その気品のある外見と思わずうっとりしてしまうような香りで、人々を魅了してやまないばらの花。お花屋さんで買うだけでなく、自分でも育ててみたいと思い、ばらの苗を買って育成に取り組もうと思う方もいることでしょう。
しかし、ばらの育成というのは、簡単そうに見えてなかなかに難しいもの。水遣りや植え付け、病害虫対策など考えることは多々あるため、手を出す前に挫折してしまうこともあるでしょう。そこでこの記事では、ばらの花の育成に必要なことを最低限にまとめた形でご紹介していきたいと思います。この記事で得たことを土台にして、ぜひみなさんもご自分の手でオリジナルのばらを育ててみてください!
ばらの花を美しく咲かせたい!
上手に育てるポイント教えます
まずは環境を整える
まず、ばらの育成にとって一番重要なことは「どこで育てるか?」ということです。大前提として、ばらは必ず日当たりがよく風通しのよい場所で育成してください。環境が良ければ良いほど、丈夫にすくすく育ってくれるので、後の育成が楽になります。また、複数育成する場合は株の感覚を50cm以上離し、鉢植えの場合は高音になりがちなコンクリートに直接置かず、間に板やレンガを敷いて育ててください。
植え付けの時期
ばらの植え付けは、新苗の場合は4月の下旬から6月の下旬、大苗の場合は10月の上旬から3月の下旬くらいの時期に始めてください。植え付けたばかりの苗は基本的にどれも弱いので、あまり気温が極端でない春や秋の時期に植えるのがオススメです。暑すぎず寒すぎず、どちらの苗でも心配せずに植えられる4月の最初あたりに植え付けを始めるのがベストでしょう。
植え付け方法
ばらの植え付けは、乾燥牛糞または堆肥を5L、そして肥料を200〜300gほど用意します。まず、直径と深さが40〜50cmほどの穴、もしくは同じ程度の深さ広さの鉢植えを用意し、用意した牛糞と肥料を入れ、土とよく混ぜます。
その後、水がたまるスペースが少し残る程度まで土を入れたらゆっくりと苗と接木、支柱を設置し、水をたっぷり与えて土を平らにします。これで植え付けは完了です。また、鉢植えで育てる場合、肥料は必要なく土だけで構いません。
ばらの水遣り
ばらの水遣りのコツは、与えすぎず与えなさすぎず、です。水を与えないのではもちろん話になりませんが、しかし水を与えすぎても根腐れを起こしてしまうのが水遣りの難しいところです。与える目安としては、土の表面が乾いてきたら与えるべき時期です。毎日少しずつ与えるのではなく、一定の時期にたっぷりと与えてください。与える時間は、朝がオススメです。
ばらの肥料
ばらに与えるべき肥料は、地植えのばらと鉢植えのばらとで異なってきます。肥料には、最初に与える元肥、冬に与える寒肥、育成の途中で与える追肥の3種類があります。このうち元肥と寒肥は地植えのばらにのみ与え、鉢植えのばらには与えません。
与える時期としては、3、6、9月にフラワーメーカーなどの追肥を50gほど、出来れば10月の下旬に苦土石灰50g、1月2月に寒肥の乾燥牛糞または堆肥を5L、200〜300gほどの肥料を与えます。
病害虫対策
病害虫が活発に活動する時期は、大体4月から10月頃の暖かい時期で、冬に活動するような病害虫はほとんどいません。このうち、芋虫や毛虫などの害虫はひっきりなしに発生するので、それ用の殺虫剤は常に用意しておきましょう。
6月から9月の夏の時期にかけてはハダニも出るので殺ダニ剤も準備。黒星病やうどん粉病もよく発生するので、それらの病気対策の薬剤も必要です。これらのものをひと通り揃えておけば、安心してばらの育成にも取り組めるでしょう。
剪定・誘引について
ばらの花を美しく咲かせるためには、不要な花の枝を切っていくことも大切です。咲き終わりになってしまった花の枝を切れば、そこから新しい花の枝が生えてきてくれるので、育成もスムーズに進みます。
切る枝の目安としては、大体外側についている枝の、丈夫の芽の辺りが良く切られるべきポイントとして説明されます。ばらの剪定は、品種や育て方によって切り方がいろいろと異なってくるので、ご自身のばらに合った切り方を調べてみてください。
ここまででばらの育て方についての最低限のポイントを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。本記事がここで紹介してきたばらの育成方法は、本当に必要最小限のことで、実際にはばらの細かい品種や環境、自分がどのようにばらを育てていきたいかなどの条件で育成方法は様変わりします。
この記事で得た知識を元にして、ぜひばらについての詳しい技術や方法についての知識をお深めください。みなさんが、ご自身の理想に合った美しいばらを育てられることをお祈りしています!
まとめ
ばらの花を美しく咲かせたい!上手に育てるポイント教えます
・まずは環境を整える
・植え付けの時期
・植え付け方法
・ばらの水遣り
・ばらの肥料
・病害虫対策
・剪定・誘引について