四季折々の自然の恵みをご家庭に取り入れることのできるガーデニング。季節の花を庭で楽しむ生活に憧れている方も多いことでしょう。緑の多いナチュラルな暮らしは、私たちの心に安らぎを与えてくれます。
ガーデニングを始めたいと考えているけれど、どのような季節の花を植えればよいか迷うこともあります。季節の花が咲きこぼれる庭は素敵なものです。常に花のある暮らしを楽しみたいのであれば、花期の長い植物を取り入れるのがおススメです。
始めて育てる方でも、手間をかけずに無理なく咲かせることのできる季節の花を中心に選んでください。四季咲きのバラなどのように、繰り返し何度か開花する種類の花を取り入れてもよいでしょう。
今回は初心者にもおススメの季節の花をお伝えします。庭の広さや日当たりなどの条件によっても育てやすい植物が変わってきますが、コンテナや壁面を有効に活用すればスペースが狭くても季節の花を楽しむことができます。
季節に合わせて様々な表情を見せてくれる、癒しの庭を作ってください。
季節の花を育てる☆
初心者ガーデニングおススメ品種
花期の長いパンジー・ビオラを育てよう
【パンジーとビオラの開花時期】
・冬から春まで、長い期間咲き続けてくれる花です。
・9月から10月頃の苗を植えつけが良いでしょう。
・(9月から10月頃の植え付けで)11月頃から翌年の5月頃までが開花時期です。
季節の花が楽しめるパンジーやビオラは、次々に花を咲かせてくれます。
【初心者にも育てやすい理由】
・日当たりさえよければよく育ちます。
・あまり土壌を選ばないのも嬉しい点です。
パンジーやビオラは花色が豊富で、大きさや花の形もバラエティに富んでいます。そのため様々なイメージの庭に調和させることができます。花壇の全面を色とりどりに飾ったり、何種類かをコンテナに寄せ植えしたりと活用してみてください。
春に咲く可憐なポピーを育てよう
ケシ科の一年草であるポピーは、春の庭を可憐に飾ってくれます。一般的にポピーという名称はケシの花の総称です。ヒナゲシなどを指してポピーと呼ぶことが多いです。
【春の季節の花、ポピー】
★ポピーの種類★
・アイスランドポピー
・ヒナゲシ★開花時期★
・アイスランドポピーは早春から春に開花します。
・ヒナゲシの仲間は春から初夏にかけて開花します。★種まき時期★
・9月から10月頃が種まきに適したシーズンです。
ポピーの栽培で注意すべき点は、種まきです。ポピーは種が小さく移植を嫌います。花壇やコンテナに直接な根をまくようにしましょう。日当たりの少ない庭やベランダには、半日陰でも育てることのできるヒナゲシがおススメです。
夏のコンテナを飾るペチュニアを育てよう
春から夏にかけて長い期間咲き続けるペチュニアは、コンテナの主役としてぴったりです。ナス科のペチュニアは別名をツクバネアサガオとも言い、花姿や花色が様々あるので楽しみ方も豊富です。
【夏の季節の花、ペチュニア】
★種まき時期★
・4月から6月に種まきや植え付けをします。
★ペチュニアの育て方★
・ペチュニアは日なたで水はけのよい土壌を好みます。
・小さめでたくさんの花をつける品種は比較的丈夫です。
・大輪ならば、鉢植えがおすすめです。
夏の季節の花ペチュニアは、春時期の植え付けで、夏の間ずっと美しい花を楽しむことができます。小さめで比較的上部な品種なら、花壇に植えても良いでしょう。ただし、大輪の品種は雨に弱い傾向があるので、鉢植えで育てることをおすすめします。
丈夫で花期も長いゼラニウムを育てよう
フウロソウ科の多年草であるゼラニウムは、開花期間が3月から11月頃と長く四季咲き性が強い花です。主に夏の季節の花として知られるゼラニウムですが、長く花のあるガーデニングに憧れている方にはおススメです。
夏の季節の花のなかでも、栽培も比較的簡単で丈夫ですので、初心者が鉢植えやコンテナでの寄せ植えを楽しむにはぴったりの植物といえます。
