アネモネの育て方に大切な5つの知識


寒さのピークが過ぎ去ってホッとした頃に春を知らせてくれるアネモネですが、アネモネの育て方を知らないと栽培を躊躇しますよね。アネモネはチューリップやヒヤシンスと同じ球根植物。

花付きの鉢や苗で売られている場合もありますが、アネモネの育て方を知っていれば球根から育てても難しくは無いので萌芽の喜びや成長の楽しみの多い球根から育てることがおすすめ

アネモネは植え付けの前に下準備が必要ではありますが、下準備の知識と注意点を把握しておけば出来る簡単な作業です。アネモネを球根から失敗せずに育てるためにはアネモネの育て方に大切な知識を逃さず覚えておくことが必要不可欠。そこで今回はアネモネの育て方に大切な知識についてお伝えします

アネモネの植え付けは事前準備が大切

アネモネは球根を植え付ける時に準備が必要です。アネモネの育て方の中でもしっかり覚えておかないと失敗の原因になってしまう大事なことなので必ず覚えて置いて下さい。傷や汚れがなく、重みのある良いアネモネの球根を手に入れたら、10月以降、涼しくなってから植えます。

植え付ける土には水はけの良い土を用意しておきますが、庭植えの場合は植え付け2週間前に苦土石灰を撒き、よく耕してpHを調整して置いて下さい。鉢植えやプランター栽培の場合は市販の球根用の土を利用すると楽ですが、自分で土を作るのであれば中粒の赤玉土と腐葉土、酸度調整済のピートモスを5:3:2の割合で混ぜた土がおすすめ

用意した土にリン酸分の割合が多い緩効性肥料を入れて土の準備は完了です。土の準備が出来たからといってすぐに植え付けられないのが他の球根と少し違う所で、アネモネの球根は最初はカラカラの状態ですが、乾燥したまま植えずに少し水を吸わせてから植え付けます。

方法は幾つかありますが、軽く湿らせた土の上に球根を置いて少しずつ吸水させて膨らむまで待つ方法や、濡らした後水がぼたぼた落ちないぐらいに絞ったタオルで球根を包み、ラップで包んでから冷蔵庫で一晩置く方法が手軽で失敗しにくいです

好みの方法で球根に吸水させた後、しっかり水分を吸って球根が膨らんだらいよいよ植え付けます。アネモネの育て方を知らないと失敗しやすい球根の吸水ですが、少しずつ吸水させることさえ守れば失敗しません。横着して水に直接浸してしまうと球根が腐敗してしまうので時間をかけて吸水させましょう。

 

アネモネの植え方に注意

アネモネの球根には上下があり、植え付けの時に注意して植えないと芽が出にくい場合があります。球根の尖った方から根が出ますから、平らな方を上にして日当たりの良い屋外に植え付けて下さい。

球根の上下がわからない場合は脱脂綿の上に球根を置き、数日日に当てて根が出てきた方を下にして植えると間違いなく正しい方向で植えることが可能。このような手間を省くためにも、球根選びの時に形を気にしておくと良いですよ。

球根の上下を確認したら平らな面を上に土の表面から3cm程度の深さに植え付けますが、アネモネは深く根を伸ばすので鉢植えやプランターの場合は深さ1cm程度の浅植えにしておきます

屋外で育てるのは、寒さに当てなければアネモネの花が咲かないから。寒冷地や霜・凍結の危険がある地域ではやや深めに植えるか、敷き藁を被せておくと安心。植え付けた後はすぐにたっぷり水を与えず土が乾いてから与えます。

 

アネモネの水やりと肥料について

アネモネの育て方でややこしいと感じる部分は植え付けを終えるまでで、その後は土が乾いたら水を与えて芽が出るのを待つだけ。芽が出た後も土が乾いてからの水やりを続けます。芽が出た後の水やりは葉や花に水や土がかからないようゆっくり土の表面から水を注いで下さい。

また、肥料もアネモネの育て方の中で欠かせない大切なポイント。アネモネの花をたくさん咲かせるためにも元肥だけに頼らず、芽が出た後2週間に1回のペースで水のかわりに液体肥料を与えます。この時与える肥料のチッソ分が多いと葉ばかりが育つので、チッソ分が少なく、リン酸分の多い肥料を選びましょう。

 

アネモネの花が咲いたら

アネモネの育て方の通りに植え付け、きちんと水やりと追肥をしていたらアネモネは元気な花を咲かせてくれます。花が咲いた後は大体花の色が悪くなってきた時を目処に花の茎ごと切り取って、種が出来るのを防いで下さい。

また、色が悪くなった葉や枯れた葉も取り除き株の周りをいつでも綺麗にしておいて。さて、アネモネは多年草なので、球根を置いておけば秋にもう一度植え付け、翌年の春もアネモネの花を楽しめますよ

そのためには花が終わった後に球根に養分を蓄えさせなければいけません。花が終わっても葉が枯れるまでは葉の量に合わせて少しずつ回数を減らしながら水やりを続け、ほとんどの葉の色が黄色くなったら水やりを止め、2、3日よく乾かしてから球根を掘り上げます。

 

アネモネの球根の管理方法

アネモネの球根を掘り上げる際に注意しなければいけない重要な点が一つあります。アネモネの汁は刺激が強く、炎症を起こしやすいので掘り上げる際は念のために袖の長い服を着て、必ず軍手や手袋をしてから掘り上げること

アネモネの球根を掘り上げたら土を落としてからネットに入れて風通しの良い日陰でよく乾かします。完全に乾いたら古い根や枯れた葉を取り除いて、同じく風通しの良い日陰で保存し、秋になったら小さな球根を取り外し、新しく植え付けをして下さい。

雨の当たらない場所に移動できるのであれば鉢植えやプランターに植えたまま管理しても大丈夫。その時は水や肥料は一切与えず、土をカラカラに乾かした状態で秋まで管理し、涼しくなった10月に日当たりの良い場所に移し、水やりを再開させて、その後は1年目のアネモネの育て方と同じように管理します。

 

さて、アネモネの育て方で必要になる球根に吸水させる作業は実際に作業をしたことがない人には少しハードルの高い作業かもしれません。ですが、それさえ成功させればその後は他の秋植えの球根植物とほとんど変わらない管理方法で良いので、一度秋植えの球根植物を育てたことがある人であれば難なく花を咲かせることが出来ます

球根植物を育てるのが全くの初心者の人でもアネモネの育て方を確認しながら実践すれば成功しやすいです。アネモネが育てられたら他の秋植えの球根植物も簡単に育てられるので、失敗を怖がらないでチャレンジしてみて。

アネモネはたくさん植えたほうが見栄えが良いので、赤、青、白と色とりどりのアネモネをたくさん植えて、植え付けから開花までを楽しんでみて下さい。中には切り花向けのアネモネの球根もありますから、部屋でもアネモネの花を楽しみたいのなら切り花向けの球根を選んで育ててみてはいかがでしょうか。

まとめ

アネモネの育て方に大切な知識とは

・アネモネの球根はゆっくり吸水させて膨らんだ後に植え付ける
・球根を植える時は平らな面を上にして植える
・芽が出た後は2週間に1回、リン酸分の多い液体肥料を与える
・花の色が悪くなってきたら花茎から切り取る
・アネモネの球根はほとんどの葉が黄色くなって2、3日後に掘り上げる


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