケビを育てることができそうではないでしょうか。

地域によって差はありますが、アケビの苗は毎年秋から春にかけて園芸店で販売されます。小さな苗から育てるのが心配な時、または結実まで数年も待てない、そんな方は少し成長した状態の果樹を購入するのも良いアイデア!

白やキレイな紫色をしたアケビの花が咲き、その下に小さい実ができるともう収穫は目の前。収穫を待ちながら可愛い花を愛でるのも、アケビの育て方の楽しみのひとつ。

手にしたアケビの実をどんな料理にしようか、そんなことを思いながら待つ時間はきっと予想以上に楽しいに違いありません。

まとめ

アケビを収穫するまでの手順とは

・異品種を2苗以上植えるのがポイント
・日当たりが良く水はけの良い場所を選ぶ
・肥料の与えすぎは厳禁
・人工授粉は晴天の午前中に行う
・摘果はおいしい実の収穫に欠かせない


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