【夏の季節の花、ゼラニウムの育て方】
★加湿を嫌う特徴があります★
・雨が当たらないベランダや、玄関のような場所に適しています。
・特に夏は水やりを控えめにします。※乾かし気味に育てるのがポイントです。
秋を代表するコスモスを育てよう
秋の季節の花の代表とも言えるコスモスも、初心者が育てやすい花の一つです。メキシコを原産とするキク科のコスモスは、5月から7月くらいに種まきをすると開花時期は7月から11月頃になります。
【秋の季節の花、コスモス】
★コスモスの品種★
・赤・白・ピンクといった一般的な品種
・キバナコスモス
・チョコレート色のシックなコスモスも人気です。★コスモスの育て方★
・日当たりが十分によければ、土の質を選ばず育てられます。
・花壇や敷地のまわりに群植して楽しみましょう。
・肥料を多く与えると伸びすぎます。
(肥料は、控えめに与えるのがコツです。)
秋から冬に楽しめるアリッサムを育てよう
アリッサムはアブラナ科の一年草で、5ミリほどの小さくてかわいらしい花を密に咲かせます。花が少なくなってくる秋から冬にかけて咲くアリッサムは、甘い香りを漂わせることでも知られています。
【秋から冬の季節の花、アリッサム】
★ 花の色 ★
・赤・白・紫・オレンジなどがあります。
★開花時期★
・苗が出回るのは秋から春頃です。
・10月から翌年の6月頃までが開花時期です。★アリッサムの育て方★
・プランターでも吊り鉢でも育てることができます。
・寄せ植えの脇役として活用させても良いでしょう。
10月頃になると絨毯のような花の姿を見せ、6月頃まで楽しむことができる一年草のアリッサム。環境さえ整えばどんどん増えて、毎年花を咲かせてくれる季節の花です。
花持ちのよいカランコエを育てよう
冬の季節の花としてはベンケイソウ科のカランコエも人気があります。サボテンと近い仲間の多肉植物ですので、多少水切れしても枯れずに育てることができます。
【冬の季節の花、カランコエ】
★花の色★
・赤・ピンク・オレンジ・黄色といった鮮やかでかわいい花です。
★開花時期★
・10月から翌年の6月頃に咲かせます。
★カランコエの育て方★
・基本的には日光を好む植物です。
・暑さは苦手ですので、夏は半日陰で育てるようにしてください。
丈夫で育てやすいカランコエですが、鉢土が湿り過ぎると根腐れを起こしてしまうので注意が必要です。
初心者におススメの四季の花はいかがでしたか。四季の花が常に出迎えてくれる庭は、私たちの心をなごませてくれるものです。園芸店に行くとたくさんの種類の花の種や苗が並んでいて、夢が膨らみます。
けれども、失敗のないガーデニングのためには、育てやすい四季の花から始めてみることをおススメします。
丈夫で手間のかからない花を選ぶことのほか、四季ごとの基本的な手入れの仕方や、プラン作りもしっかり行っていきましょう。特に夏の暑さ対策や遮光対策、冬の寒さや霜対策はしっかり行うようにしてください。
植物ごとに好む環境が違いますので、育てる環境に適した四季の花を選んでいくことも大切です。
お伝えした花々を参考にして、四季の花に囲まれた暮らしを楽しんでみてください。育てることに慣れてきたら、徐々に花の種類を増やしていくようにすると失敗を減らすことができます。あなたらしい工夫を凝らして素敵な庭づくりをしましょう。
まとめ
ガーデニング初心者にもおススメの四季の花とは
・パンジー・ビオラは花期も長く育てやすい
・日当たりの少ないベランダにはポピーがおススメ
・夏のペチュニア、初心者は小さい品種が育てやすい
・初心者の鉢植えやコンテナには丈夫なゼラニウム
・秋を代表するコスモスも初心者が育てやすい
・秋から冬のアリッサムは、育てやすい名脇役
・冬のカランコエは、多少水切れしても丈夫