フランネルフラワーの細かい毛が密生する花の手ざわりは、軽く柔らかい毛織物のフランネルに似ていて、少し前までフランネルフラワーは、輸入切り花しか見かけなかったのですが、近年、日本で品種改良されて、鉢花としての流通がふえてきています。
水はけがよい酸性の土を好むので、酸度無調整の用土を使い、根鉢をくずさずに植えつけるのが、上手に育てる最大のポイントです。そこで今日はフランネルフラワーの育て方のポイントを植物が育つ順に10個あげてみました。では確認してゆきましょう。
フランネルフラワーの育て方と注意点、
10のポイント
土の準備について
水はけがよい酸性の土が適します。これに、規定量の緩効性化成肥料を混ぜて用土にします。このお花、土に対してとてもデリケート。
フランネルフラワーは普通の土ではなくて、強酸性の土ではないと枯れます。普通にホームセンターの土ではダメなのです。ブルーベリー用土、市販されている土に鹿沼土を3割ほど混ぜて酸性にしてから植え付けしましょう。
鉢植えの場合は出来れば毎年、植え替えをします。もちろん酸性の土でやります。
種まきについて
適期は5月です。開花した花をそのままにしておくと、タネが実り、そのタネを採取してまき、苗をつくることができます。ですが発芽までは1ヶ月ほどかかるそうです。
植えつけ(鉢植えの場合)について
植え替えの適期は、4月から5月と、9月から10月です。根が繊細で弱いため、傷つけると枯れる原因になりますので、根鉢をくずさないように注意して、植えつけや植え替えを行ってみましょう。土をふるい落としたりはダメです。
植え付け後は湿気の多いところはダメです。多くの湿気を吸ってしまって葉っぱがクタっとした状態になってしまいます。陽のあたる明るい風創始のよい場所で育ててみてください。
水やりについて
鉢植えのものは、用土の表面が乾いてきたら水を与えてください。土の表面を極端に乾燥させないようにしましょう。毎日水を与えるのではなく、表面が乾いたらという意識で大丈夫です。
水を与える時の目安は、鉢底から水が流れ出る位たっぷりと株元に与えてください。多湿に弱い花なので、土が常に湿った状態は根腐れの原因となります。機械的に毎日水やりをすると死んでしまう原因となりますので、タイミングをみてお世話してくださいね。
一つ、絶対にしてはいけないこと。フランネルフラワーの葉っぱにはこまかい毛が生えていて、その毛に水がかかると花がダメになってしまいます。葉っぱに水がかかるように上から水をあげてはいけません。株元へしっかり吸水してあげてください。
フランネルフラワーの細かい白い毛は、花自体に水をいつまでもついていることを防ぐという働きがあります。
庭植えのものには、ほとんど水を与得なくて大丈夫です。しかしコンクリートなどで囲われおり、雨水による水分補給がない場所では、ときどき水やりが必要です。そのときも上記の注意にしたがって、お世話してみてください。
切り戻しについて
発芽し、ある程度 発育したら、切り戻しをします。風通しがよくなり、多湿による病気の発生を防ぐことが出来ます。切り戻す際は、各枝に必ず葉が残るようにしましょう。葉がなくなるほど切り戻すと枯れてしまいます。
植え替えについて
根鉢を崩さないように、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。この時も用意するする土は、水はけがよい酸性の土、ブルーベリー用の土が最適です。植え付けの時同様に優しく 花が傷になり痛まないように作業してみましょう。
肥料について
3ヶ月に1度固形肥料を与えます。葉が白っぽい場合は肥料がたりなく、栄養不足の可能性があります。そういう時は即効性のある液肥を与えてあげてください。それでも夏場は控えめにしてくださいね。
病気や害虫について
風通しが悪いと、枯れ葉や花がらに灰色かび病が発生し、ひどくなると株が枯れてしまいます。そのような状態になってしまったら、枯れ葉や花がらは放置せず、こまめに取り除いて清潔にしてやりましょう。
害虫はハダニが発生しやすくなり、葉裏に付く場合があります。発生してしまったら薬剤で防除しましょう。どちらも風通しのよい場所に花を置くことで、発生を予防できます。また、水やりのたびに葉裏へ水をかけてあげると、ハダニ発生とカビの発生をの抑制できます。
開花について
開花時期も植え付け時期を含めて4月から6月、9月から12月です開花直後は花の中心が緑色で、古くなると茶色になります。
終わりに近づくと花が閉じます。咲き終わり、花びらが黄色っぽくなったら、花の付け根で切り取りましょう。切られたすぐ下には次の花の蕾ができているでしょう。その花を咲かせてあげるために花が終を迎えたらきちんと切って手入れをしてあげましょう。
このようにしてひとつの鉢のお花をきちんと手入れしていれば、梅雨の時期ごろまで花を楽しむことができます。そして、花がらをそのままにしておくと灰色かび病が発生しやすくなりますので注意。こまめに摘み取ってあげましょう。
またそのまま放置すると、タネができます。そのタネを採取して再びまき、苗をつくることができますが、ふやした株は無断で譲渡、販売することが禁止されていることを知っておいてくださいね。個人で楽しむ、趣味の範囲に止めましょう。
開花後手入れについて
夏の暑くなる時期花が小さくなり、草姿が乱れてきます。新芽と花芽の生長を促すために、8月入ったら各枝を5cmくらい切り戻してください。
古くなった下葉は茶色く枯れている状態があがります。葉の付け根から取り除いてください。乾燥を好み、成長がゆっくりなフランネルフラワーですが、きちんと手入れをしていれば白い妖精のような花をいくつも咲かせてくれますよ。
さて、冬越しは日差しの当たる室内になるべくおきましょう。屋外の陽だまりの方がいいこともあります。庭植えなどで置けない場合は、ビニールなどをかぶせて防寒し、凍るのを防ぎましょう。
雨に当たらないように育てると本来の魅力を発揮しますよ。長期間咲き続ける花なので、条件を合わせて丁寧にお世話してあげれば比較的丈夫な花で育てるに難しくはないはずです。
まとめ
フランネルフラワーの育て方と注意点、10のポイント
1.土の準備
水はけがよい酸性の土2.種まき
5月が最適です。成長が遅く発芽まで約1ヶ月は見ておきましょう。3.植えつけ
根が繊細で弱いため、傷つけると枯れる原因になりますので、根鉢をくずさないように注意して、植えつけや植え替えを行ってみましょう。4.鉢植えのもの
用土の表面が乾いてきたら水を与えてください。庭植えのものには、ほとんど水を与得なくて大丈夫です5.切り戻し
病気の発生を防ぐことが出来ます6.植え替え
根鉢を崩さないように、ひと回り大きな鉢に植え替えましょう。7.肥料
栄養不足気味の時は即効性のある液肥を与える。8.病気や害虫
枯れ葉や花がらは放置せず、こまめに取り除き、。水やりのたびに葉裏へ水をかけてあげることがダニの発生をふせぐ。清潔を保つ。9.開花
開花時期も植え付け時期を含めて4月から6月、9月から12月です10.開花後のお手入れ
古くなった下葉は茶色く枯れている状態があがります。葉の付け根から取り除いてください