粒粒とした食感がどんな料理のアクセントにも使える、とうもろこしの育て方を学んで、自宅で簡単に栽培する事が出来たら素敵ですよね。
とうもろこしはお子さんからご年配の方まで、幅広い年代層の方から人気が高く、ビタミン群やカリウム、食物繊維といった栄養素がバランスよく含まれていますので、採れたてのとうもろこしを料理に使えたら理想的ではないでしょうか。
とうもろこしは「荒れ地でも育つ」と言われているほど丈夫な植物ですので、プランターがあれば、初心者の方でも簡単に育てる事が出来る野菜なのです!
そこで今回は、自宅で気軽にスタートできる、とうもろこしの育て方についてお伝えします。プランターへの植え方からお手入れの仕方、収穫の方法なども取り上げますので、ぜひチェックしてみてください。
本葉が3枚以下の苗と、液体肥料または緩効性の化成肥料も準備しておこう
それではまず、とうもろこしの育て方において必要な道具を用意しましょう。
・とうもろこしの苗
・プランター
・培養土
・肥料
とうもろこしは、種から育てる事も可能ですが、苗から育てる方が収穫までの期間が短く、初心者の方でも成功しやすいので、ホームセンターや園芸店で苗を購入すると良いでしょう。
苗選びの際は、濃い緑色をしていて、本葉が3枚以下のものを選ぶ事がポイントで、育ちすぎているものは、かえって植え替えの際に傷みやすいので注意しましょう。
とうもろこしは根を深く張る性質の為、プランターは、深さ60㎝以上ある大型の物を用意します。とうもろこしの育て方において、もうひとつのカギとなる点が、肥料を用意しておく事です。
とうもろこしは非常に多くの肥料を必要とする植物ですので、液体肥料または緩効性の化成肥料も準備しておくと、成長のサポートに役立ちます。
枯れている葉を見つけたら、取り除いてから植えるようにしよう
とうもろこしの苗は、5月上旬頃に植えましょう。とうもろこしの育て方は以下の通りです。
1. プランターの淵から3㎝ほどの高さまで、培養土を入れる。
2. 根鉢より少し大きめの植穴を掘っておく。
3. 苗をポットから出し、根鉢を壊さないように、優しく植穴に植える。
4. 土を周りに被せたら、底から流れ出るくらいに、たっぷりと水を与える。
とうもろこしの苗を数株植える場合は、株間を15㎝~20㎝程空けて植えてください。また、植える際に、既に枯れている葉が付いている場合は、取り除いてから植えるようにする事も、とうもろこしの育て方のポイントです。
ともうもろこしは乾燥に弱い為、土の表面が乾いていたら、水を与えます。支柱立ては基本的に不要ですが、強風が当たる場所や、高層マンションでの栽培時は、誘引をしておくと安心です。
追肥・間引き・人工授粉の作業をして、実を付けるサポートをしよう
とうもろこしの育て方における大切な作業が、追肥と間引き、人工授粉です。追肥は、とうもろこしの植え替え1週間後からスタートし、週に一度は液体肥料を水やりの代わりとして与えるか、緩効性の化成肥料を1株あたり10g程与えるようにしましょう。
とうもろこしの本葉が5枚ほど、草丈が15㎝程に成長したら、状態の良い株だけを1つ残して、他の苗は全て間引きをしましょう。ハサミを地中に入れて、根の部分から株を切り取るようにしてください。
この時、茎の部分を切ってしまうと、とうもろこしの成長がストップしてしまう可能性がありますので、ハサミで切らないように注意しましょう。
とうもろこしは、自然条件ではなかなか上手く受粉が出来ない特性の為、人工的に受粉させた方が早く収穫にありつけます。株の先端にある穂のような雄しべを切り取り、実の先端のひげの部分に揺らせばOKです。
ひげの部分が変色したら、中身を確認し、収穫をしよう
受粉から約一ヵ月ほどで、とうもろこしが収穫出来ます。雌しべに当たる、ひげの部分が茶色になり、縮れてきたら、先端の方から皮を少しめくり、実が膨らんでいる事を確認しましょう。
実をしっかりとつかみ、もぎ取るような感じで採れば、収穫が出来ます。とうもろこしは、収穫時期が遅れると鮮度が落ちて甘さが無くなってしまい、実も潰れたような見た目になってしまいますので、こまめにチェックし、収穫のタイミングを逃さないようにしましょう。
とうもろこしは、採れたてが一番の食べ頃ですので、収穫をした日のうちに食べる事がおススメです。ぜひ粒粒の食感を楽しみながら、自分で育て上げた達成感を感じてください!
今回は、自宅のプランターで気軽にスタートできる、とうもろこしの育て方について詳しくお伝えしました。とうもろこしの育て方は、追肥や間引き、人工授粉の作業がとても大切なポイントとなっています。
自宅で美味しく、甘みのあるとうもろこしを収穫したいと考えている場合は、毎日こまめに様子を観察し、水を切らさないようにお世話していきましょう。
とうもろこしは、茹でたり焼いたりはもちろんの事、他の食材と一緒に食べたりと、あるだけで料理のバリエーションが増える、魅力的な食材ですよね。
今回記事を読み、「家庭菜園って面白そう!」と感じたら、ぜひお伝えしたとうもろこしの育て方を実践して、採れたてを美味しく食べてみてください。