シクラメンの育て方は、「難しい!」「いつもすぐに枯れてしまう!」と、避けてしまう人が多いですよね。確かにシクラメンは暑さ寒さ、霜にも弱く、繊細な花でもあります。
けれども日本では贈答品として扱われることも多く、人気の花。せっかく頂いたり、気に入ってお部屋にあるのなら、ぜひ春まで咲いてもらいたいものです。
「花がすぐしおれてしまう…」と悩むのは、単純にシクラメンの育て方について、勘違いをしているからに他なりません。何か間違えた手入れをしているのです。
そこで今回は、シクラメンの置き場所における適正温度や、水のあげ方、日々の手入れなど、細かな育て方を解説します。しおれた時の応急処置もお伝えしますので、ぜひ実践されて元気なシクラメンを、長く楽しんでください!
シクラメンの育て方☆
株選びからチェックする注意点とは
シクラメンの育て方:株選び
シクラメンは何かの機会に頂くことも多いですが、自分で購入する場合には、元気な株を選ぶことで、より長持ちしてくれます。シクラメンの育て方に限らず、元気な株は見た目に分かりますが、チェックポイントはコチラです。
【 シクラメンの育て方:株選び 】
① 鉢植えの土から、球根の頭が飛び出しているもの
② もちろん、花や蕾、葉っぱが多いもの
花は咲いてしまうと残りも短くなりますから、やはり蕾が多い株の方が長持ちします。
シクラメンの育て方:株の注意点
シクラメンの育て方では、株の扱いは重要です。株の頭が出ているものが多いですが、この株(球根)は湿気に非常に弱いのです。
【 シクラメンの育て方:株の注意点 】
★ 土から出ている球根の頭部分に、水を掛けないように、水やりをしてください。
・ この頭部分は凹んでいて、水が溜まりやすいので、花の真上から水をあげてはいけません。
球根の頭部分に水が溜まると、球根が腐ってしまいます。草を持ち上げて鉢の側面から挿すように、水をあげるのがポイントです。
シクラメンの育て方:温かすぎてはダメ
シクラメンの育て方で欠かせないのは、温度管理。これが一般的に「シクラメンは手入れが難しい」「すぐ枯れてしまう」と言われる由縁ではないでしょうか。
【 シクラメンの育て方:温かすぎてはダメ 】
★ 気温の目安は15度以下です。
・ そのため人が「温かい」と感じる暖房が効いた部屋では、シクラメンにとってはやや暑過ぎる、と言うことになります。
さらにシクラメンは乾燥を嫌う花でもあるため、暖房(冷房も含む)などの人工的な乾燥した風には弱いのです。
シクラメンの育て方:寒すぎてもダメ
シクラメンの育て方で、最も安心して育てられる季節は11月です。日本では11月頃の気候が、繊細なシクラメンの育て方に適しているのです。
【 シクラメンの育て方:寒すぎてもダメ 】
★ そのため霜が降りるほど寒い時期も苦手です。
・ 霜が降り始めたら、室内で育てることをおすすめします。花が咲いている時期は日光の光がなくても、ある程度元気に育ってくれます。
このようなことから、冬期のシクラメンの手入れは、適度に涼しい室内の玄関先などが丁度良い置き場所かもしれません。
シクラメンの育て方:水のあげ方
シクラメンの育て方では、水のあげ方は重要なポイントです。前項でお伝えしたように、鉢上から水をあげる時にも、葉の下からそっと水をあげます。
【 シクラメンの育て方:水のあげ方 】
★ シクラメンは底面給水です。
・ シクラメンの育て方では、基本的には、鉢の下に水を溜めた器を添えて、底面から水を吸い上げてもらいます。
シクラメンは球根が腐りやすく、注意が必要な花ですが、一方で冬場でもたくさんの水が必要な花でもあります。底面給水でたっぷりの水をあげてください。
シクラメンの育て方:しおれた時の対処法
このようにシクラメンの育て方は、初心者向けの育てやすい花々よりは、様々な繊細さがあり、いくつかの注意点を押さえなければなりません。
そのため「どうも元気がないなぁ…」と感じるような、しおれた様子も時折り見せますが、その時は下記のような対処法があります。
【 シクラメンの育て方:しおれた時の対処法 】
★ シクラメンがしなっとしてきたら、「土から」水をたっぷりあげてください。(この時にいつもと違う、ポイントがあります。)
・ シクラメンを葉っぱの根元から束ねて、新聞紙で花束を巻く要領で巻いて囲います。
その日は1日日陰に置いてみてください。水のあげ方は前項でも述べたように、球根部分を避けて葉元からたっぷり掛けてください。(普段は底面給水でたっぷりと。)
シクラメンの育て方:花後の処理
シクラメンの育て方で初心者が間違えやすい手入れに、花後の処理があります。シクラメンはたくさんの花が咲いては、しおれていきます。
【 シクラメンの育て方:花後の処理 】
★ 花がしおれてきたら、手でひねるようにして千切りとってください。
・ ハサミでしおれた花を切る人もいますが、これは切り口が広いため、病気の原因にもなります。
しおれた花を「花がら」とも言います。花がらや枯れた葉は、そのままにしておくと、元気な花や葉が病気になることもあるので、その都度、茎の根元から千切ってください。
いかがでしたでしょうか。シクラメンの育て方は難しいと言うイメージが強く、御歳暮などでもらうものの「相性が悪い!」と感じている人々も多い、繊細な花ではあります。
けれどもそれは、シクラメンの育て方を知らなかっただけ。花の特徴を理解して、弱い部分をフォローしてあげるだけで、充分に長持ちしてくれるのです。
シクラメンの育て方の場合には、温度が0度~20度を保つこと、乾燥に弱いので水は底面給水でたっぷりあげること、花後の花がらや葉っぱはこまめに手で摘み取ること、の三つがフォローできれば、長持ちします。
最も難しいのが0度から20度の温度ですが、霜が降りてきたら室内で育てて、冷暖房の風に当たらない玄関などを置き場所にする家庭が多いです。
本記事を参考にして、せっかくのシクラメンの花を春まで長持ちさせてください!
まとめ
シクラメンの花を春まで長持ちさせるポイント
・水は底面給水でたっぷりと与える
・上から水やりをする時は、葉の下から「水を挿す」
・球根の頭部分に水を溜めないよう、上から掛けない
・育てる環境は暖かすぎず、寒すぎない0度~20度
・シクラメンは冷暖房が効いている部屋を避ける
・しおれたら水をたっぷり土からあげて、新聞紙を巻きつける
・枯れた花がらは、手でひねるように千切って取る